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令和2年度以降入学者 | 美学基礎講読2 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 美学基礎講読2 | ||||
教員名 | 櫻井一成 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | ・対面授業への参加が困難な場合、Blackboardに毎回課題を提出してもらい、コメントを返すという対応をとります。 |
Blackboard ID | 20233506 |
授業概要 | アメリカの美術批評家クレメント・グリーンバーグ(1909-94)の著作は、現代美術の実践と理解の両面にきわめて大きな影響を及ぼした。本授業ではグリーンバーグの評論の講読を通じ、20世紀の西洋美術に関する原理的な理解の獲得を目指す。それは現代芸術が抽象化し、極端化した——多くの人にとって「よくわからない」ものになった——理由を理解することでもあり、芸術の諸ジャンルについて哲学的な考察を行うことでもある。グリーンバーグは美学の伝統に依拠しながら自らの思索を構築しているから、講読において受講者は〈美学的なものの見方〉の一端に触れることができるはずである。なおあらかじめ言っておくなら、グリーンバーグの文章を読むのは簡単なことではない。難解な文章を読む訓練もかねて、ゆっくり丁寧に読んでいくつもりである。 |
授業のねらい・到達目標 | この授業では以下のことを目標にしています。 ・テキストを正確かつ批判的に読む技術を習得する。 ・難解なテキストを自力で辛抱づよく読み解くための技術を習得する。 ・美や芸術に関する自分たちの理解が、歴史的かつ地理的な制約を受けた特殊なものであることを自覚する。 ・現代美術の特徴と歴史的背景を理解し、説明することができる。 ・芸術の諸ジャンルの固有性を理解し、説明することができる。 ・西洋美学の基本的概念を把握し、それを用いて現実の作品を分析することができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマシーポリシー DP4, 5, 6, 7, 8及びカリキュラムポリシー CP 4, 5, 6, 7, 8に対応しています。 ・文献や資料の読解・解釈を通じて、哲学の代表的な問題を理解し、説明することができる。(A-4-1) ・人間の生き方や現代社会のあり方を問い直す意欲を持つことができる。(A-5-1) ・他人の意見が自分の意見とは異なっていても、それを尊重しながら聞く姿勢を示 すことができる。(A-6-1) ・学修活動において、より良い成果を上げるために、お互いを尊重しながら協働することができる。(A-7-1) ・自分の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1) |
授業の形式 | 講義、演習 |
授業の方法 | テキストの講読を中心に授業を進めます。 必要に応じて、教員が関連情報・補足情報を講義形式で提供します。 参加者に〈プレゼンテーション〉あるいは〈音読〉を求める場合があります。 リアクションペーパーを書いてもらい、有意義とみなしたものを次回の授業で紹介します。 できるだけ視聴覚資料を用いる予定です。 授業方法や授業計画は参加者の数や関心に応じて変更されることがあります。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを把握する。 (1時間) 【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
モダニズムの美術について
【事前学習】自分なりにモダニズムの美術について調べ、理解を得る。気になった作品をリスト化する。(A-5-1) (2時間) 【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
グリーンバーグについて、ポロックについて
【事前学習】自分なりにグリーンバーグとポロックについて調べ、理解を得る。気になった著作や作品をリスト化する。(A-5-1) (2時間) 【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
「アヴァンギャルドとキッチュ」第一節の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
「アヴァンギャルドとキッチュ」第二節の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
「アヴァンギャルドとキッチュ」第三節と第四節の講読、論文全体の総括
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
ポストモダニズムの芸術について(シミュレーショニズムを中心に)
【事前学習】自分なりにシミュレーショニズムについて調べ、理解を得る。気になったや芸術家や作品をリスト化する。(A-5-1) (2時間) 【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
パラゴーネ論について、レッシング『ラオコオン』について
【事前学習】自分なりにパラゴーネ論について調べ、理解を得る。(A-5-1) (2時間) 【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
「さらに新たなるラオコオンに向かって」第一節と第二節の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
「さらに新たなるラオコオンに向かって」第三節と第四節の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
「さらに新たなるラオコオンに向かって」第五節の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
「さらに新たなるラオコオンに向かって」第六節講読、論文全体の総括
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
「モダニズムの起源」前半部の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
「モダニズムの起源」後半部の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間) 【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
総括(これまでの復習・解説を行い授業の理解を深める)
【事前学習】テキスト全体を再読する(A-8-1)。 (4時間) 【事後学習】グリーンバーグの他の著作を読んでみる。グリーンバーグの影響を受けた他の美術批評家の著作を読んでみる。(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える。(A-5-1、A-6-1) (4時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | クレメント・グリーンバーグ(藤枝晃雄編訳) 『グリーンバーグ批評選集』 勁草書房 2005年 教科書を購入する必要はありません。 希望者には英語の原文も配布します。 |
参考書 | 授業内でそのつど参考文献を紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト:小テスト(1回から2回)(60%)、授業参画度:リアクション・ペーパー、発表の担当(40%) 単に情報や知識を頭に詰め込むのではなく、何が問題となっているのかを理解し、予想される反論や批判を想定しながら、自分自身の頭で問題を考えてみることが大事です。各回の授業でいくつかの問いを投げかけますから、それについて考えてみてください。 〈問題を共有し、共に考える〉という観点から授業参画度を評価します。 リアクションペーパーと小テストの成績にもとづいて成績を評価します。 小テストをいつ行うかは、講読の進行速度によって可変的であるためシラバス上には記載しませんが、授業内で事前に告知します。 小テストは添削して返却する予定です。 |
オフィスアワー | メールでアポイントメントを取ってください。 |