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映像文化論

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令和2年度以降入学者 映像文化論
令和元年度以前入学者 映像文化論
教員名 遠山純生
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業(13回)と試験(2回)を組み合わせる。
Blackboard ID 20230087
授業概要 この授業では、世界の映画史を見渡しながら、「映画」を通じてなにごとかを語る(=見せる・聴かせる)ための技術あるいは表現様式の変遷を学ぶ。また、そうした技術や表現上の特性にまつわる理論的著作も随時参照しながら、新たな技術=表現の誕生が各時代の映画体験にどのような作用を及ぼしたかを理解する。
授業のねらい・到達目標 まずは、時代や国籍によってさまざまに異なる映画の様式的特性を、識別する能力を養う。(A-1-1)
次いで、撮影および録音技術や編集技法の変遷、上映規格の違いを具体的に説明できる。(A-3-1)
最終的に、自分の学習状況を振り返ることで、時代や国籍に関係なく横断的に映画を考える力を身につけ、これまでに生み出されてきた映画特有の表現形態が、現代の映画にもさまざまなかたちで活かされていることを分析することができる。(A-8-1)
この科目は文理学部(学士(文学)のDP1, DP3, DP8及びCP1, CP3, CP8に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 授業の形式:【講義】
受講者は、講義や質疑応答のほか、授業でとりあげた映像作品について見直す・授業内で紹介した文献を読むなど、復習に十分な時間をかけて学修成果をより豊かなものにする。
なお、授業計画は学修者の能力、関係する講義の進行状況に応じて変更されることがある。

対⾯授業に参加できない場合,以下の要件を満たす学⽣は Zoom での参加を認める。
(1)Zoom での参加を認める要件︓⽇本に⼊国できない留学⽣,遠⽅に居住している学⽣
(2)対⾯授業に参加できない場合︓Zoom で参加し,Blackboard に配信する課題を提出する。
履修条件 CHIPSによる抽選を行う。
授業計画
1 オリエンテーション(授業概要、進め方について)【対面授業】(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】シラバスをよく読み、授業概要をきちんと理解しておく。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み込み、指定された動画を見ておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 「古典的ハリウッド映画」の規範成立について。中間字幕、編集、カメラのフレーミング、俳優の演技といった要素がストーリーを明確に語るために利用されるようになっていく過程を確認する。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】指定の参考書のいずれか一冊を通読し、授業のテーマをより良く理解できるよう映画史を概観しておく。 (4時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
3 アメリカやヨーロッパで映画を使ったストーリーテリングの基本的テクニックが確立されたことを確認。ストーリーを語るためのさまざまな編集技法について、具体的に検討する。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を熟読する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
4 ソヴィエト・モンタージュ派映画の主題的特性、特徴的物語構造を確認。ハリウッド映画的編集との違いも含め、モンタージュ派の編集技法上の特性について考える。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を熟読する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 エイゼンシュテインの理論的考察を確認した後、ソヴィエト・モンタージュ派映画の特性を衣装、照明、演技と編集との関係から考える。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を熟読する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
6 サイレントからトーキーへの移行の過程を詳しく見る。複数あった映像=音声同期システムの違いや、音が加わったことでハリウッド映画に表現上の変化が生じたことなどを確認する。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を熟読する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
7 日本映画のトーキー化の過程。サウンド映画と「弁士」の関係や、日本映画のトーキー化が遅れた要因等のほか、特に松竹におけるトーキー映画への移行について確認する。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を熟読する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
8 映画の色彩化(無声映画期の手彩色、テクニカラーとイーストマンカラーの違い等)、各種ワイドスクリーンの登場と映画のスペクタクル化について確認する。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を熟読する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
9 中間試験、前期のまとめ。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前半の授業内容を振り返って復習しておく。 (2時間)
【事後学習】試験後の解説に基づき、学習内容に遺漏がなかったか再点検する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 ディープフォーカス撮影小史、ディープフォーカスと長廻し撮影の組み合わせが映画にもたらした表現上の刷新、ディープフォーカスをめぐるアンドレ・バザンの理論、フランスの「映画愛好」と「作家主義」について確認する。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を熟読する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 戦後ヨーロッパ(主に1950年代)の作家映画について。その発生の原因といくつかの共通した様式的特徴、数人の代表的作家、彼らの作風について確認する。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を熟読する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
12 第二次大戦後の、各国におけるドキュメンタリー映画運動について。戦前と戦後の違い、戦後に機材が軽量小型化した結果生じた変化、イギリス、カナダ、アメリカ、イタリア、フランスで生じた各運動の共通項と違いを確認する。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を熟読する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
13 1960年代の世界的映画潮流=「新しい映画(ニューシネマあるいはニューウェイヴ)」発生の条件と、技術革新による映画の外観の変貌、それに伴う主題の変化について確認する。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を熟読する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
14 1960年代末期から1990年代初頭にかけての、電子テクノロジーあるいはコンピュータ・テクノロジーによる変化について。特殊効果撮影の歴史とCGI完成の過程、3D映画の復活、1970年代以降の撮影・録音機材の変化、これらの総合としての現代的見世物映画の特性を確認する。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】前回の授業で配布された資料を熟読する。 (2時間)
【事後学習】配布資料を読み返しながら講義内容を復習し、授業で指定された映画を観る。 (3時間)
【授業形態】対面授業
15 期末試験、後期のまとめと振り返り。(A-1-1)(A-3-1) (A-8-1)
【事前学習】後半の授業内容を振り返って復習しておく。 (2時間)
【事後学習】試験後の解説に基づき、学習内容に遺漏がなかったか再点検する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 フィリップ・ケンプ 『世界シネマ大事典』 三省堂 2016年 第1版
アンドレア・グローネマイヤー 『ワールド・シネマ・ヒストリー』 晃洋書房 2004年 第1版
出口丈人 『映画映像史 ムーヴィング・イメージの軌跡』 小学館 2004年 第1版
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:中間試験、期末試験(80%)、授業参画度:リアクションペーパー(20%)
(1)対⾯授業に参加できない場合の要件を満たし,Zoom で参加した場合,課題の提出によって評価する。
(2)やむを得ない事情により授業内試験を受けられない場合,レポート(テーマは個別に指示する)の提出によって評価する。
オフィスアワー メールや Blackboard を⽤いて質疑応答をおこなう。

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