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令和元年度以前入学者 | 考古学方法論4 | ||||
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教員名 | 成瀬晃司 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 史学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業の形態 | 対面授業 BlackboardコースID:20223634 |
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授業概要 | 「モノ(遺物)」の正しい観察・評価方法を学修する。 また、約40年にわたる発掘調査業務経験・考古学研究実績を有する教員が、出土遺物の基礎的整理方法・技能を指導する。 |
授業のねらい・到達目標 | (1)「モノ(遺物)」の観察法を理解し、遺物整理方法とそれに必要な技術を体得し、遺物を評価する観察力・表現力を身につける。(A4-3、A6-3) (2)遺物研究⽅法を理解することによって、各種発掘調査報告書の内容を理解・評価できる知識を習得する。(A3-3、A4-3) この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCP3、4、6に対応しています。 |
授業の方法 | 授業の形式:【実習】 考古遺物を扱う基礎的方法論について、実習形式で授業を行う。 対面授業に参加できなかった場合は、期日までにテーマに沿ったレポート課題を提出する。 *履修者は初回講義開始までにBlackboardのコース登録をすること。受講者への連絡はBlackboardの“連絡事項”欄に掲示するので随時確認すること。 |
履修条件 | 考古学方法論2必修(考古学方法論1~4の全履修を希望する) |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス 土器の観察と実測-土器製作技法と観察視点(A3-3)
【事前学習】東京大学総合研究博物館HP「大森貝塚出土標本データベース」の土器写真と実測を比較して、自分の感想を列記する。(A3-3) (1時間) 【事後学習】考古遺物実測図の特徴を整理する(A4-3) (1時間) |
2 |
土器(須恵器)実測実習(1)-実習を通して、器形実測方法を体得する。(A4-3)【対面授業】
【事前学習】実測資料出土遺跡の年代、地域などを調べ、特徴を列記する。(A3-3) (2時間) 【事後学習】実測図における形態的特徴表現方法をノートに整理する(A4-3) (2時間) |
3 |
土器(須恵器)実測実習(2)-実習を通して、断面実測方法を体得する。(A4-3)
【事前学習】回転体実測方法の基礎を復習する。(A4-3) (2時間) 【事後学習】実習で体得した実測図表現方法をノートに整理する(A4-3) (2時間) |
4 |
土器(須恵器)実測実習(2)-実習を通して、製作技術観察方法を体得する。(A4-3)
【事前学習】須恵器製作技術の基礎を復習する(A4-3) (2時間) 【事後学習】実習で体得した須恵器製作技術観察方法をノートに整理する(A4-3) (2時間) |
5 |
土器(須恵器)実測実習(2)-実習を通して、製作技術実測方法を体得する。(A4-3)
【事前学習】須恵器製作技術の表現方法を復習する(A4-3) (2時間) 【事後学習】実習で体得した実測図表現方法をノートに整理する(A4-3) (2時間) |
6 |
土器の観察・評価実習-実測遺物の特徴を観察し、伝達(資料紹介)する力を体得する。(A4-3、A6-3)
【事前学習】実測遺物出⼟遺跡発掘報告書を読み、同年代の遺物の特徴をノートに列記する(A3-3) (2時間) 【事後学習】発掘調査報告書の遺物事実記載を参考に、自身が作成した実測図、文章を評価する。(A4-3) (3時間) |
7 |
⽯核⽯器の実測⽅法を学ぶ(A4-4)
【事前学習】報告書から⽯核⽯器の実測図の特徴を調べる(A3-3、A4-3) (2時間) 【事後学習】】⽯核⽯器展開⽅法の基本的考え⽅をまとめる(A3-3) (2時間) |
8 |
石核石器実測実習-実習を通して、石器製作技術の観察・表現方法を体得する。(A4-3)
【事前学習】実測遺物出土遺跡の年代・地域について調べる。(A3-3) (2時間) 【事後学習】基本的石器製作技術をノートに整理する(A3-3) (2時間) |
9 |
⽯核⽯器の観察・評価実習-実測実習遺物の資料紹介を⾏う。(A4-3、A6-3)
【事前学習】実測遺物の形態・使⽤痕などから推測される⽤途を列記する。(A3-3) (2時間) 【事後学習】実測遺物出⼟遺跡発掘報告書を読み、全体相から実測遺物を評価する(A4-3) (2時間) |
10 |
剥片石器実測実習(1)-実習を通して石器製作工程を理解できる力を養う。(A4-3)
【事前学習】正投影法第3角法について調べ、その特徴を整理する。(A3-3) (1時間) 【事後学習】石器製作技術の基本的概念をノートに整理する(A3-3) (2時間) |
11 |
剥片石器実測実習(2)-実習を通して石器製作工程を観察、図化できる力を養う。(A4-3)
【事前学習】剥片剥離技術について概説書を通読する。(A3-3) (2時間) 【事後学習】剥片剥離技術の特徴と諸方法をノートに整理する(A3-3) (2時間) |
12 |
剥片石器実測実習(3)-実習を通して剥片剥離技術・製作工程を理解し、図化できる力を養う。(A4-3)
【事前学習】石刃技法について概説書を通読する。(A3-3) (3時間) 【事後学習】剥片剥離痕と石器製作工程の関係をノートに整理する(A3-3) (2時間) |
13 |
剥片石器の観察と評価実習-石器実測図と文章によって遺物を観察・表現・評価する。(A4-3、A6-3)
【事前学習】実測資料出土遺跡発掘調査報告書を通読する。(A3-3) (2時間) 【事後学習】実測遺物出土発掘調査報告書に掲載された実測図・文章と比較し、共通点・相違点などをノートに整理する(A4-3) (2時間) |
14 |
イラストレーターによる遺物デジタルトレース実習-実習を通して、遺物実測図のデジタルトレース方法を体得する。(A4-3)
【事前学習】イラストレーターのショートカットキー操作を復習する(A3-3) (2時間) 【事後学習】資料デジタル化による長短をノートに整理する。(A4-3) (1時間) |
15 |
モノの変化と背景・要因を考える-「モノ」の変化とその背景についてまとめ発表する。(A4-3、A6-3)
【事前学習】考古学方法論2で選択した資料の変化について、発表できるように準備する。(A3-3) (5時間) 【事後学習】卒業論文作成に備えて、本授業を通した「モノ」の観察・評価が、「コト」への昇華させるための基本的研究法であることを整理・確認する(A4-3) (1時間) |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 文化庁文化財部記念物課 監修 『発掘調査の手引き-整理・報告書編-』 同成社 2013年 第2版 発掘調査後の資料整理について報告書刊⾏までの流れも含め、詳しく書かれています。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:実習で選択した遺物の資料紹介を⾏い、遺物に対する観察⼒と遺跡の中での評価を通して、「A3-3、A4-3」を評価する(30%)、授業参画度:実習への取り組み姿勢、実習成果物の完成度、正確性、観察表現⼒を評価する(A3-3、A4-3)(70%) 対面授業に参加できなかった場合は、期日までにテーマに沿ったレポート課題を提出によって評価する。 |
オフィスアワー | 電子メールやBlackboardを用いて行います。 |