文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 地球科学科 > 気圏科学実習2
日本大学ロゴ

気圏科学実習2

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 気圏科学実習2
令和元年度以前入学者 気象学実習2
教員名 三隅良平
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 地球科学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業の形態 対面授業
BlackboardコースID:20224305
授業概要 FORTRANを用いて気象データの解析や、気象モデルを作成する演習を行う
授業のねらい・到達目標 <授業のねらい>
FORTRANを用いて気象データの解析や、気象モデルを構築する演習を行う。演習を通じて、FORTRANプログラムを自ら作成する能力を身につけるとともに、気象モデルに用いられる数値計算法を理解する。

<到達目標>
・降水量、気温、風向風速の統計処理をするプログラムを作成することができる。
・台風に関する統計処理をするプログラムを作成することができる。
・相当温位を計算することができる
・移流型方程式を数値的に解くことができる。
・1次元乾燥対流モデルをつくることができる。
・1層プリミティブモデルをつくることができる。
・計算結果を図化することができる。

<日本大学教育憲章との関係>
・日常生活における現象に潜む科学的知見を発見し、専門知識に基づいて解決案を作成できる(A-4-3)

<ディプロマポリシーとの関係>
この科目は文理学部(学士(理学)のD4P及びCP4に対応しています。
なお、この科目は旧カリキュラム(令和元年度以前入学者が対象)においては、ディプロマポリシーDP4及びカリキュラムポリシーCP4に対応している。
授業の方法 授業の形式:【講義,演習】
・毎回の授業の前半でプログラミングに関する講義を行い、後半では課題に対するプログラミングの演習を行う

<対面授業に参加できない学生の代替方法と要件>
対面授業に参加できない場合は、以下の要件を満たし、事前にBbのメールで申し出た学生においては、別途動画の視聴を用意するので速やかにその旨を申し出ること。
代替を認める要件:
 日本に入国できない留学生、遠方に居住し文理学部に通学することが困難な学生。
履修条件 気圏科学実験1(気象学実習1)を受講していることが望ましい
授業計画
1 プログラムのコンパイルと実行方法について学習し、プログラムの作成について実習する。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】FORTRANについて調べておく (1時間)
【事後学習】各自が所有するPCにFORTRAN90を実行できる環境をつくる (4時間)
2 摂氏温度を華氏温度に変換するプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】FORTRANで用いられる変数の型を調べておく (1時間)
【事後学習】摂氏温度を華氏温度に変換するプログラムを作成する (4時間)
3 気象庁アメダスの降水量データについて統計解析をするプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】FORTRANで用いられる入出力処理を調べておく (1時間)
【事後学習】授業で取り扱ったアメダス観測地点以外の場所について、降水量の統計解析をするプログラムを作成する (4時間)
4 気象庁アメダスの気温データについて統計解析をするプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】データを値の大きい順、小さい順に並べるプログラムの作成方法を考えておく (1時間)
【事後学習】授業で取り扱ったアメダス観測地点以外の場所について、気温の統計解析をするプログラムを作成する (4時間)
5 気象庁アメダスの風向風速データについて統計解析をするプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】FORTRANで用いられるif文について調べておく (1時間)
【事後学習】授業で取り扱ったアメダス観測地点以外の場所について、気温の統計解析をするプログラムを作成する (4時間)
6 台風ベストトラックデータについて統計解析をするプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する(その1)。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】台風ベストトラックデータについて調べておく (1時間)
【事後学習】最低気圧が低い順に3つの台風を選び出すFORTRANプログラムを作成する (4時間)
7 台風ベストトラックデータについて統計解析をするプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する(その2)。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】EXCELでグラフを作成する方法を調べておく (1時間)
【事後学習】授業で取り扱った以外の台風について、経路をグラフに描く (4時間)
8 気象庁メソスケールモデル(MSM)の出力値から相当温位を計算するプログラムについて学習し、プログラムの作成について実習する。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】相当温位について調べておく (1時間)
【事後学習】授業で取り扱った以外の時刻について相当温位を計算し図化する (4時間)
9 移流型方程式の解法(1次元)について学習し、プログラムの作成について実習する。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】移流型方程式について調べておく (1時間)
【事後学習】一方向に状態が移流するプログラムを作成する (4時間)
10 移流型方程式の解法(2次元)について学習し、プログラムの作成について実習する。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】移流型方程式について調べておく (1時間)
【事後学習】2次元に状態が移流するプログラムを作成する (4時間)
11 1次元乾燥対流(運動方程式と熱力学方程式の連立)について学習し、プログラムの作成について実習する。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】対流について調べておく (1時間)
【事後学習】1次元乾燥対流モデルを作成する (4時間)
12 1層プリミティブモデル(仮想地形)について学習し、プログラムの作成について実習する(その1)。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】1層プリミティブモデルについて調べておく (1時間)
【事後学習】仮想地形を用いた1層プリミティブモデルを作成する (4時間)
13 1層プリミティブモデル(仮想地形)について学習し、プログラムの作成について実習する(その2)。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】1層プリミティブモデルについて調べておく (1時間)
【事後学習】仮想地形を用いた1層プリミティブモデルを作成する (4時間)
14 1層プリミティブモデル(実地形)について学習し、プログラムの作成について実習する。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】1層プリミティブモデルについて調べておく (1時間)
【事後学習】実地形を用いて1層プリミティブモデルを実行する (4時間)
15 1層プリミティブモデル(GrADSを用いた図化)について学習し、プログラムの作成について実習する。
【対面授業】(A-4)
【事前学習】GrADSについて調べておく (1時間)
【事後学習】1層プリミティブモデルの計算結果をGrADSで図化する (4時間)
その他
教科書 特になし
参考書 参考図書については随時紹介する
成績評価の方法及び基準 レポート:期末における課題(30%)、授業参画度:各回の課題(70%)
・降水量、気温、風向風速の統計処理をするプログラムを作成することができる(10点)。
・台風に関する統計処理をするプログラムを作成することができる(10点)。
・相当温位を計算することができる(10点)。
・移流型方程式を数値的に解くことができる(10点)。
・1次元乾燥対流モデルをつくることができる(10点)。
・1層プリミティブモデルをつくることができる(40点)。
・計算結果を図化することができる(10点)。

各回の課題提出および期末における課題提出に基づき、上記を総合的に判断し60点以上を合格とする。

対面授業に参加できない学生についても、各回および期末の課題提出により、同様の評価を行う。
オフィスアワー 質問等はメールで随時受け付ける

このページのトップ