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哲学特殊講義7

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令和2年度以降入学者 哲学特殊講義7
令和元年度以前入学者 哲学特殊講義7
教員名 鈴木生郎
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 原則として対面で授業を行います。
Blackboard ID 20230598
授業概要 分析哲学における死の問題
授業のねらい・到達目標 この授業は、死をめぐる現代の哲学的議論を検討することを通じて、現代の分析哲学の基本的な素養とそれについて議論する能力を身につけることを目的とします。より具体的には、以下の能力を養うことが、本授業の目的です。
(1) 死に関する現代の哲学的議論を学ぶことで、現代の分析哲学についての幅広い知識と教養を獲得する。(A-1-3)
(2) 死に関するの哲学的問題について、問題を自分の力で考えることができるようになる。(A-4-3)

この科目は文理学部(学士文学)のDP及びCP1, 4に対応しています。
・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3)
・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3)
授業の形式 講義
授業の方法 前期は死に関する幅広い内容を扱います。
基本的には毎回資料を配布する形で授業を進めます。毎回のリアクションペーパー(Blackboard)と学期末レポートが課されます。

特別な事情があり、事前に申請があった場合にZoomでの同時双方向形式での参加を認めます。
レポートに関するフィードバックは、ディスカッションの授業において行います。
授業計画
1 授業の概要、進め方と評価方法について。
【事前学習】死について、自分の関心をまとめておく。可能ならば参考書の第一講を読んでおく (2時間)
【事後学習】授業の進め方について確認しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 人の同一性について:人の同一性(personal identity)について、授業全体の前提となる事項を確認する。(A-1-3)
【事前学習】自分がどのような存在であるかについて考えてみること (2時間)
【事後学習】魂説、身体説、心理説について要点を説明できるように復習すること (2時間)
【授業形態】対面授業
3 死とは何か:人の同一性の立場が、死についての捉え方にどう影響するかを確認する。(A-1-3)
【事前学習】自分はどのような場合に死を迎えるのか、死後の復活は可能かについて考えてみること (2時間)
【事後学習】人の同一性について、自身の考えをまとめること (2時間)
【授業形態】対面授業
4 死の悪さについて (1):死の害についての剥奪説と、エピクロス問題を確認する。(A-1-3)
【事前学習】死がなぜ自分にとって悪いのかについて考えてみること (2時間)
【事後学習】剥奪説とエピクロス問題について説明できるように復習すること (2時間)
【授業形態】対面授業
5 死の悪さにについて(2):無時間説の立場と課題を確認・吟味する。(A-1-3)
【事前学習】指定された資料の一部に目を通しておくこと (2時間)
【事後学習】無時間説の立場と問題点を説明できるようになっておくこと (2時間)
【授業形態】対面授業
6 死の悪さについて(3):生前説と同時説の立場と課題を確認・吟味する。(A-1-3)
【事前学習】指定された資料の一部に目を通しておくこと (2時間)
【事後学習】生前説・同時説の問題点を説明できるようになっておくこと (2時間)
【授業形態】対面授業
7 死の悪さについて(4):死後説の立場と課題を確認・吟味する。(A-1-3)
【事前学習】これまでの立場について比較検討しておくこと (2時間)
【事後学習】死後説の立場と問題点を説明できるようになっておくこと (2時間)
【授業形態】対面授業
8 死の悪さについて(5):ルクレティウス問題を確認し、F・カウフマンの議論を紹介する。(A-1-3)
【事前学習】指定した資料を読んでおくこと (2時間)
【事後学習】それぞれの立場と問題点を説明できるようになっておくこと (2時間)
【授業形態】対面授業
9 死の悪さについて(6):カウフマンの議論をさらに批判的に検討する。(A-1-3)
【事前学習】ルクレティウス問題に対する自分の考えをまとめておく (2時間)
【事後学習】カウフマンの議論の問題点と良い点をまとめておくこと (2時間)
【授業形態】対面授業
10 死に向けられるべき感情:死を恐れることが合理的であるかどうかを、恐怖という感情のあり方から考える。(A-1-3)
【事前学習】死を恐れるべきかについて、自分の考えをまとめておくこと (2時間)
【事後学習】死にどのような感情を向けるのが適切なのかを考えること (2時間)
【授業形態】対面授業
11 自殺について(1):自殺が合理的でありうるかを検討する。(A-1-3)
【事前学習】自殺についての自身の考えを整理しておくこと (2時間)
【事後学習】自殺の合理性について、さらに考えておくこと (2時間)
【授業形態】対面授業
12 自殺について(2):自殺が道徳的に許されうるかを検討する。(A-1-3)
【事前学習】自殺が道徳的に許されるかどうかについて考えておくこと (2時間)
【事後学習】自殺についての自身の考えをまとめておくこと (2時間)
【授業形態】対面授業
13 これまでの授業のまとめと、レポートの準備(A-4-3)
【事前学習】レポートの書き方について確認する。 (2時間)
【事後学習】課題を踏まえてレポートを作成する。 (5時間)
【授業形態】対面授業
14 レポートに関するディスカッション。(A-4-3)
【事前学習】レポートを完成させ提出する。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを踏まえてレポートを完成させる (2時間)
【授業形態】対面授業
15 授業の振り返りと質疑応答
【事前学習】授業全体を振り返り、疑問点をまとめておく。 (1時間)
【事後学習】死に関して自身の興味を広げてみる (1時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は使用しません。
参考書 シェリー・ケーガン 『死とは何か 完全翻訳版』 文響社 2019年 第1版
授業内容についてさらに考えたい場合は、ぜひ参考書にもチャレンジしてください。
成績評価の方法及び基準 レポート(80%)、授業参画度:毎回のリアクションペーパーによって評価します(20%)
オフィスアワー 授業後及びメールでアポイントメントをとってください。

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