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令和2年度以降入学者 | 美学特殊講義2 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 美学特殊講義2 | ||||
教員名 | 高橋陽一郎 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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Blackboard ID | 20233536 |
授業概要 | 表現主義絵画をその哲学的思想の側面から照射・解説することによって、藝術作品の理解に資するための講義を行う。 |
授業のねらい・到達目標 | 藝術作品には、藝術家本人の思想とともに時代の精神が識不識のうちに流れ込んでいる。時代の精神と呼ばれるもののなかには、その時代や地域を支配した生活感覚をはじめ、習慣、法律、科学、思想などが含まれる。今年度の特殊講義では、ロマン主義と表現主義の絵画藝術をとくに哲学思想との関係から考察してみたい。聴講者はこうした観点をもつ本講義を受講することで、藝術作品を単に感覚的に享受するだけでなく、深く知的に理解する習慣を身に着けることができると思われる。なお、後学期はおもにドイツの表現主義絵画をテーマとする。 ・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3) ・自らの思想的課題に取り組むために必要な情報を収集し,それを分析して用いることができる。(A-4-3) この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの1, 4に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 毎回、資料(文字資料および画像)を配布し、それにもとづいて解説を加える。 |
履修条件 | なし |
授業計画 | |
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1 |
授業への導入:ロマン主義と表現主義:なぜ「表現」か?(A-1-3)
【事前学習】シラバスを確認し、ロマン主義に関係する情報を自分なりに得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】授業とその場で配布されたプリントにもとづいて、表現主義全般に関するノートを作成する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
出発点としてのニーチェ(A-1-3)
【事前学習】第1回講義内容を復習し、ニーチェ哲学に関する知識を得ておく。 (2時間) 【事後学習】第2回授業にもとづき、ニーチェの20世紀藝術に対する意義に関してメモを作成する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
ジンメルとヴォリンガーの藝術観(A-4-3)
【事前学習】第2回講義内容を復習したあと、「生の哲学」に関する概観を得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】第3回授業にもとづき、ヴォリンガーの表現主義に対する意義についてメモを作成する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
カンディンスキーの藝術論と絵画作品(1):1910年代まで(A-1-3)
【事前学習】第3回講義内容を復習したあと、抽象絵画やキュビズムに関する知識を得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】第4回授業にもとづき、カンディンスキーの藝術思想に関するメモを作成する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
カンディンスキーの藝術論と絵画作品(2):1920年代以降(A-1-3)
【事前学習】第4回講義内容を復習したあと、雑誌『青騎士』に関する概観的知識を得ておくこと。 (2時間) 【事後学習】第5回授業にもとづき、カンディンスキー絵画の変遷に関するメモを作成する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
いくつかの先駆例:表現主義とゴッホほか(A-4-3)
【事前学習】第5回講義内容を復習したあと、ゴッホやムンクについて調べておく。 (2時間) 【事後学習】第6回授業にもとづき、印象主義と表現主義との関係についてメモを作成する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
フランツ・マルク(A-4-3)
【事前学習】第6回講義内容を復習したあと、フランツ・マルクについて調べてみる。 (2時間) 【事後学習】第7回授業にもとづき、マルクの絵画の特徴についてメモを作成する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
表現主義時代の音楽―マーラーとシェーンベルク―比較の試み(A-4-3)
【事前学習】第7回講義内容を復習したあと、マーラーまたはシェーンベルクの音楽の特色についてノートしておく。 (2時間) 【事後学習】第8回授業にもとづき、シェーンベルクの革新性についてメモを作成する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
E. L. キルヒナーとE. ノルデ(A-1-3)
【事前学習】第8回講義内容を復習したあと、『ブリュッケ』について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】第9回授業にもとづき、『ブリュッケ』と『青騎士』の比較検討を簡単に試みる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
P. クレーの絵画理論と作品(A-1-3)
【事前学習】第9回講義内容を復習したあと、P. クレーについて美術事典などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】第10回授業にもとづき、クレーの絵画理論について簡単なメモを作成する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
日本の表現主義(A-4-3)
【事前学習】第10回講義内容を復習したあと、日本の表現主義絵画について美術事典などで調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】第11回授業にもとづき、岸田劉生の画業と思想についてノートにまとめる(A-4)。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
表現主義とフォーヴィズム(1)(A-1-3)
【事前学習】第11回講義内容を復習したあと、フォーヴィズムについて調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】第12回授業にもとづき、マティスに関するノートを作成する。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
表現主義とフォーヴィズム(2)(A-4-3)
【事前学習】第12回講義内容を復習したあと、フォーヴィズムと日本の油彩画との関係について自分の考えるところをメモする。 (2時間) 【事後学習】第13回授業にもとづき、表現主義とフォーヴィズムとの異同に関するメモを作成する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
抽象表現主義(A-4-3)
【事前学習】第13回講義内容を復習したあと、アメリカの抽象表現主義ついて調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】第14回授業にもとづき、ニューマンを中心とする抽象表現主義画家の思想についてメモを作成する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
まとめ:藝術と「表現」の問題(A-4-3)
【事前学習】美術事典などで絵画以外の表現主義運動について調べておくこと。 (2時間) 【事後学習】表現主義絵画に関するレポートを作成し始めること。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 教科書は使用せず、毎回プリント(資料)を配布する。 |
参考書 | 授業内で適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:学期末レポート(70%)、授業参画度:毎回のリアクションペーパー(30%) 学期末レポートは求めるテーマと内容、提出状況を見て評価します。 授業参画度は毎回のリアクションペーパーで評価します。 |
オフィスアワー | 授業後に随時受け付けます。 |