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令和2年度以降入学者 | 司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開(犯罪心理学特論) | ||||
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教員名 | 越智啓太 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 開講区分 | 文理学部 | |
科目群 | 心理学専攻 | ||||
学期 | 集中 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業(帰国できていない学生にはZoomを使用)。 オンライン型授業を実施する場合には、授業内容の詳細な資料をダウンロードし、それぞれに関して、あらかじめ資料を基に学習をすすめた上で、動画コンテンツを視聴し、毎回、次週までに課題をWEB提出する。必要があれば、双方向的な講義を行う。 BlackboardコースID:20221904 |
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授業概要 | 【公認心理師必修科目】 【臨床心理士選択必修科目C群】 犯罪者行動に関する実証研究の理解とプロファイリングの基礎、日本の司法システム、日本の少年司法システム、精神鑑定の基礎の理解、精神鑑定で問題となる基本的な精神疾患とその具体例、鑑定手法、裁判所の判断、公認心理師としての司法・犯罪分野への関わり方 また、科学捜査研究所勤務経験や各種の精神鑑定、心理学鑑定、公判出廷経験を元に司法警察業務および公判廷における心理学の役割について具体例を交えながら紹介する。鑑定としては布川事件や松橋事件など重要事件の鑑定経験がある。 |
授業のねらい・到達目標 | 心理学の専門家、臨床心理士、公認心理師として、必要な司法・犯罪心理学についての知識を習得し、理解し、専門家としてそれらの事象に関する問題に適切に対処できるようになる。また、関連する問題についてプレゼンテーションとディスカッションができるようになる。 1)少年非行などを中心とした少年司法システムの理解 2)精神鑑定についての考え方とその基本的な方法論 3)ドメスティックバイオレンス、ストーキング犯の行動パターンとプロファイリング 4)司法・犯罪分野に関わる公認心理師の実践 |
授業の方法 | 講義の形式:【講義】 基本的に講義形式であるが、プレゼンテーション、ディスカッションなども積極的に取り入れ、アクティブラーニングを行う。3日間の集中講義であるが、毎回、基本的な事項については小テストを行い、知識の習得を確実にする。 本授業の事前、事後学習は各回単元ごとに2時間、合計30時間程度必要です。 課題の提出方法、フィードバック方法等については、授業開始時に提示する。 対面授業に参加できない場合には、授業をオンラインで受講し、同様に参加するか、あるいは授業内容について詳細な資料と動画を配信するので、それを視聴したうえで、オンラインでのディスカッションと課題提出を行ってもらいます。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーション、司法犯罪心理学の概要[CP4](対面授業)
【事前学習】司法犯罪心理学のの概要を以下のテキストなどを使用してノートにまとておくしておく (2時間) 【事後学習】司法犯罪心理学の概要についてまとめノートに情報を足して完成させる (2時間) |
2 |
司法システムと犯罪心理学(1)成人司法システム(対面授業)
【事前学習】少年の司法システムについてその概要を資料を見ながら図示しておく (2時間) 【事後学習】少年の司法システムの概要を資料を見ずに説明できるようにする (2時間) |
3 |
司法システムと犯罪心理学(2)警察・検察段階、裁判所段階での少年司法(対面授業)
【事前学習】少年警察活動、審判に至るまでの少年の司法システムについてその概要を以下のテキストなどを使用して理解してノートにまとめておく (2時間) 【事後学習】警察検察段階の少年の処遇と心理学専門家の役割について説明できるようにしておく (2時間) |
4 |
司法システムと犯罪心理学(3)少年鑑別所、少年院、社会内処遇と少年司法(対面授業)
【事前学習】少年の司法における鑑別と矯正のシステムについてその概要を以下のテキストなどを使用して理解してノートにまとめておく (2時間) 【事後学習】鑑別、矯正、社会内処遇段階の少年の処遇と心理学専門家の役割について説明できるようにしておく (2時間) |
5 |
司法システムと犯罪心理学(4)プレゼンテーションとディスカッション(対面授業)
【事前学習】少年司法に関する問題のプレゼンテーションの準備 (3時間) 【事後学習】プレゼンテーションのフィードバックに基づいて自己のプレゼンテーションスキルをふりかえりまとめとおく (1時間) |
