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令和元年度以前入学者 | 特別研究 | ||||
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教員名 | 井上みずき | ||||
単位数 | 8 | 学年 | 4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 生命科学科 | ||||
学期 | 通年 | 履修区分 | 必修 |
授業の形態 | 対面授業(実験・研究)を行う。 Slackを利用し、Bbは使用しない。 場合によってはZoomを用いた同時双方向型のセミナーも行う。 |
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授業概要 | 生態学の研究に自ら取り組むことにより,実践的な課題探究能力・問題解決能力を身につける。世界における現在の研究動向を学び,新たな研究課題を見出し,それに取り組むことで,生命科学に新たな知識をもたらすことを目指す。最終的に,研究発表および論文の形にまとめ,新たに得た情報・知識を世界に発信する能力を身につける。野外調査・実験が行えない場合は既存データを利用し解析により課題探求を行う。 |
授業のねらい・到達目標 | 野外調査や実験的手法を用いて生物及びそれを含む生態系を調べることにより、科学的な研究の進め方を学び、問題解決能力を身につける。解決した問題について研究論文の形にまとめることができる。 その際、英語で書かれた論文を理解し、正しく引用できる。 この科目は文理学部生命科学科(学士(理学))のディプロマポリシーDP1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8およびカリキュラムポリシーCP1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8に対応している。 ・学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観を科学技術が直面する倫理的課題に適切に適用することができる(DP1-4)。 ・世界の歴史,経済,文化,政治などの背景を理解し,国際社会が直面している問題に対し科学の視点からその解決策を提案できる (DP2-4)。 ・物事を既存の知識にとらわれることなく,科学的根拠に基づいて論理的・批判的に考察し,その本質を捉えた上で他者に説明することができる(DP3-4)。 ・日常生活における現象に潜む科学的問題を見出し,専門的知識に基づいて,独自性をもって解決することができる(DP4-4)。 ・与えられたどのような問題に対してもあきらめず,仲間と共にそれを解決するための必要な情報を収集・分析して考察することができる(DP5-4)。 ・本学のスケールメリットを生かし,さまざまな人々とコミュニケーションを取り,専門的知識について議論することができる(DP6-4)。 ・様々な集団活動において積極的にリーダーシップおよび指揮力を発揮し,他者と協働して作業に取り組むことができる(DP7-4)。 ・学修状況に関する自己分析の他,他者からの評価も謙虚に受け止め,今後の学修活動に生かすことができる(DP8-4)。 |
授業の方法 | 授業の形式:【卒業論文・研究】 前期には,授業開講時間においてZoomなどのシステムを用いてセミナーを行う。授業開講時間以外に,セミナーの準備として自身の研究課題に関連する分野の世界的状況を深く学ぶ。授業開講時間以外は,slackやzoomなどを用いて担当教員と質疑応答を行う。後期には,授業開講時間においては前期同様,セミナー (論文ゼミ,研究ゼミ)を行う。論文ゼミでは,当分野の最新の論文を読みこなし,研究室のメンバーに対して発表する。研究ゼミでは,本人の研究の進捗状況を説明し,議論する。これらのセミナーでは,各回の決められた担当者が発表する。他の者は,議論に参加する。 指定されている授業開講時間以外の時間で,実際の研究活動を行う。この研究活動が本質的なものであり,授業開講時間で行う内容の補助ではないことに注意されたい。前期末にはそれまでの学修内容をまとめて研究発表(中間発表)を行い,後期の研究活動につなげる。年度末には1年間の研究成果をまとめて研究発表を行い,論文を作成する。 対面授業に参加できない場合には以下のようにする。 (1)学期を通じて参加できない場合(日本に入国できない留学生など) ・履修登録時に担当教員に連絡し,許可を得る。 ・Slackを通じてオンデマンド型授業を受講する。受講方法(課題提出方法を含む)は 該当者がいた場合に,Slackを通じて連絡する。 (2)感染症に罹患するなどで一時的に対面授業に参加できない場合 ・出来るだけ早く担当教員に連絡する。 ・当該授業の内容は, Slackを通じてオンデマンド型授業を受講する。受講方法(課 題提出方法を含む)は該当者がいた場合に,Slackを通じて連絡する。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス,『研究課題の検討』(A-1) (対面型授業) 研究課題について,担当教員と検討する。 【事前学習】研究室の卒業生や発表論文を参考に当該分野についてよく学び,そのうえで自分が取り組むべき研究課題を見出しておく。 (5時間) 【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに研究課題を再検討する (4時間) |
