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令和2年度以降入学者 | 美学課題研究5 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 美学課題研究5 | ||||
教員名 | 櫻井一成 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 本授業は遠隔対応をいたしません。 |
Blackboard ID | 20230594 |
授業概要 | (1)受講者の研究発表とそれにもとづいたディスカッションを行います。 (2)美学芸術学の重要文献の講読を行います。今年度はノエル・キャロル(Noël Carroll)の『ホラーの哲学(The Philosophy of Horror or Paradoxes of the Heart)』(原著1990年、日本語訳2022年)を読む予定です。主に日本語訳で講読を進め、必要に応じて英語原文を参照する予定です。ホラーの経験は実は美学の伝統的かつ中心的な問題ですし、キャロルの著作はフィクションを論じるうえで必読文献になっていますから、講読は多くの参加者にとって役に立つはずです。できれば授業のなかでホラー映画の鑑賞も行いたいと考えています。 |
授業のねらい・到達目標 | 本授業では「よい卒業論文を書く」という目標を見据えつつ、「仲間と共に読む、書く、話す」という営みを続けていくなかで、参加者に人文系の研究に必要な諸能力を身につけてもらいたいと思います。 専門分野の学問的知識だけでなく、論文作法やレジュメ作法、発表技術や討論技術、外国語文献の読み方や文献探索術の習得もめざします。 この科目は文理学部(学士文学)のDP及びCPの3,5,6,7,8に対応しています。 ・自他の主張や論証を論理的・批判的に考察して,既存の見解を問い直すことができる。(A-3-3) ・自らの思想的課題に取り組むために必要な情報を収集し,それを分析して用いることができる。(A-5-3) ・さまざまな人とコミュニケーションをとり,傾聴力と発表力に基づいて,合理的な議論を推進することができる。(A-6-3) ・さまざまな集団活動において,より良い成果を上げるために,指導者として他者と協働し,作業を行う姿勢を示すことができる。(A-7-3) ・自分の学修経験を振り返り分析して,今後の改善計画を立てることができる。(A-8-3) |
授業の形式 | 演習、ゼミ |
授業の方法 | 発表は「論文紹介」と「卒論発表」の二つにわかれます。 「論文紹介」:受講者は自身の関心にもとづいて重要な論文や興味深い論文(著作)を探し出し、その内容を他の受講者に紹介する。 「卒論発表」:自身の卒業論文の構想や原稿を発表し、合評を行う。 二年生には論文紹介を、三年生には論文紹介と卒論の構想の発表を、四年生には卒論の原稿の発表を行なってもらう予定です。 四年生には後輩たちを指導する役割を積極的に引き受けてもらいたいと思います。 文献講読は、日本語の場合、受講者にテキストの特定部分を要約してもらうというかたちをとります。他の参加者からの質疑を先取りしながら、論旨を明確化し、必要に応じて考察や情報を補ってください。ただしわからないところがあってもかまいません。難解な文章こそ、仲間とともに読んでいく意味があるというものです。 外国語の場合、一文ずつ丁寧に読み進めていきます。訳文作成に際しては、なぜそのように訳したのかをつねに答えることができるように準備を進めてください。まちがうことは何ら問題ではありません。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス(自己紹介、授業の進め方について)
【事前学習】自分が関心ある分野やテーマについて簡単にまとめておく。 (1時間) 【事後学習】授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく (A-5-3)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
三年生による研究発表 (A-3-3、A-5-3、 A-6-3、A-7-3) 【事前学習】発表担当者はレジュメや資料を作成し、事前に配布する。他の参加者は配布されたレジュメや資料を読む。(A-3-3、A-5-3) (2時間) 【事後学習】ディスカッションの内容を吟味し、改善や理解の深化につなげる(A-7-3、A-8-3) (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
三年生による研究発表 (A-3-3、A-5-3、 A-6-3、A-7-3) 【事前学習】発表担当者はレジュメや資料を作成し、事前に配布する。他の参加者は配布されたレジュメや資料を読む。(A-3-3、A-5-3) (2時間) 【事後学習】ディスカッションの内容を吟味し、改善や理解の深化につなげる(A-3-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく (A-5-3)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
三年生による研究発表 (A-3-3、A-5-3、 A-6-3、A-7-3) 【事前学習】発表担当者はレジュメや資料を作成し、事前に配布する。他の参加者は配布されたレジュメや資料を読む。(A-3-3、A-5-3) (2時間) 【事後学習】ディスカッションの内容を吟味し、改善や理解の深化につなげる(A-3-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく (A-5-3)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
「不快の快」という美学の根本問題について、ノエル・キャロルについて、分析美学について
【事前学習】『ホラーの哲学』の全体を概観し、興味のある部分を見つける。ホラー映画について調べ、気になる作品をリスト化する。 (2時間) 【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
『ホラーの哲学』「序」の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
『ホラーの哲学』第一章「ホラーの本質」第一節「ホラーの定義」A部分の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
『ホラーの哲学』第一章「ホラーの本質」第一節「ホラーの定義」B部分の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
『ホラーの哲学』第一章「ホラーの本質」第二節「幻想の生物学とイメージの構造」の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
『ホラーの哲学』第一章「ホラーの本質」第三節「要約と結論」の講読、第一章の総括
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
『ホラーの哲学』第二章「形而上学とホラー、あるいはフィクションとの関わり」第一節「フィクションを怖がる」A部分の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
『ホラーの哲学』第二章「形而上学とホラー、あるいはフィクションとの関わり」第一節「フィクションを怖がる」B部分の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
『ホラーの哲学』第二章「形而上学とホラー、あるいはフィクションとの関わり」第一節「フィクションを怖がる」C部分の講読
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
『ホラーの哲学』第二章「形而上学とホラー、あるいはフィクションとの関わり」第二節「キャラクター同一化は必要か」の講読、第二章の総括
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-3、A-6−3)。 (3時間) 【事後学習】テクストを再読する、ディスカッションの内容を吟味し自らの理解を深化させる(A-7-3、A-8-3)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
前期授業の総括、休暇中の研究活動について
【事前学習】休暇中の研究活動について計画を立てる。 (2時間) 【事後学習】『ホラーの哲学』の第一章と第二章の内容をまとめる。 (4時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | ノエル・キャロル(高田敦史訳) 『ホラーの哲学』 フィルムアート社 2022年 英語原文についてはコピーを配布します。 |
参考書 | 授業内でそのつど参考文献を紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:期末に小論文(要約)を提出してもらいます。(40%)、授業参画度:発表を行なったか、積極的に質疑に参加したか(60%) |
オフィスアワー | メールでアポイントメントをとってください。 |
備考 | ホラー映画が苦手な人が成績評価で不利にならないように配慮します。 |