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文学・文化批評理論2

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令和2年度以降入学者 文学・文化批評理論2
令和元年度以前入学者 文学・文化批評理論2
教員名 閑田朋子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 英文学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 教育効果を高めるために、対面授業を受けることができる学生を受講対象とする。
初回授業時までにBlackboardでコース登録をし、こまめに情報を確認すること。
(Blackboardのコース登録に加え)履修登録期間中にCHIPSで履修登録を行うこと。
Blackboard ID 20233768
授業概要 体系的に文学・文化批評理論を学ぶ授業です。現代批評理論が現れる以前の印象批評から始め、脱構築批評やジェンダー批評や、ポストコロニアル批評など、代表的な批評理論を大きく概観できるように講義を行います。それぞれの授業で扱った批評理論を用いて、自分なりにテクストを分析し、発表の準備をしてください。
授業のねらい・到達目標 批評理論を学ぶことにより、テクストの「感想」を述べるのではなく、理論を道具として用いてテクストを「批評」できるようになることを目的とします(A-3-2, A-3-3)。この授業で学んだ小説の技法への理解や批評理論を、レポートや卒業論文を作成する際に活用し、さらに卒業後は、小説のみならず様々なディスコースを読み解くために活用できることが到達目標です(A-4-2,A-4-3)。また、グループ・ディスカッションを通して、専門的知識について説明・議論できるようになることを目指します(A-6-2, A-6-3)。

この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの3,4,6に対応しています。
A-3-2既存の知識にとらわれることなく, 言語現象や歴史的事象を論理的・批判的に説明することができる。
A-3-3言語現象や歴史的事象を既存の知識にとらわれることなく, 語学的根拠や批評理論に基づいて批判的, 論理的に考察し, 説明することができる。
A-4-2英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に基づいて説明することができる。
A-4-3英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に基づいて解決案を作成できる。
A-6-2親しい人々とコミュニケーションを取り, 専門的知識について正しく説明することができる。
A-6-3様々な人々とコミュニケーションを取り, 専門的知識について議論することができる。
授業の形式 講義
授業の方法 基本的に講義形式で行いますが、3~4回講義を行った次の授業は発表を中心とします。講義形式の授業では、具体的に英文テクストを読み、それを例として批評理論や小説の技法の説明を行います。レポート等へのフィードバックは、メールやBlackboardを通じて行われます。
履修条件 令和元年度以前入学者には選択科目として本講座を開講する。(『学部要覧』英文学科の学科専門科目一覧表を参照。)
授業計画
1 授業内容・方法・評価基準などについての説明・確認。
文学作品の成立について講義を行う。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】1)シラバスを事前に確認すること。2)詩・小説・演劇が、どのような順番で文学作品として成立したのか、考えてみること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 伝統的批評-「トマトとポテト、どっちが好き?」:印象批評・伝記的批評・歴史主義批評・道徳的批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 作家を殺せ、テクストにひざまずけ:スクルーティニーとニュー・クリティシズムについて学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 発表と復習:第1~3回の授業で扱った批評方法から一つを選び、各自が具体例を挙げて、グループ内で発表を行う。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】必要に応じて適宜ハンドアウトを作成し、発表の準備をしてくること。 【事後学習】第1~3回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】第1~3回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 しのびよる殺人鬼の影、そしてパトカーのサイレンの音、影とサイレンの間に起きた悲劇とは?:読者反応批評について、学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 ネコとタコの違いは、ひげのあるなしか、はたまた「ネ」があるからなのか:記号論と構造主義批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 この世から学生が一人もいなくなった時、教員は教員でいられるのか:脱構造主義批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 言い間違いに本音がちらり:精神分析批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 発表と復習:第4~8回の授業で扱った批評方法から一つを選び、各自が具体例を挙げて、グループ内で発表を行う。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】必要に応じて適宜ハンドアウトを作成し、発表の準備をしてくること。 (2時間)
【事後学習】第4~8回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。【事後学習】第1~3回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 先生「これは名作なので必ず読むように」生徒「ええ、この本いくら?うわー、高い。買いたくない」:マルクス主義批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 女の子だって黒いランドセルが欲しい、男の子だってスカートをはきたい:フェミニズム批評、ジェンダー批評、クイア理論について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 ぐるぐる回ってバターになったトラのそばにいた少年はどこの誰だったのか?:ポストコロニアル批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 発表と復習:第9~12回の授業で扱った批評方法から一つを選び、各自が具体例を挙げて、グループ内で発表を行う。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】必要に応じて適宜ハンドアウトを作成し、発表の準備をしてくること。 (2時間)
【事後学習】第9~12回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。 (2時間)
14 ぐるっと回って「新」歴史主義批評-どこが「新」しいのか:新歴史主義批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 授業内試験と振り返り:全体の復習を通して批評理論にについての授業内容を振り返り、試験を行う。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3)
【事前学習】第1~15回で配布されたプリントを確認し、専門用語の内容などを確認すること。また、授業で扱った批評理論からとくに興味をもった理論を用いて、自分で選んだテクストについて分析できるようにしてくること。 (2時間)
【事後学習】第1~15回で配布されたプリントを確認し、専門用語の内容などを第1~15回の授業で扱った批評理論について、今後の卒業論文やレポートの作成に活かせるようにまとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 David Lodge, The Art of Fiction, 英宝社
プリントを使用する
参考書 廣野由美子 『批評理論入門:『フランケンシュタイン』解剖講義』 中公新書 2005年
Jonathan Culler, Literary Theory: A Very Short Introduction, Oxford University Press, 1997
Terry Eagleton 『文学とは何か:現代批評理論への招待』 岩波書店 1997年
いずれも出版年・版を問わない。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:第15回目の授業内に行います。(60%)、授業参画度:グループ・ディスカッションやリアクション・ペーパー等によって評価します(40%)
レポートの提出は義務ではありませんが、興味を持った批評方法を用いてレポートを作成・提出した場合は、授業参画度として評価に組み込みます。
授業内試験を正当な理由により対面で受けられない場合、直接教員に追試の申し込みをしてください。
オフィスアワー 授業後、もしくはメールやBlackboardを用いて、質疑等を受け付けます。
シラバスの内容は、学生の希望や進度にあわせて、多少変更されることがあります。

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