2 |
研究計画ゼミ:自分の研究計画を発表する(A-4)(対面型授業)
【事前学習】発表資料を作成する (5時間) 【事後学習】ほかの人のアドバイスをもとに自分の研究計画を修正する (4時間) |
3 |
論文読解1:論文構成(A-3)(対面型授業)
【事前学習】指定された論文の構成を把握しておく (5時間) 【事後学習】授業中に理解できなかった内容について調べ、理解しておく (4時間) |
4 |
論文読解1:Abstract Introduction (A-3)(対面型授業)
【事前学習】指定された論文のAbstract Introductionを読んでおく (5時間) 【事後学習】授業中に理解できなかった内容について調べ、理解しておく (4時間) |
5 |
論文読解1:Materials & Methods (A-2)(対面型授業)
【事前学習】指定された論文のMaterials & methodsを読んでおく (5時間) 【事後学習】授業中に理解できなかった内容について調べ、理解しておく (4時間) |
6 |
論文読解1:Results, Discussion (A-2)(対面型授業)
【事前学習】指定された論文のResults, Discussion, Materials & methodsを読んでおく (5時間) 【事後学習】授業中に理解できなかった内容について調べ、理解しておく (4時間) |
7 |
論文検索(A-3)(対面型授業)
【事前学習】大学図書館の検索機能を試しておく (5時間) 【事後学習】自分の研究に必要そうな論文のリストを作成する (4時間) |
8 |
論文読解2:論文構成(A-3)(対面型授業)
【事前学習】自分が選んだ論文の構成を把握しておく (5時間) 【事後学習】授業中に質問された内容について調べ、理解しておく (4時間) |
9 |
論文読解2:Abstract Introduction (A-3)(対面型授業)
【事前学習】自分が選んだ論文のAbstract Introductionを読んでおく (5時間) 【事後学習】授業中に質問された内容について調べ、理解しておく (4時間) |
10 |
論文読解2:Materials & Methods (A-2)(対面型授業)
【事前学習】自分が選んだ論文のMaterials & methodsを読んでおく (5時間) 【事後学習】授業中に質問された内容について調べ、理解しておく (4時間) |
11 |
論文読解2:Results, Discussion (A-2)(対面型授業)
【事前学習】自分が選んだ論文のResults, Discussionを読んでおく (5時間) 【事後学習】授業中に質問された内容について調べ、理解しておく (4時間) |
12 |
中間進捗状況報告 (A-8) (対面型授業)
【事前学習】9-11回目の結果をもとに資料を作成する (5時間) 【事後学習】ほかの人のアドバイスをもとに結果のまとめ方を修正する (4時間) |
13 |
特別研究中間発表会の準備①研究課題の再確認(対面型授業)(A-4) これまでの学修内容をふまえて「特別研究中間発表会」に向けて準備する。年度頭に決定した研究課題を再確認し,必要があれば再検討する。 【事前学習】これまでに学修した当該分野の状況を俯瞰し,自身の研究課題の意義を再確認する (5時間) 【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに内容を再確認する。 (4時間) |
14 |
特別研究中間発表会の準備②「特別研究中間発表会」に向けて発表内容と構成を検討し,発表用素材を作成する。必要に応じて研究室のメンバーに対して発表練習を行い,アドバイスをもらう。(対面型授業)
【事前学習】自身が行なった研究内容について改めて学び(A-1),実験結果から客観的に情報を読み取って考察し(A-3),その内容踏まえて将来的に検討すべき研究課題を見出す(A-4)。そして,それらの内容を他者に的確に伝えられる資料を作成する(A-6)。 (5時間) 【事後学習】発表資料へのアドバイスをもとに資料を修正する(A-8)。 (4時間) |
15 |
『特別研究中間発表会』 前期のまとめとして,学修した内容をふまえ,後期に行う研究内容について発表する。自身の研究内容を的確に他者に伝え(A-6),質疑応答を通して発表内容に対するコメントを受け止め,議論する(A-8)ことが望まれる。 (対面型授業) 【事前学習】発表用素材を完成させておく。発表練習におけるアドバイスや質疑に対して,調べる内容があれば調べておく。 (5時間) 【事後学習】発表に対するコメントを受け止め,後期の研究に活かす(A-8)。 (4時間) |
