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令和2年度以降入学者 | 批評研究 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 文芸批評史 | ||||
教員名 | 久米依子 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 |
文理学部
(他学部生相互履修可) |
科目群 | 国文学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 対面授業。詳細は、第1回授業で説明する。欠席者のための遠隔授業は行わないが、欠席に関してはBbで詳細な指示を出す(感染症の場合の届けの必要性や課題など)ので参照すること。 |
Blackboard ID | 20230699 |
授業概要 | 文学研究のための方法論を学ぶ。近代社会で大きな存在となった文学は、その内容だけでなく、読み方についても、多様な変遷を重ねてきた。 この授業では、代表的な文学読解の方法を歴史的にたどり、多彩な読み方を理解すると共に、時代状況とテクストにふさわしい読解・分析方法を身に付けることを目標とする。課題に取り組むことで、目標に近づいていく。 |
授業のねらい・到達目標 | 〈授業のねらい〉西欧近代の文学理論の流れを知り、文学読解の方法論について知識を得、自ら分析できるような力を育てる。 〈到達目標〉 ロマン主義的読解、構造主義理論、記号論、ポスト構造主義、カルチュラル・スタディーズまでの分析方法を整理し、理解できるようになる。 文学のみならず、現代社会の諸課題にアプローチできる方法として文学理論を捉えることができるようになる。 現代文学が直面している課題と、その乗り越え方を検討できるようになる。 受講者自身の実践も試み、文学分析の方法を身に付ける。 新カリキュラム(令和2年度以降の入学者)では、この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP2,3,4,5,8及びカリキュラムポリシーCP2,3,4,5,8に対応している。 ・日本文学・日本語学研究を学びながら、それらと深く関わる世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2) ・日本文学・日本語学研究を中心としながら、仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2) ・日本文学・日本語学研究に関わる問題の意味を理解し,助言を受けて複数の解決策を提示し説明できる。(A-4-2) ・日本文学・日本語学研究のスキルを身につけながら、新しい挑戦への計画を立て,準備することができる。(A-5-2) ・日本文学・日本語学研究の専門性を身につけながら、自己の学修に関する経験と考えを振り返り,分析できる。(A-8-2) なお、旧カリキュラム(令和元年度以前入学者)ではこの科目は、文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP6及びカリキュラムポリシーCP9に対応している。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 講義形式で進める。配布プリントと教科書を読んで理解を深めるとともに、記された課題にも取り組むこと。講義に関する授業内テストと、実践的レポートを合わせて評価する。フィードバック方法等については、授業内で指示する。欠席に関してはBbに指示を出す。 |
授業計画 | |
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1 |
文学の価値、文学理論の流れについて、概説する。(A-2-2)
【事前学習】文学理論の知識を確認しておく (2時間) 【事後学習】文学読解の変遷をまとめる (3時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
ロマン主義の芸術観と作家尊重
【事前学習】配布プリントを読み、芸術観の誕生を確認しておく (2時間) 【事後学習】文学理論の発生の状況を理解する (3時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
言語学からテクスト理論へ(A-3-2)
【事前学習】配布プリントを読み、各理論の特性を理解する (2時間) 【事後学習】各理論の批判点を理解する (3時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
構造主義からポスト構造主義、カルチュラル・スタディーズへ(A-4-2)
【事前学習】配布プリントを読み、構造主義の知識を確認しておく (2時間) 【事後学習】構造主義への批判点をまとめておく (3時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
読者論に関する視点ー批評史と関連して
【事前学習】教科書と配布プリントを読み、読者論の特性を理解する (2時間) 【事後学習】読者論の射程を理解する (3時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
テクスト読解の方法――題名、語り、時制、複数の視点など
【事前学習】テクスト分析の方法を確認 (2時間) 【事後学習】語りの問題点を整理しておく (3時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
語りについて考える。フェミニズム、ジェンダーの視点(A-5-2)
【事前学習】語りの考察方法を確認する (2時間) 【事後学習】フェミニズムと文学の関係を考える (3時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
現代文学とジャンルの越境、キャラクターの特性
【事前学習】テクスト分析の方法を確認教科書を読み、キャラクターの特性を理解する (2時間) 【事後学習】キャラクターとジャンルの越境について、考えをまとめる (3時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
キャラクターの特性、続き。
【事前学習】教科書第2章を読む (2時間) 【事後学習】「キャラクター」の問題をまとめ、理解しておく (3時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
文学の戦略――アダプテーションの問題
【事前学習】アダプテーションの考え方を知っておく (2時間) 【事後学習】アダプテーションの理解の方法をまとめる (3時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
文学の戦略――ライト文芸の可能性
【事前学習】ライト文芸というジャンルを理解しておく (2時間) 【事後学習】ジャンルの可能性をまとめておく (3時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
文学の戦略――メディアミックスの時代(A-8-2)
【事前学習】メディアミックスの現状を確認する (2時間) 【事後学習】メディアミックスの可能性を整理する (3時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
教育の中の文学
【事前学習】教育と文学の関係を考えておく (2時間) 【事後学習】レポート作成の準備をする (3時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
テクスト読解の方法――メッセージの理解と時代状況
【事前学習】時代に即したメッセージを読み取る方法を考える (2時間) 【事後学習】レポートの反省点を考える (3時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
文学理論を応用する方法をまとめる
【事前学習】文学理論の要点を整理する (2時間) 【事後学習】文学を読むために必要な知識をまとめる (3時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 大橋崇行・山中智省編著 『小説の生存戦略――ライトノベル・メディア・ジェンダー』 青弓社 2020年 授業内試験・レポートに使用するので、購入は必須。 |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:Bbに出す複数の小レポートと最終レポート(40%)、授業内テスト:教科書の理解を確認する、授業内テスト(30%)、授業参画度:リアクションペーパーの課題の回答(30%) 授業参画度には、課題の回答を含む。 A-2,A-3の達成度については課題で、A-4,A-5,A-8の達成度については授業内テストと最終レポートで評価する。 |
オフィスアワー | 月曜昼休み、水曜昼休み、7号館4階久米研究室 あるいはメール連絡 |
備考 | 欠席に関して、Bbに説明を出す予定なので参照すること。 |