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令和2年度以降入学者 | 堆積学 | ||||
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教員名 | 藤原治 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地球科学科 | ||||
学期 | 前期集中 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業 BlackboardのIDコース:20221330 |
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授業概要 | 地震や津波に伴う地層の形成プロセスの理解を介して、地層から過去に起こった現象を読み出し将来を予測する視点と方法論を教授する。 |
授業のねらい・到達目標 | 授業のねらい:地層がどのようにしてできるかを理解し、それを元に地層から過去の現象を読み出す視点や手法の基礎を習得する。 到達目標 地層がどのようにして形成されるかを、代表的な海岸平野を例に説明できるようにする(第1回~第3回)。 通常時と地震・津波などのイベント時で、堆積物が形成されるプロセスの違いを読み取れるようにする(第4回~11回)。 地学の知識を実社会に応用する例として、過去の情報を元に将来の地震などを予測する道筋を自分で考え、周囲の人と議論できるようにする(第12回~15回)。 ・地層の形成プロセスと、その過程でどのような情報が記録されるかについて基礎知識を習得し、実際の地層から過去の現象を読み出す方法を論理的に考察することができる。 ・与えられた課題に積極的に取り組むモチベーションを持つことができる。 ・地層からどのようなことが分かるのかを、学習内容に基づいて周囲の人に伝えることができる. 日本大学教育憲章憲章との関係 物事を既存の知識にとらわれることなく,科学的根拠に基づいて論理的・批判的に考察し、説明することが出来る.(A-3-3) この科目は文理学部(学士(理学))のDP3,及びCP3に対応しています。 この講義は学科プログラム(JABEE認定プログラム含む)の学習・教育到達目標:「(G)専門知識」に寄与する。 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 集中講義として実施する。配布資料の基本事項を講義し,第14回の授業で受講内容の習熟度を測るレポート作成を課す。 対⾯授業に参加できない場合,以下の要件を満たす学⽣は Zoom での参加を認める。この場合も、対面授業と同様に14回目の授業の際にレポート作成を課す。 (1)Zoom での参加を認める要件︓⽇本に⼊国できない留学⽣,遠⽅に居住している学⽣ |
授業計画 | |
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1 |
地層から過去の災害を読み解く(A-3)
【事前学習】シラバスを確認し、参考書および配布資料の自然災害に関する章に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第2回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
2 |
地層形成の基礎1(地層の構成物は何か、その物質はどこから来るか、地層がどのように形成されるかについて)(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の地層のでき方に関する章に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第3回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
3 |
地層形成の基礎2(沖積平野とその周辺ではどんな地層が形成されるか、それと地形との関係がどうなっているか)(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の平野の地層と地形に関する章に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第4回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
4 |
津波堆積物とは何か?なぜ津波堆積物に注目するのか、それはほかの地層と何が違うのか。(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の津波堆積物の形成に関する章に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第5回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
5 |
津波と台風による堆積物の違い。どこが違うのか、なぜそのような違いができるのか。(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の波が作る堆積構造に関連する章に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第6回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
6 |
津波による災害。津波はどのような災害を起こすか。なぜそのようなことが起きるか。(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の津波にる災害の章に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第7回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
7 |
津波による侵食と堆積。津波は地層や地形にどのような痕跡を残すのか。(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の津波による侵食・堆積作用の章に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第8回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
8 |
地震・津波の痕跡の検出。野外で何処をどうやって調査するのか。(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の地震・津波痕跡の調査法の章に目を通しておくこと (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第9回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
9 |
地震や津波で形成される様々な堆積物。堆積した場所、周辺の地質・地形的な特徴などによって違った津波堆積物ができる。(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の地震・津波痕跡の図、写真と解説に目を通しておくこと (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第10回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
10 |
火山噴火などに伴う津波堆積物。地震以外にも津波が起きる。起源となった現象によって異なる堆積物が形成される。(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の火山と津波に関する章に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第11回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
11 |
化石の特徴から津波を復元する。津波堆積物に含まれる化石は、他の地層とどう異なるか。その特徴から何が分かるか。(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の津波の古生物学的特徴に関する章に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第12回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
12 |
津波による堆積モデル、過去の津波の復元。津浪で地層が形成されるプロセスを一般化する。また、過去の大津波の履歴を復元するにはどうするか。(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の津波の堆積モデルに関する章に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】配布資料を再読し、第13回での質問を考えておくこと。 (2時間) |
13 |
地震・津波規模の復元と予測。地層から得られた情報から、過去の津波や地震の規模を復元するにはどうするか。(A-3)
【事前学習】参考書および配布資料の地層からの津波の規模予測に関する章に目を通しておくこと。 (2時間) 【事後学習】これまでの配布資料を再読し、要点を復讐すること。 (3時間) |
14 |
授業の要点の解説と、レポート作成(資料閲覧可)(A-3)。地層から過去を学び、将来を予測する方法を津波堆積物を例に理解する。
【事前学習】これまでの配布資料を再読し、要点を復讐すること。 (3時間) 【事後学習】友人と積極的に議論して、分からなかった点を解決すること。 (2時間) |
15 |
まとめ。授業の復讐と解説を行い、講義内容の理解を深める。堆積物からどういう情報が得られるか、それを実社会にどう役立てるかを理解する。(A-3)
【事前学習】授業の要点を復讐し、ノートに整理すること。 (2時間) 【事後学習】何故、災害対策のために地層の研究が重要であるか、各自考えること。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 藤原 治 『津波堆積物の科学』 東京大学出版会 2015年 第1版 藤原 治・斎藤 眞 『トコトンやさしい地質の本』 日刊工業新聞社 2018年 遠藤邦彦 『改訂版 日本の沖積層』 冨山房インターナショナル 2017年 増田富士雄 『ダイナミック地層学』 近未来社 2019年 海津正倫 『沖積低地の地形環境学』 古今書院 2012年 平 朝彦・海洋研究開発機構 『カラー図解 地球科学入門』 講談社 2020年 原田憲一(訳) 『層序学と堆積学の基礎』 愛智出版 2001年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:14回目の授業でレポート作成を行い、その点数を評価する。(60%)、授業参画度:授業での質問などの参画度と自己点検シートを評価する。(40%) |
オフィスアワー | Blackboardを通じての質問は直接回答するか、授業日までの資料に解説を記載する。 |