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社会学入門1

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令和2年度以降入学者 社会学入門1
教員名 濱本真一
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
Blackboard ID 20230898
授業概要 【社会学徒への準備】
高校までの学習と大学の学習では、その性質が大きく異なる。具体的には、高校までの学習は与えられた問題に適切にこたえるスキルを重視していたのに対し、大学以降では問題そのものを自分たちで定義し、答えの存在すらあいまいな問題に取り組む必要がある。本科目では、大学生として学ぶための基本的なスキルを身に着け、社会学という広大な領域へ踏み出す準備を進める。
授業のねらい・到達目標 【授業のねらい】
社会学を含む学問に必要な基本的姿勢、およびスキルを実践により涵養することで、「教える対象」から「学ぶ主体」への転換を目指す。大学での基礎スキルを「読む」「調べる」「考える」「書く」「話す」の5つに分けて、それぞれについて実践を通じて身に着けていく。

【到達目標】 DP5-8/CP5-8
  • 学術書を探し、読み、内容を理解・批判できるようになる。 A-5-1
  • 自らの問いと仮説を明確に、論理的に伝えることができるようになる。 A-5-1
  • 社会学のルールにのっとった文章を書けるようになる。 A-5-1
授業の形式 講義、演習
授業の方法
  • 授業内で読み方、探し方、考え方、書き方、話し方等の基礎を解説する。
  • それぞれについて、テキストの講読等を合わせながら実践していく。

  • テキストを用いる回は、事前に該当章をまとめた資料を提出し、それらについて議論する。
  • 課題を通じて理解度を測る。基準に満たないものは教員・アシスタントがコメントを付して返却する。
履修条件 学科より配当された学生
授業計画
1 ガイダンス:大学における学問  (課題1)
【事前学習】シラバスを確認し授業の進行を理解する (1時間)
【事後学習】自身の興味ある事象を列挙する (3時間)
2 読む1:社会学の考え方  (課題2)
【事前学習】テキスト2・5章を読み内容をまとめる (2時間)
【事後学習】社会学的な考え方を自身に定着させる (2時間)
3 読む2:社会学と実証   (課題3)
【事前学習】テキスト3・4章を読み内容をまとめる (2時間)
【事後学習】調査データによる実証的方法について復習する (2時間)
4 読む3:批判的思考能力を鍛える
【事前学習】テキスト6・8章を読み内容をまとめる (2時間)
【事後学習】テキスト6・8章の内容に批判を加える (2時間)
5 調べる1:統計データの検索 (課題4)
【事前学習】興味ある事象について公開されているデータを調べてまとめる (1時間)
【事後学習】興味ある事象について公開されているデータを調べてまとめる (3時間)
6 調べる2:図書館の利用 (課題5)
【事前学習】図書館の利用方法を調べる (1時間)
【事後学習】興味ある事象に関する書籍を調べてまとめる (3時間)
7 調べる3:学術論文の探索 (課題6)
【事前学習】興味ある事象に関する研究者名を調べてまとめる (1時間)
【事後学習】興味ある事象に関する研究者名の論文を調べてまとめる (3時間)
8 考える1:述語論理演習
【事前学習】命題論理について復習する (2時間)
【事後学習】述語論理を使った命題を作成する (2時間)
9 考える2:問いと仮説 (課題7)
【事前学習】テキストの興味ある章を読み内容をまとめる (2時間)
【事後学習】興味ある事象に関する問い・仮説を立てる (2時間)
10 書く1:レポートの構成・先行研究
【事前学習】テキストの興味ある章を読み関連文献まとめる (2時間)
【事後学習】興味ある事象に関する問いを文章化する (2時間)
11 書く2:方法と結果のまとめ方
【事前学習】これまでに得られた知見を文章化する (2時間)
【事後学習】これまでに得られた知見を文章化する (2時間)
12 書く3:参照と引用 (課題8)
【事前学習】テキストの興味ある章の先行研究をリストアップする (2時間)
【事後学習】テキストの興味ある章の先行研究をリストアップする (2時間)
13 話す1:発表の技法 (課題9)
【事前学習】パワーポイントの動作環境を整える (1時間)
【事後学習】これまでに得られた知見をプレゼン資料にする (3時間)
14 話す1:質問の技法
【事前学習】自身のプレゼン資料の不備を確認する (2時間)
【事後学習】質問の技法を復習する (2時間)
15 友達を作る:学友の価値 (課題10:最終レポート)
【事前学習】これまでに大学で知り合った人の関心を確認する (2時間)
【事後学習】新しく学友を作る
その他
教科書 酒井千絵・永井良和・真淵領吾 『基礎社会学』 世界思想社 2022年 第5版
小笠原喜康 『最新版 大学生のためのレポート・論文術』 講談社現代新書 2018年
参考書 富永健一 『社会学講義――人と社会の学』 中公新書 2018年 第12版
東谷護 『大学での学び方――「思考」のレッスン』 勁草書房 2007年
佐藤望(編著)・湯川武・横山千晶・近藤明彦 『アカデミック・スキルズーー大学生のための知的技法入門』 慶應義塾大学出版会 2020年 第3版
世界思想社編集部 『大学生 学びのハンドブック』 世界思想社 2021年 第5版
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【参考書備考】
  • 上記に寄らず、大学生の学習方法についての指南書を1つ手に入れて通読しておくことを強く推奨する。
  • 社会学の基礎に関する教科書や専門書は数多く存在する。それぞれテーマの選別や視点の向け方が異なる。人によってテキストとの相性もさまざまであるため、ぜひ様々な書籍を手に取って、最も「肌に合う」テキストを探してほしい。
  • 「自分はどのように説明されれば理解できるのか」を見つけることも大学で身に着けるべき重要なスキルである
成績評価の方法及び基準 レポート:最終レポート(70%)、授業参画度:報告及び議論の貢献度(20%)、授業内課題(10%)
【成績備考】
  • 大量の授業内課題が課される。それらを全てクリアすることが単位取得の要件となる。
  • 課題1は提出期限までの日数が短いため、事前にBlackboardで確認しておくこと
  • 計画的な学習が求められる。学習方法や計画の立て方がわからない場合は遠慮なく相談してほしい。
オフィスアワー 原則火曜4限:本館4階研究室(事前連絡がある方が確実)
備考
  • 第6回は図書館講習を予定している。図書館の都合により授業の順番を前後する可能性がある。
  • 主体的な事前・事後学習が強く求められる授業である。必要な学習内容および学習時間の目安は授業計画欄を参照してほしいが、あくまでも目安であり、「これくらいの時間机に向かっていればOK」というような受動的・短絡的思考に陥ることなく、自ら学習課題を定義し、積極的に取り組む姿勢を養ってほしい。Vitae vestrae brevae sunt, longae artes.

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