16 |
PCR実験を行う (A-5) (対面授業)
【事前学習】実験に必要な資料や器具の準備をする (5時間) 【事後学習】実験結果をまとめておく (4時間) |
17 |
シーケンサーを利用する (A-5) (対面授業)
【事前学習】実験に必要な資料や器具の準備をする (5時間) 【事後学習】実験結果をまとめておく (4時間) |
18 |
配列結果を解析する (A-4) (対面授業)
【事前学習】必要なソフトをインストールしておく (5時間) 【事後学習】アドバイスをもとに修正する (4時間) |
19 |
紹介論文決定 (A-2) (対面型授業)
【事前学習】自分の研究テーマに関連した論文を探査し、候補を選んでおく (5時間) 【事後学習】選んだ論文について熟読する (4時間) |
20 |
論文紹介準備 (A-1) (対面型授業)
【事前学習】選んだ論文について、理解できない箇所をまとめておく (5時間) 【事後学習】論文の内容の理解を深めておく (4時間) |
21 |
論文紹介 (A-6) (対面型授業)
【事前学習】紹介する論文の発表資料を作成しておく (5時間) 【事後学習】紹介した論文の討論に対してわからなかった箇所を明らかにしておく (4時間) |
22 |
データ解析:検定 (A-4) (対面授業)
【事前学習】統計処理しやすいデータフォーマットを作成する (5時間) 【事後学習】教員からのアドバイスをもとに統計結果をまとめる (4時間) |
23 |
データ解析:モデル化 (A-4) (対面授業)
【事前学習】統計処理しやすいデータフォーマットを作成する (5時間) 【事後学習】教員からのアドバイスをもとに統計結果をまとめる (4時間) |
24 |
研究室における発表および討論 (A-6) (対面型授業)
【事前学習】発表資料を作成しておく (5時間) 【事後学習】発表資料へのアドバイスをもとに資料を修正する (4時間) |
25 |
卒業論文発表要旨作成 (A-8) (対面型授業)
【事前学習】発表要旨を作成する (5時間) 【事後学習】発表要旨へのアドバイスをもとに要旨を修正する (4時間) |
26 |
卒業研究発表準備 (A-4) (対面型授業)
【事前学習】発表資料を作成しておく (5時間) 【事後学習】発表資料へのアドバイスをもとに資料を修正する (4時間) |
27 |
卒業研究発表 (A-6) (対面型授業)
【事前学習】発表資料を完成させ、発表の準備をしておく (5時間) 【事後学習】発表の際に受けたコメントの内容を卒業論文に繁栄させる (4時間) |
28 |
論文構成を練る (A-2) (対面型授業)
【事前学習】論文構成の目次を作成する (5時間) 【事後学習】教員からのアドバイスをもとに修正する (4時間) |
29 |
論文を執筆する (A-5) (対面授業)
【事前学習】論文構成を意識した段落構成を考える (5時間) 【事後学習】教員からのアドバイスをもとに修正する (4時間) |
30 |
論文を修正する (A-8) (対面型授業)
【事前学習】引用文献を含めて論文を執筆する (5時間) 【事後学習】教員からのアドバイスをもとに修正する (4時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用せず。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度:普段の研究活動およびセミナーに対する姿勢を評価する(70%)、研究発表や論文において研究内容に対する理解と考察を評価する(30%) ・「授業参画度」として普段の研究活動およびセミナーに対する姿勢を評価する。既存の知見を学ぶ姿勢(A-1),世界的な動向を学び,取り入れる姿勢(A-2),実験結果から情報を読み取る姿勢(A-3),問題を解決する姿勢(A-4),新たな実験に挑戦する姿勢(A-5),研究室内外のメンバーと議論しながら(A-6)協働して研究をすすめる姿勢(A-7),他者からのコメントを研究に反映させる姿勢(A-8)を評価する。 ・「研究発表および卒業論文」において,研究内容に対する理解と考察を評価する。当該研究分野の学んだ知識(A-1),世界的な動向の把握力(A-2),研究で解明しようとする内容の理解(A-4),実験結果の読み取り(A-3),新規な研究に対する挑戦(A-5),研究内容・成果の発信力(A-6),受けたコメントに対する対応(A-8)を評価する。 ・究極的には研究成果を重視する。しかしながら,新規な研究は必ずしも一朝一夕に進むものではない。そこで,上記のように研究活動やセミナーに対する取り組みを総合的に評価する。 |
オフィスアワー | Slack上 |
備考 | 上記「授業計画」に示している内容は,1年間で実施する内容の全体像を示したものである。必ずしも各週の授業開講時間に行う内容を示しているわけではない。「授業方法」で述べているように,授業開講時間にはもっぱらセミナーを行い,それ以外の時間で研究活動を行うので注意すること。 |