6 |
精神鑑定(1)精神鑑定の基本的な思想の概要。道義的責任論、社会防衛論(対面授業)
【事前学習】精神鑑定の概要について参考書などを元に理解してノートにまとめておく (2時間) 【事後学習】精神鑑定と鑑定における心理学専門家の役割について説明できるようにしておく (2時間) |
7 |
精神鑑定(2)精神鑑定の手法と方法論。起訴前鑑定、公判鑑定等(対面授業)
【事前学習】刑法の本などを参考に、精神鑑定の意義について理解してノートにまとめておく (2時間) 【事後学習】精神鑑定の基本概念について理解し議論できる土台について確認する (2時間) |
8 |
精神鑑定(3)統合失調症の精神鑑定と着眼点(対面授業)
【事前学習】統合失調症の概要について参考書などを元に理解してノートにまとめておく (2時間) 【事後学習】統合失調症の精神鑑定について説明できるようにしておく (2時間) |
9 |
精神鑑定(4)感情障害の精神鑑定と着眼点、薬物中毒、発達障害、原因において自由な行為(対面授業)
【事前学習】感情障害、発達障害の概要について参考書などを元に理解してノートにまとめておく (2時間) 【事後学習】感情障害、発達障害の精神鑑定について説明できるようにしておく (2時間) |
10 |
精神鑑定(5)プレゼンテーションとディスカッション(対面授業)
【事前学習】精神鑑定に関する問題のプレゼンテーションの準備 (3時間) 【事後学習】プレゼンテーションのフィードバックに基づいて自己のプレゼンテーションスキルをふりかえりまとめとおく (1時間) |
11 |
プロファイリングとその応用(1)プロファイリングの基本的な概念(対面授業)
【事前学習】プロファイリングについてその概要を以下のテキストなどを使用して理解してノートにまとめておく (2時間) 【事後学習】プロファイリングの概要を資料を見ずに説明できるようにする (2時間) |
12 |
プロファイリングとその応用(2)ドメスティックバイオレンスの分類と加害者の行動パターン(対面授業)
【事前学習】DVについて下記の参考書などを見て理解してノートにまとめておく (2時間) 【事後学習】DVのプロファイリングについて説明できるようにしておく (2時間) |
13 |
司法心理学(1)プレゼンテーションとディスカッション(離婚)(対面授業)
【事前学習】司法心理学に関するテキストの指定部分の読解 (2時間) 【事後学習】離婚についての授業内容をノートにまとめる (2時間) |
14 |
司法心理学(2)プレゼンテーションとディスカッション(養育権、面会交流、ハーグ条約)(対面授業)
【事前学習】養育権、面会交流、ハーグ条約についてのテキストの読解 (2時間) 【事後学習】授業内容を元に子どもを巡る司法心理学の問題点についてまとめる (2時間) |
15 |
授業内試験と、その振り返りと全体のまとめ、意見交換(対面授業)
【事前学習】授業の全体像についてノートを見直し、参考資料を見ながらノートを完成させる (2時間) 【事後学習】フィードバックを元に全体を振り返って知識を整理し、不十分な点を改善し、説明できるようにしておく (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 越智啓太 『progress and application 司法犯罪心理学』 サイエンス社 2020年 第1版 越智啓太 『ケースで学ぶ犯罪心理学』 北大路書房 2011年 第5版 テキストは予習、復習のために用いる。 |
参考書 | 越智啓太 『ワードマップ 犯罪捜査の心理学』 新曜社 2015年 第3版 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト:授業の主要なトピックスについての試験(専門用語と論述)(30%)、授業参画度:各自の調査してきた内容についてのプレゼンテーション(70%) 授業参画度は、授業内でのディスカッションへの参加、質疑応答、授業内でのプレゼンテーションによって評価します。授業内テストは、あらかじめ事前事後学習した内容についての筆記試験で評価します。その他のことについては授業の初めに詳しく説明いたします。 対面授業に参加できなかった場合には、オンラインで参加するか、できなかった場合には配信する詳細な資料と動画を元に課題を提出してそれで評価します。 |
オフィスアワー | 心理学研究室 授業後30分程度 お昼休みと授業開始前も質問、相談等に応じます。 オンライン授業の場合には、あらかじめ指定した時間にZOOMで面接します。 |
備考 | 扱う内容が不快なものなので、受講に当たっては自分の適性を十分に考慮すること。 矯正関係、警察関係、研究職関係希望者、臨床心理士・公認心理師取得希望者など歓迎するが、推理小説や映画が好きな心理学専攻の学生の受講も歓迎。予備知識はほとんど必要ない。 |