検索したい科目/教員名/キーワードを入力し「検索開始」ボタンをクリックしてください。
※教員名では姓と名の間に1文字スペースを入れずに、検索してください。
令和2年度以降入学者 | 質的分析法 | ||||
---|---|---|---|---|---|
令和元年度以前入学者 | 質的分析法 | ||||
教員名 | 石岡丈昇 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 社会学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
---|---|
授業の形態 | 【対面授業】 |
Blackboard ID | 20233873 |
授業概要 | 質的調査の論理と方法を学び実習することがこの授業の主たるねらいである。 具体的には、参与観察法、生活史法、ライフストーリー法などを取り上げつつ、国内外の重要な質的研究の成果も紹介しながら、講義を展開する。 <「社会調査士コース」の必修8科目の1科目。「社会調査士」取得希望者は、必ず2年次に履修し単位を修得しなければならない> |
授業のねらい・到達目標 | <知識><技能> ⑴質的社会調査の各種の方法について理解し、それを実施できるようになる。 ⑵質的社会調査の各種の方法が登場するに至った社会学史上の背景を理解し、説明できるようになる。 ⑶質的社会調査における一次資料、一次データを正確に作成することができるようになる。そのことによって「ポスト真実」と呼ばれる今日において、社会を「記録する」ことの重要性を説明できるようになる。 <能力> 上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。 ・人々が自明に思うことを疑う「脱常識」の観点から社会を考察する社会学の特性を踏まえ,現代社会を論理的・批判的に捉えるための社会学的枠組みや方法の基礎を築くことができる。(A-3-2: 論理的・批判的思考力) *この科目は文理学部(学士(社会学)のDP3及びCP3に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 対面授業(Zoomの回も含む)を実施する。各回における受講生からの報告や質問、提出されたミニレポートについては、Blackboardを用いて応答しつつ、受講者全体にフィードバックされるように授業を展開する。また翌週の回においても、重要な報告や質問について解説する時間を設ける。レポートについては、採点・記述のポイントを提示しつつ、複数のレポート例をもとにコメント・解説をおこなう。 なお、対面参加が困難な学生については、教員の許可を受けることで、対面授業実施回についてもZoomにてオンライン参加ができる(Zoom情報を別途通知する)。 |
授業計画 | |
---|---|
1 |
本講義で取り扱う質的分析の方法と内容について(A-3-2)
【事前学習】教科書を通読し、授業全体の流れを理解する (2時間) 【事後学習】教科書の指定箇所を読み直す (2時間) |
2 |
参与観察法について(1)シカゴ学派の研究方法を中心に(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】シカゴ学派の研究スタイルの特徴を指定された様式でまとめる (2時間) |
3 |
参与観察法について(2)ブリティッシュ・カルチュラル・スタディーズの方法を中心に(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】カルチュラル・スタディーズの特徴について指定された様式でまとめる (2時間) |
4 |
参与観察法について(3)日本における発展と展開を中心に(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】日本の質的社会調査の展開について指定された様式でまとめる (2時間) |
5 |
生活史法について(1)トマスとズナニエツキの方法を中心に(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】トマス&ズナニエツキ『ポーランド農民』の手紙分析の特徴について指定された様式でまとめる (2時間) |
6 |
生活史法について(2)日本における発展と展開を中心に(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】中野卓『離島トカラに生きた男』の方法的特徴について指定された様式でまとめる (2時間) |
7 |
生活史法について(3)構築主義との関係を中心に(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】桜井厚『インタビューの社会学』のポイントについて指定された様式でまとめる (2時間) |
8 |
ライフストーリー法について(1)対話的構築主義とは何か(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】ライフヒストリーからライフストーリーへの転回がどこにポイントがあったのかという点について指定された様式でまとめる (2時間) |
9 |
ライフストーリー法について(2)日本における発展と展開を中心に(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】日本のライフストーリー研究の数々について指定された様式でまとめる (2時間) |
10 |
グラウンデッドセオリー・アプローチについて(1)(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】GTAのポイントについて指定された様式でまとめる (2時間) |
11 |
グラウンデッドセオリー・アプローチについて(2)(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】GTAの今日的発展について指定された様式でまとめる (2時間) |
12 |
オート・エスノグラフィーについて(1)(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】オートエスノグラフィーと解放の社会学の関係について指定された様式でまとめる (2時間) |
13 |
オート・エスノグラフィーについて(2)(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】オートエスノグラフィーと脱植民地化のの関係について指定された様式でまとめる (2時間) |
14 |
ビジュアル・メソッドについて(A-3-2)
【事前学習】事前に配布されたプリントを読んでくる (2時間) 【事後学習】文字ではなくイメージで社会を記録することのポイントについて指定された様式でまとめる (2時間) |
15 |
全体の総括とレポート課題の提出(A-3-2)
【事前学習】これまでの配布プリントを読み返してくる (2時間) 【事後学習】自らが作成したトランスクリプトとフィールドノートの内容を振り返る (2時間) |
その他 | |
---|---|
教科書 | 岸政彦・石岡丈昇・丸山里美 『質的社会調査の方法:他者の合理性の理解社会学』 有斐閣 2016年 本講義は質的調査法という調査法を学ぶ講義であり、教科書を使って説明することが多くある。そのため、受講者は必ず教科書を事前に準備した上で、本講義を履修すること。 |
参考書 | 適宜紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(30%)、レポート:トランスクリプトおよびフィールドノートを、各自で個別にフィールド調査を実施して作成の上で、レポートとして提出する。あわせて毎回の講義の小レポートも評価対象になる(A-3-2)(70%) 対面授業に参加できない場合の成績評価については別途授業内で説明する。 |
オフィスアワー | メールで事前に日時を決めた上で、個別にZoomで対応する。 |
備考 | シラバスの内容は、受講者およびその家族の感染状況、受講者の規模、あるいはその学習状況を考慮して、変更することがある。 なお、事前学習・事後学習の時間は目安である。なお、事前学習・事後学習の時間は目安である。初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと。 |