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令和元年度以前入学者 | 代数学序論1(含演習) | ||||
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教員名 | 下元数馬 | ||||
単位数 | 3 | 学年 | 2 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 数学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業の形態 | 対面授業(状況に応じて遠隔授業との併用で進める) Blackboard のコースID:20221378 2022代数学序論1(含演習)(下元数馬・前・火3,5) |
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授業概要 | この講義では高校数学で学んだ文字式や方程式、整数の概念を一般化した抽象代数学の考え方とその手法について学修する。具体的には合同式、素数、多項式など既に馴染みのある対象を通じて概念の習得を目指す。 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらい・到達目標> #整数論の初歩を学修することで、素数の性質や合同方程式の意味や解き方を身に着ける。 #多項式の演算にも触れながら現代代数学の考え方である、群・環・イデアルの初歩について説明できる。 #演習問題を通じて諸概念の使い方を習得する。以下のキーワードについて事前に調べておくと良い。 ・最小公倍数と最大公約数 ・合同式を含んだ連立方程式 ・ユークリッド互除法 ・素数とオイラー関数 ・阿弥陀くじと有限群 ・対称群と位数 <ディプロマポリシーとの関係> この科目は, 文理学部(学士(数学))のディプロマポリシー DP3,4,5,8 及びカリキュラムポリシー CP3,4,5,8に対応しています。 なお,この科目は旧カリキュラム(令和元年度以前入学者が対象)においては,文理学部(学士(理学))のディプロマポリシー DP3,DP6 及びカリキュラムポリシー CP1,CP9に対応しています。 <日本大学教育憲章との関係> ・数理科学に基づいて学んだ知識をもとに、物事の本質を論理的、客観的に捉えることができる(A-3-2)。 ・日常生活における現象に潜む数理科学的問題を発見し、内容を説明することができる(A-4-2)。 ・与えられた問題に取り組む気持ちを持つことができる(A-5-1)。 ・自分の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる(A-8-1)。 |
授業の方法 | 授業の形式【講義】 授業の前半部分(1限目)は講義を中心に対面形式で行う。補足教材や演習問題はBlackboardにて配布する。演習課題については解説を与える予定である。 授業の後半部分(2限目)は演習問題を解きながら解説をしたり、皆さんからの質問に回答しながら、授業で触れられなかった内容を補足説明をする。また演習問題を出すので、それを解いて提出すること。また提出方法については授業内で告知する。 対面授業に参加できない場合は、担当教員に事前に許可を得てください。 その場合には、Zoom などにより参加してもらうことを検討していますが、オンデマンド教材を配信することもあります。 毎回の授業において新しい概念の定義を述べるだけでなく、その概念の必然性を具体例から説き起こします。そのためにノートや教科書を読みだけでなく、簡単な例題を授業中に出題してそれを解いてもらいながら、抽象的な考え方に慣れていけるように進めて行きます。 |
履修条件 | 【2019年度以前の入学者】が対象者です。2020年度以降の入学生は,「初等整数論」を履修できます。 |
授業計画 | |
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1 |
初回ガイダンス:授業の進め方や到達目標について説明する(オンデマンド授業+同時双方向型/一部対面)。
【事前学習】シラバスと教科書第1章に目を通して、授業全体の流れを把握しておくこと。 (2時間) 【事後学習】最大公約数と最小公倍数と計算方法について調べる。高校数学の範囲の問題を解く。 (3時間) |
2 |
合同式の使い方を学ぶ。抽象的な考え方に慣れるために、合同連立方程式に関する問題を高校数学の方法で解く(対面授業)。
