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基礎統計学

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令和2年度以降入学者 基礎統計学
令和元年度以前入学者 基礎統計学
教員名 菅野剛
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択
授業の形態 遠隔授業 (知識習得を主にオンデマンドで行い、質疑応答をオンライン対応)
  • 授業は Google Classroom で行います。
  • Google Classroom のクラスコード を Blackboard に掲載します。
  • 必ず第1回目から Google Classroom のクラスに参加して下さい (要 日本大学の Google アカウント NU-AppsG)。 × 履修登録だけを済ませておく。 × Blackboard のコース登録だけを済ませておく。
  • 補足・問い合わせは http://bit.ly/suganoclass

Blackboard のコースID: 20220949
授業概要
  • "For Today’s Graduate, Just One Word: Statistics." You will learn how to think statistically.
  • 社会調査士カリキュラム 【 D 】 社会調査に必要な統計学に関する科目
    • 統計的データをまとめたり分析したりするために必要な、推測統計学の基礎的な知識に関する科目(確率論の基礎、基本統計量、検定・推定理論とその応用(平均や比率の差の検定、独立性の検定)、サンプリングの理論、属性相関係数(クロス表の統計量)、相関係数、偏相関係数、変数のコントロール、回帰分析の基礎など)
授業のねらい・到達目標 【学生の視点から、具体的・現実的・測定可能な表現で記述】
・変化が加速し、多様性が増大する現代社会では、自学自習が重要です。分からないことを自分で調べ、自分で学ぶ姿勢を身につけます。
・2022年度から、高等学校で数学Ⅰ(必履修)に「仮説検定の考え方」、数学Bに「正規分布を用いた区間推定及び仮説検定の方法を理解すること」が導入されます。
・中学校・高等学校で学んだことを踏まえ、記述統計学と推測統計学の基礎を学びます。
・時間をかけ、しっかりと取り組み、一つ一つ地道に学び、理解を積み重ねていきます。
・世界の共通語である英語、統計学、プログラミング言語に慣れ親しみます。

【日本大学教育憲章ルーブリック】
上記の<知識><技能>の習得を経て,以下の<能力>を育むことが目標である。
・現代社会を論理的・批判的に捉えるための社会学的枠組みや方法の基礎を築くことができる。(A-3-2: 論理的・批判的思考力)

この科目は文理学部(学士(社会学))のDP及びCP3に対応しています。
授業の方法

授業の形式:【講義】


本授業は事前に3時間、事後に1時間の学習を目安とします。
履修条件 初回授業に、NU-AppsG アカウントを用いて Google Classroom のクラスへ参加(登録)する必要があります。
NU-AppsG と Google Classroom のクラス参加については、少なくとも社会学科の1年必修科目「社会学の方法1」において課題として実施済みですので、利用できることが前提です。
履修登録の希望が多い場合、状況によっては社会学科の学生が優先される場合がありますのでご了承下さい。
授業計画
1 【授業学習】 【  ▟▙▖ 】 概要 (A-3-2)
  •  目的 次世代標準となる認識の術を手にするため、統計学を学ぶ。地道な積み重ねによって辿り着ける世界を垣間見る。
  •  到達目標 統計学を学ぶ意義と概要がわかる。 統計検定4級統計検定3級統計検定2級の確認。

【事前学習】 Google Workspace for Education Fundamentals (G Suite for Education) について理解を深めておく。 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 はじめての Google for Education (Google Workspace for Education Fundamentals) 「第1章 統計的方法の性質」 (p.3-8) 母集団、標本、記述統計、推測統計、推定、仮説検定、確率 (A-3-2) (1時間)
2 【授業学習】 【  ▟▙▖ 】 記述統計 (A-3-2)
  •  目的 探偵は、小さな手がかりから、大きな全体を見抜く。七つ道具は欠かせない。基礎固めのために学ぶ。
  •  到達目標 基本的な統計学用語を駆使できる。
    • ランダムサンプリングに基づく標本に含まれる多くのデータの特徴を、平均不偏分散の二つだけで掌握します(記述統計)。平均と分散を基準に、データそれぞれを相対的な値の Z値へ標準化できます。0〜Z値の範囲のことが起きる確率は、標準正規分布表を参照すると判明します。

