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令和2年度以降入学者 | 美学基礎講読1 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 美学基礎講読1 | ||||
教員名 | 櫻井一成 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | ・対面授業への参加が困難な場合、Blackboardに毎回課題を提出してもらい、コメントを返すという対応をとります。 |
Blackboard ID | 20230571 |
授業概要 | 四方田犬彦『「かわいい」論』(2006年)は、岡倉天心『茶の本』、九鬼周造『いきの構造』、大西克礼『幽玄とあはれ』、尼ヶ崎彬『いきと風流』などと並ぶ、日本的美意識を論じた現代の古典である。本授業では、四方田の著作の講読を通じ、現代日本の美意識のあり方について知見を深めることを目指す。「かわいい」という美的判断の固有性を理解することは、「美しい」という美的判断の固有性を理解することにもつながるし、日本の伝統的な美意識を再解釈することにもつながるだろう。また、おそらく受講者の多くは一日に一度は「かわいい」という美的判断を下しているはずだから、本授業は受講者が自らの日常的経験を哲学的にとらえ直すよい機会にもなるだろう。 |
授業のねらい・到達目標 | この授業では以下のことを目標にしています。 ・テキストを正確かつ批判的に読む技術を習得する。 ・美や芸術に関する自分たちの理解が、歴史的かつ地理的な制約を受けた特殊なものであることを自覚する。 ・「日本」という枠組みの人為性と生産性を念頭に置きつつ、日本的美意識について説明することができる。 ・近代化(西洋化)が日本に及ぼした諸々の影響を把握し、現実の事例分析に役立てることができる。 ・「かわいい」という美的判断が、美学にとって重要な主題であることを理解し、それについて自分なりの考えを述べることができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマシーポリシー DP4, 5, 6, 7, 8及びカリキュラムポリシー CP 4, 5, 6, 7, 8に対応しています。 ・文献や資料の読解・解釈を通じて、哲学の代表的な問題を理解し、説明することができる。(A-4-1) ・人間の生き方や現代社会のあり方を問い直す意欲を持つことができる。(A-5-1) ・他人の意見が自分の意見とは異なっていても、それを尊重しながら聞く姿勢を示 すことができる。(A-6-1) ・学修活動において、より良い成果を上げるために、お互いを尊重しながら協働することができる。(A-7-1) ・自分の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1) |
授業の形式 | 講義、演習 |
授業の方法 | テキストの講読を中心に授業を進めます。 必要に応じて、教員が関連情報・補足情報を講義形式で提供します。 参加者に〈プレゼンテーション〉あるいは〈音読〉を求める場合があります。 リアクションペーパーを書いてもらい、有意義とみなしたものを次回の授業で紹介します。 できるだけ視聴覚資料を用いる予定です。 授業方法や授業計画は参加者の数や関心に応じて変更されることがあります。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを把握する。 (1時間) 【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
四方田犬彦について、現代アートにおける「かわいい」について
【事前学習】自分の身の回りにあるかわいいものや人をリストアップし、共通する特徴や傾向について考える。(A-5-1) (2時間) 【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
第一章「「かわいい」現象」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
第二章「「かわいい」の来歴」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
第三章「大学生の「かわいい」」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
第四章「美とグロテスクの狭間に」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
無関心性の美学について(カント美学の概説)
【事前学習】美しさとかわいさの違いについて考える。(A-5-1) (2時間) 【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
第五章「小さく、幼なげなもの」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
第六章「なつかしさ、子供らしさ」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
第七章「メディアのなかの「かわいい」」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
第八章「「萌え」の聖地」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
第九章「「かわいい」、海を渡る」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
エピローグ「」「かわいい」の薄明」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
伊藤氏貴『美の日本——「もののあはれ」から「かわいい」まで」』の紹介
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
総括(これまでの復習・解説を行い、授業の理解を深める)
【事前学習】テキスト全体を再読する(A-8-1)。 (4時間) 【事後学習】四方田とは別の「かわいい」論を読んでみる(A-8-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (4時間) |
その他 | |
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教科書 | 四方田犬彦 『「かわいい」論』 ちくま新書 2006年 |
参考書 | 授業内でそのつど参考文献を紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト:小テスト(1回から2回)(60%)、授業参画度:リアクション・ペーパー、発表の担当(40%) 単に情報や知識を頭に詰め込むのではなく、何が問題となっているのかを理解し、予想される反論や批判を想定しながら、自分自身の頭で問題を考えてみることが大事です。各回の授業でいくつかの問いを投げかけますから、それについて考えてみてください。 〈問題を共有し、共に考える〉という観点から授業参画度を評価します。 リアクションペーパーと小テストの成績にもとづいて成績を評価します。 小テストをいつ行うかは、講読の進行速度によって可変的であるためシラバス上には記載しませんが、授業内で事前に告知します。 小テストは添削して返却する予定です。 |
オフィスアワー | メールでアポイントメントをとってください。 |