【事前学習】教科書第1章に目を通しておくこと (2時間) 【事後学習】合同式の計算問題を解く (3時間) |
3 |
素因数分解の性質と方法1について学ぶ(対面授業)。
【事前学習】教科書第1章に目を通しておくこと (2時間) 【事後学習】素因数分解の計算問題を解く (3時間) |
4 |
素因数分解の性質と方法2について学ぶ(課題研究)。
【事前学習】教科書第1章に目を通しておくこと。因数分解を使った問題を探してくること。問題発見能力「A-4」を養成する。 (2時間) 【事後学習】ユークリッド互除法の計算問題を解く (3時間) |
5 |
ユークリッド互除法を用いた方程式の解法(対面授業)。
【事前学習】教科書第1章に目を通しておくこと (2時間) 【事後学習】第5回の授業内で指定した課題問題を解く (3時間) |
6 |
代数演算の抽象化1について学ぶ(対面授業)。
【事前学習】教科書第2章第1,2節に目を通しておくこと (2時間) 【事後学習】整数環とイデアルの具体例を調べる (3時間) |
7 |
代数演算の抽象化2について学ぶ(課題研究)。
【事前学習】教科書第2章第1,2節に目を通しておくこと (2時間) 【事後学習】中国式剰余定理と連立合同方程式の問題を解く (3時間) |
8 |
授業内試験(中間試験)と問題の解説(A-3, A-4)(対面授業)。
【事前学習】第1~7回までの内容を復習しておくこと (6時間) 【事後学習】中間試験問題の復習をしておくこと。解けなかった問題の解法を分析して解いておくこと(A-3,A-4,A-8)) (2時間) |
9 |
有限体の性質について学ぶ(対面授業)。
【事前学習】教科書第5章第3節に目を通しておくこと (2時間) 【事後学習】有限体における加減乗除の問題を解く (3時間) |
10 |
フェルマーの小定理とオイラー関数について学ぶ(対面授業)。
【事前学習】教科書第1章第5節に目を通しておくこと (2時間) 【事後学習】指数べきの計算方法とオイラー関数の問題を解く (3時間) |
11 |
群の定義とその性質1。定義と基本的な性質について学ぶ(対面授業)。
【事前学習】教科書第1章と第4章に目を通しておくこと (2時間) 【事後学習】第11回の授業内で指定した課題問題を解く (3時間) |
12 |
群の定義とその性質2。具体例を調べ計算する(対面授業)。
【事前学習】教科書第1章と第4章に目を通しておくこと (2時間) 【事後学習】有限群と対称群の問題を解く (3時間) |
13 |
群の定義とその性質3。可換でない群の構造を調べる(対面授業)。
【事前学習】課題問題を解いてくること(A-5) (2時間) 【事後学習】群の基本的な操作に慣れるための問題を解く (3時間) |
14 |
これまでの復習(課題研究)。
【事前学習】第1~13回までの内容をおさらい (2時間) 【事後学習】期末試験のための準備問題を解く (3時間) |
15 |
授業内試験(期末試験)と問題の解説(A-3,A-4)(対面授業)。
【事前学習】合同式方程式の解き方や群の公理について復習しておくこと。また関連する問題を解いておくこと (6時間) 【事後学習】期末試験の復習(A-8) (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 渡辺敬一、草場公彦 『代数の世界』 朝倉書店 2015年 第2版 「代数の世界」は内容が盛りだくさんですが、授業に出席しながら読み進んでいけば、ほぼ大学で学ぶべき代数学の内容について習得することが出来る。 |
参考書 | なし |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(60%)、授業参画度:演習問題の提出状況により評価する。(40%) 遠隔参加者に、オンデマンド教材を視聴してもらう場合には、課題の提出か、リフレクションシートにて授業参画度を評価します。「授業内テスト」については別途相談致します。 ・A-3,A-4の達成度については中間試験と期末試験で評価する。 ・A-5については課題提出により判定する。 ・A-8の達成度については机間指導により評価する。 |
オフィスアワー | 毎回の授業終了時に質問を受け付ける。またメールによる質問は受け付けているが、それ以外で質問にくる場合には適宜、相談しながら決める。 |
備考 | シラバスに記載されている内容は状況に応じて変更することもあり得る。その際には授業中やBlackboardを通じて告知する。Blackboardにおいて必要な教材を配布する。但し、課題の提出方法については授業内で告知する。 |