【事前学習】 Exploring Data、 「第1章 統計的方法の性質」 (p.3-8)、 「第2章 標本データの記述」 (p.9-31) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 2. データリテラシー 2-1. データを読む 2-2. データを説明する 2-3. データを扱う (A-3-2) (1時間)
3 【授業学習】 【  ▟▙▖ 】 記述統計 (A-3-2)
  •  キーワード 標本平均 \(\bar{x}\) 、標本分散 \(s^2\) 、標準偏差 \(s\) 、Z値
    •   

【事前学習】 Exploring Data、 「第1章 統計的方法の性質」 (p.3-8)、 「第2章 標本データの記述」 (p.9-31) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 2. データリテラシー 2-1. データを読む 2-2. データを説明する 2-3. データを扱う (A-3-2) (1時間)
4 【授業学習】 【 ◜╱◞ 】 相関と回帰 (A-3-2)
  •  目的 探偵は、相伴って関わる共犯者を見抜く。万物の傾向を把握するために学ぶ。
  •  到達目標 相関と回帰を駆使できる。
    • 変数同士の関連を探ると、データの構造が浮かび上がり、予測ができるかもしれません。また、標本の相関を手がかりに、母集団における相関の推定もできるようになります。

【事前学習】 Correlation and Regression、 「第9章 相関と回帰」 (p.191-213) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 2. データリテラシー 2-1. データを読む (A-3-2) (1時間)
5 【授業学習】 【 ◜╱◞ 】 相関と回帰 (A-3-2)
  •  キーワード クロス集計表、散布図、共分散 \(s_{xy}\) 、相関係数 \(r_{xy}\) 、回帰 \(y=a+bx\)
    •   

【事前学習】 Correlation and Regression、 「第9章 相関と回帰」 (p.191-213) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 独立性の検定、偏相関係数、変数のコントロール、属性相関係数、 2. データリテラシー 2-1. データを読む (A-3-2) (1時間)
6 【授業学習】 【 ⚀ ⚁ ⚂ ⚃ ⚄ ⚅ 】 確率 (A-3-2)
  •  目的 探偵は、起こりやすさを数字で表し、未来の計算を始める。不確実なことへ対応するために学ぶ。
  •  到達目標 確率を駆使できる。
    • 不確実性に満ちた世界に向き合うため、確率概念を導入します。あなたの明日を言いあてることはできませんが、一定期間にわたっての集団についての予測可能性が広がります。

【事前学習】 Probability、 「第3章 確率」 (p.35-68) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 4. オプション 4-1. 統計および数理基礎 (A-3-2) (1時間)
7 【授業学習】 【 ⚀ ⚁ ⚂ ⚃ ⚄ ⚅ 】 確率 (A-3-2)
  •  キーワード 確率、加法定理、乗法定理、条件付き確率、ベイズの定理
    •   

【事前学習】 Probability、 「第3章 確率」 (p.35-68) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 4. オプション 4-1. 統計および数理基礎 (A-3-2) (1時間)
8 【授業学習】 【 ▁▃▅▇▅▃▁ 】 確率分布 (A-3-2)
  •  目的 探偵は、超越した視点から、万物流転に思いを馳せる。広い視野を手に入れるために学ぶ。
  •  到達目標 確率分布を駆使できる。
    • 確率の一覧表(確率分布)から、ありふれたことと珍しいことが区別できます。自然でも社会でも、多くのことが正規分布に従っています。データを Z値へ標準化し、標準正規分布表を参照すると、対応する範囲の確率が分かります。ほとんどの場合(確率 0.95 )、 Z値は -2 から +2 の範囲に収まるだろうと予想できます。

【事前学習】 Probability Distributions、 「第4章 確率分布」 (p.74-91)、 「第5章 主要な確率分布」 (p.93-117) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 4. オプション 4-1. 統計および数理基礎 (A-3-2) (1時間)
9 【授業学習】 【 ▁▃▅▇▅▃▁ 】 確率分布 (A-3-2)
  •  キーワード 母平均 \(\mu\) 、母分散 \(\sigma^2\) 、二項分布 \(X\sim B(n,p)\) 、正規分布 \(X\sim N(\mu,\sigma^2)\) 、Z値 \(Z=\frac{X-\mu}{\sigma}\) 、標準正規分布 \(Z\sim N(0,1)\)
    •   
    •   

