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令和2年度以降入学者 | 比較地域特論Ⅰ | ||||
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教員名 | 矢ケ﨑典隆 | ||||
単位数 | 2 | 課程 | 開講区分 | 文理学部 | |
科目群 | 地理学専攻 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業 資料等の配布と課題等の提出にはBlackboardを使用する。 Blackboard コースID:20221928 |
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授業概要 | 地理学における地域研究の成果・課題・方法を概観し、比較による地域認識の方法を学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | 地域研究の成果・課題・方法について概観し、南北アメリカを事例として取り上げて、地理学における地域研究のアプローチとその有効性について考える。このような作業を通して、地理学・地誌学に関する理解を深め、南北アメリカに関する知識を獲得し、地理教育の充実をはかることができる。 |
授業の方法 | 対面授業。 毎回の授業で提示する資料を材料として、地域研究の成果、課題、方法を学ぶ。事前学習および事後学習として、授業中に指示する文献を読むとともに、自らが設定した研究課題について文献調査を行い、リサーチペーパーを作成する。 なお、対面授業に参加できない学生は、Blackboardに公開する授業資料と参考資料を活用して学習し、文献調査およびリサーチペーパーの作成にあたる。必要に応じて、Zoomにより質問・議論の機会を設ける。 |
履修条件 | 地理学に関する学部レベルの基礎的知識を身に着けておくこと。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(対面授業) 授業の目的と進め方、成績評価について説明するとともに、南北アメリカに関する主要な文献を紹介する。 【事前学習】南北アメリカの地図に目を通す。 (2時間) 【事後学習】配布資料を復習するとともに、文献リストを確認する。 (2時間) |
2 |
地誌学と地域研究の成果と課題(対面授業) 地誌学と地域研究の類似点や相違点、研究法の特徴や課題設定について考える。 【事前学習】地誌学に関する主要な文献に目を通す。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、選択した文献を読む。 (2時間) |
3 |
地誌学と地域研究に関する議論(1)(対面授業) 日本における地誌学研究の発展について概観する。 【事前学習】日本の地誌学に関する主要な文献に目を通す。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、選択した文献を読む。 (2時間) |
4 |
地誌学と地域研究に関する議論(2)(対面授業) 欧米における地誌学研究の発展について概観する。 【事前学習】欧米の地誌学に関する主要な文献に目を通す。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、選択した文献を読む。 (2時間) |
5 |
南北アメリカ地誌の研究法(1)(対面授業) 先住民の世界とヨーロッパ文化圏の衝突について考察する。 【事前学習】南北アメリカにおける現代の人口分布につてい概要を把握する。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、大西洋を越えた交流について理解を深める。 (2時間) |
6 |
南北アメリカ地誌の研究法(2)(対面授業) コロンビアンエクスチェンジの影響について、サトウキビと製糖業の伝播とその影響に着目して考える。 【事前学習】新大陸期限の農作物について調べる。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、コロンビアンエクスチェンジについて考えをまとめる。 (2時間) |
7 |
ノルデステの環境利用と地域生態(対面授業) ノルデステで進行した植民活動の特徴、イベリア半島から導入された盛業形態や社会制度、ブラジルの発展過程について検討する。 【事前学習】ブラジルの歴史を概観する。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、ブラジルの発展におけるノルデステの意義を再確認する。 (2時間) |
8 |
ノルデステの開発とその影響(対面授業) サンフランシスコ川流域の開発を事例に、政府主導の大規模開発の進展とその影響について考える。 【事前学習】ブラジルを5地域に区分し、それぞれの特徴について調べる。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、大規模開発事業にともなう地域変化について確認する。 (2時間) |
9 |
アマゾンの環境利用と地域生態(対面授業) アマゾン川流域について、ヴァルゼアとテラフィルメに分けて、環境の差異と伝統的な環境利用について考える。 【事前学習】アマゾン川流域の範囲を地図で確認し、全体像を把握する。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、アマゾン川流域に暮らしてきた人々の生活の知恵を再認識する。 (2時間) |
10 |
アマゾンの開発とその影響(対面授業) 1970年代以降の大規模開発の進行とその影響について、ブラジル政府、近隣諸国、欧米先進国の動向を踏まえて考える。 【事前学習】ブラジルへの日本からの進出企業について調べる。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、アマゾン地域と日本との関係について理解を深める。 (2時間) |
11 |
アンデスの環境利用と地域生態(対面授業) 高度差を利用した伝統的な環境利用の形態について、スペインによる征服の影響について、低地と高地との交流について考える。 【事前学習】アレクサンダー・フォン・フンボルトの新大陸探検について調べる。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、アンデスに暮らす人々の伝統的な知恵の意義を確認する。 (2時間) |
12 |
森林地域の開発とその影響(対面授業) 南北アメリカの森林地域の開発について、比較することにより理解を深める。 【事前学習】南北アメリカにおける森林の分布を地図で確認する。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、森林開発の地域差について整理する。 (2時間) |
13 |
草原地域の開発とその影響(対面授業) 南北アメリカの草原地域の開発について、パンパとグレートプレーンズを比較することにより理解を深める。 【事前学習】アルゼンチンのパンパについて基本的な情報を収集する。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、草原開発の意義について考えをまとめる。 (2時間) |
14 |
グローバリゼーションにおける南北アメリカ(対面授業) 南北アメリカを世界の諸地域と比較するための地誌学的枠組みを考える。 【事前学習】アジアとラテンアメリカとの関係について調べる。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、リサーチペーパーの課題を考える。 (時間2) |
15 |
まとめと展望(対面授業) 比較地域論の観点から明らかになった南北アメリカの地誌学的特徴について考察する。 【事前学習】第1回から第14回の授業を振り返って、理解した内容をまとめる。 (2時間) 【事後学習】授業内容を復習するとともに、地誌学の意義について考えをまとめる。 (2時間) |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 矢ケ崎典隆・加賀美雅弘・牛垣雄矢編 『地誌学概論 第2版 (地理学基礎シリーズ)』 朝倉書店 2020年 第1版 矢ケ崎典隆・斎藤功・菅野峰明編 『アメリカ大平原―食糧基地の形成と持続性―増補版 (日本地理学会海外地域研究叢書)』 古今書院 2006年 斎藤功・松本栄次・矢ケ崎典隆編 『ノルデステーブラジル北東部の風土と土地利用ー』 大明堂 1999年 矢ケ崎典隆・山下清海・加賀美雅弘編 『グローバリゼーションー縮小する世界ー (シリーズ地誌トピックス1)』 朝倉書店 2018年 第1版 矢ケ崎典隆 『カリフォルニアの日系移民と灌漑フロンティア』 学文社 2022年 第1版 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:学期末に提出する課題研究レポートにより評価する(100%) 対面授業に参加できない学生も、学習成果を踏まえて、リサーチペーパーを作成する(100%) |
オフィスアワー | 金曜日12:30~14:00(8号館5階A507) 電子メールにより質問に対応する。 |