【事前学習】 Probability Distributions、 「第4章 確率分布」 (p.74-91)、 「第5章 主要な確率分布」 (p.93-117) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 4. オプション 4-1. 統計および数理基礎 (A-3-2) (1時間)
10 【授業学習】 【  ▁▇▁  】 標本分布 (A-3-2)
  •  目的 探偵は、手がかりに潜む、見えない法則を見破る。推測を根拠づけるために学ぶ。
  •  到達目標 データの分布と標本分布を区別できる。未知の母平均の周りに、標本平均が確率的に得られる。

【事前学習】 Sampling Distributions、 「第6章 標本抽出」 (p.121-133) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 4. オプション 4-1. 統計および数理基礎 (A-3-2) (1時間)
11 【授業学習】 【  ▁▇▁  】 標本分布 (A-3-2)
  •  キーワード 標本統計量、中心極限定理、(平均の)標本分布 \(\bar{X}\sim N(\mu, \sigma_{\bar{x}}^2)\) 、標準誤差 \(\sigma_{\bar{x}}\) 、母数
    •   
    •   

【事前学習】 Sampling Distributions、 「第6章 標本抽出」 (A-3-2) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 4. オプション 4-1. 統計および数理基礎 (A-3-2) (1時間)
12 【授業学習】 【  ←←●→→  】 推定 (A-3-2)
  •  目的 探偵は、手がかりから、未知の真実にたどり着く。間違った予想を避けるために学ぶ。
  •  到達目標 推定を駆使できる。標本平均の周りに、未知の母平均が存在する。
    • 今度は、標本平均の側から見てみます。ほとんどの場合(信頼度 0.95 )、 標本平均 -2 × 標準誤差 から 標本平均 +2 × 標準誤差 の範囲( 95% 信頼区間)に、母平均(定数)があったのだろうと推定できます (区間推定)。こうして、小さな標本から、大きな母集団について、推測ができるようになりました。二つの母平均の差の推定、二つの母比率の差の推定などについても、考え方は同様です。そして、母平均の区間推定は、その幅に含まれるか否かを調べる検定(第14回で学ぶ)と数学的に同値です。

【事前学習】 Confidence Intervals、 「第7章 推定」 (p.136-153) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 Confidence Intervals (A-3-2) (1時間)
13 【授業学習】 【  ←←●→→  】 推定 (A-3-2)
  •  キーワード 点推定、区間推定、信頼区間
    •   

【事前学習】 Confidence Intervals、 「第7章 推定」 (p.136-153) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 Confidence Intervals (A-3-2) (1時間)
14 【授業学習】 【 ◯ ? × 】 仮説検定 (A-3-2)
  •  目的 探偵は、「真実はいつも一つ」と決め台詞で、したり顔。間違った決断を避けるために学ぶ。
  •  到達目標 検定を駆使できる。ありえない証拠を手にした場合、前提を疑い帰無仮説を棄却し、対立仮説を採択する。
    • 帰無仮説を前提としたところ、ごく稀な確率( 0.05 未満)で、 -2+2 の外側となる極端なZ値(検定統計量Z)が得られたとします。この場合、事実は事実として受け止め、翻って前提としていた 帰無仮説を棄却し、対立仮説を採択します(背理法に近い)。母集団についての推定と検定や統計学的な考え方は、あらゆる分野の研究で必要不可欠です。二つの母平均の差の検定、二つの母比率の差の検定などについても、考え方は同様です。

【事前学習】 Significance Tests、 「第8章 仮説の検定」 (p.158-184) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 Significance Tests (A-3-2) (1時間)
15 【授業学習】 【 ◯ ? × 】 仮説検定 (A-3-2)
  •  キーワード 帰無仮説 \(H_0: \mu = \mu_0\) 、対立仮説 \(H_1: \mu \neq \mu_0\) 、検定統計量、両側検定 \(| z | \geq z_{\frac{\alpha}{2}}\) 、片側検定 \(z \geq z_{\alpha}\) 、有意水準 \(\alpha\) 、P値
    •   

【事前学習】 Significance Tests、 「第8章 仮説の検定」 (p.158-184) をスライドと動画で学習、質問 (A-3-2) (3時間)
【事後学習】 平均や比率の差の検定、Significance Tests (A-3-2) (1時間)
その他
教科書 P.G.ホーエル 『初等統計学』 培風館 1981年 第4版
Research Methods and Statistics - YouTube.
参考書 涌井良幸・涌井貞美 『統計学の図鑑 (まなびのずかん)』 技術評論社 2015年
日本統計学会(編) 『改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定4級対応 データの活用』 2020年
日本統計学会(編) 『改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定3級対応 データの分析』 東京図書 2019年
日本統計学会(編) 『改訂版 日本統計学会公式認定 統計検定2級対応 統計学基礎』 東京図書 2015年
岡太彬訓・都築誉史・山口和範 『データ分析のための統計入門』 共立出版 1995年
大上丈彦 (著), メダカカレッジ (監修), 森皆ねじ子 (イラスト) 『マンガでわかる統計学 素朴な疑問からゆる〜く解説』 SBクリエイティブ 2012年
成績評価の方法及び基準 授業参画度:Google Classroom 上での各授業回の予習・授業・復習課題など(60%)、理解度の確認課題など(40%)
・初回授業に、NU-AppsG アカウントを用いて Google Classroom のクラスへ参加(登録)する必要があります。

・各回の予習・授業・復習の課題などの取り組みに対する基礎評価(60点)と、理解度による加点評価(40点)を行います。

・以上を踏まえ、A-3-2(論理的・批判的思考力)の修得状況を評価します。

・対面参加が出来ない場合は、オンラインやオンデマンドで学習できます。仮に対面授業であっても遠隔授業であっても、課題と成績評価の基準は同じです。
オフィスアワー 授業時間帯の前後を中心に Google Classroom で随時対応。質問は Google フォームへの記入・集約とし、 Google Classroom 経由でのフィードバック。対面授業の場合は授業終了時。
備考 シラバスの内容は学生の皆さんの学修の状況を考慮して、変更することもあります。また、事前学習・事後学習の時間は目安です。

FAQ


  1. Webブラウザ起動
  2. ログイン
    • 日本大学の Google アカウント NU-AppsG にログインします。 Gmail の読み書きができるか確認しましょう。
    • NU-AppsG は、文理学部の Blackboard で使う xxx@stu.chs.nihon-u.ac.jp とは別です。

  3. クラス参加と学習
    • 初回授業までに Google Classroom へアクセスし、「+」アイコンをクリックし、クラスコードを入力し、授業のクラスへ参加し、学習します。
    • 日本大学の Google アカウント NU-AppsG でログインをしないと、日本大学の Google Classroom には参加できません。
    • Google Classroom の [メンバー] タブには、自分の名前は表示されない仕様です。ご自分の名前が見当たらなくとも、心配しないで下さい。
    • 別の授業のクラスに、間違って参加をしないように注意して下さい。
    • Google Classroom は1億7000万人以上に利用されており (2021年2月時点)、使い方が分からない場合はネット上で検索するといくらでも情報が得られます。

  4. 学籍番号・氏名の回答
  5. 困った場合
    • 「権限が必要です」と表示され、アクセスできず困る場合
    • 複数の Google アカウントを利用し、スマホやタブレットの Google Classroom アプリを使う場合等に生じるかもしれません。PC/Mac/Chromebook の Chromeブラウザで操作をすると、トラブルは少ないと思います。
    • Google Classroom 内から Google フォームや Google ドライブへアクセスする際に、「権限が必要です」と表示される場合があります。よくあるトラブルは、スマホの Classroom アプリには NU-AppsG でログインしているが、 Googleフォームへ回答する際のブラウザ (Safari 等) にはプライベートな Googleアカウントでログインしているため、「権限がありません」。
    • その場合、ブラウザ側で個人の Google アカウントを一時的にログアウトし、関連する一連のアプリで NU-AppsG にログインをして下さい。
    • あるいは、新規シークレットウィンドウ(新規プライベートウィンドウ)を開き、 NU-AppsG へログインをして、操作して下さい。
    • 自分で解決ができない場合は、スマホを使わずに 、PC/Mac の Chrome ブラウザか Chromebook を利用するのが手堅いです。

  6. 質問など

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