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国際社会論

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令和2年度以降入学者 国際社会論
令和元年度以前入学者 国際社会論
教員名 石岡丈昇
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
Blackboard ID 20230930
授業概要 比較社会学の理論と方法を、具体的な事例を用いながら習得する。海外の社会問題を取り上げることも多いが、それらを現代日本との関係において議論する道筋を検討していく。
授業のねらい・到達目標 <知識><技能>
比較社会学の理論と方法を、具体的なフィールドワークの作法とあわせて検討していく。社会学が本来的に備え持っている比較という方法について、受講者がその特徴を説明できるようになることを本授業のねらいとする。

<能力>
上記の<知識><技能>の習得を経て、以下の<能力>を育むことが目標である。
・個人またはグループで設定した研究課題に取り組むために必要な情報や知識を収集し,それを分析に活かすことができる。(A-5-3: 挑戦力)

この科目は文理学部(学士(社会学))のディプロマポリシーDP5及びカリキュラムポリシーCP5に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 【講義】教科書を用いながら、講義形式で学習していく。本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とする。なお、各回における受講生からの報告や質問、提出されたミニレポートについては、Blackboardなどを用いて応答しつつ、受講者全体にフィードバックされるように授業を展開する。また翌週の回においても、重要な報告や質問について解説する時間を設ける。レポートについては、採点・記述のポイントを提示しつつ、複数のレポート例をもとにコメント・解説をおこなう。
授業計画
1 国際社会論とは(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを理解する (2時間)
【事後学習】配布資料を読んで、国際社会論の要点をまとめた小レポートを執筆 (2時間)
2 想像の共同体(1):ベネディクト・アンダーソンとdifferenceとabsenceから開始する思考(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】differenceとabsenceをめぐる小レポートの執筆 (2時間)
3 想像の共同体(2):ナショナリズムについて(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】ラテンアメリカのナショナリズムの特徴をめぐる小レポートの執筆 (2時間)
4 ゲストスピーカーによる特別講義【対面授業】
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】公定(officail)ナショナリズムの抑圧をめぐる小レポートの執筆 (2時間)
5 想像の共同体(3):人口センサスと地図の想像力(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】人口センサスと近代に特有の想像力の形成をめぐる小レポートの執筆 (2時間)
6 想像の共同体(4):ナショナリズムとパトリオティズム(A-5-3)【Zoom】
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】ナショナリズムとパトリオティズムの概念的異同をめぐる小レポートの執筆 (2時間)
7 翻訳について(1):ヴァルター・ベンヤミンと純粋言語(A-5-3)【Zoom】
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】純粋言語と翻訳の関係についての小レポートの執筆 (2時間)
8 翻訳について(2):エンコーディングとディコーディング(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】エンコーディング/ディコーディングについて、S.ホールの議論を踏まえて小レポートを執筆する (2時間)
9 翻訳について(3):inscription / description/ transcription(A-5-3)【Zoom】
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】記述の三つの位相であるインスクリプション/ディスクリプション/トランスクリプションをめぐる小レポートの執筆 (2時間)
10 これまでの講義内容をめぐる論点の整理(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】これまでに執筆したミニレポートの内容を振り返っておく (2時間)
【事後学習】これまでの講義の不明点を整理しておく (2時間)
11 グループごとに質問・議論項目の提示(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】これまでに執筆したミニレポートの内容を振り返っておく (2時間)
【事後学習】これまでの講義の不明点を整理しておく (2時間)
12 グループワーク(3):ナショナリズムの比較社会学をめぐる発表(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】発表のためのパワーポイントのスライドを作成する (2時間)
【事後学習】これまでの講義の不明点を整理しておく (2時間)
13 フィリピンから日本を見つめる(1):ショニール・ホセ『大衆』を題材に(その1)(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】『大衆』が表す権威主義体制をめぐるミニレポートの執筆 (2時間)
14 フィリピンから日本を見つめる(2):ショニール・ホセ『大衆』を題材に(その2)(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】『大衆』が表す「下から」の社会運動のありようをめぐるミニレポートの執筆 (2時間)
15 比較社会学の論点と課題(A-5-3)【対面授業】
【事前学習】教科書の指定箇所を読んでくる (2時間)
【事後学習】本講義全体を総括するミニレポートの執筆 (2時間)
その他
教科書 新原道信編 『人間と社会のうごきをとらえるフィールドワーク入門』 ミネルヴァ書房 2022年
教科書を用いながら講義を行うため、受講者は購入した上で受講してください。なお、教科書は第3回目以降に使いますので、初回講義から持っておく必要はありません。
参考書 ベネディクト・アンダーソン 『定本 想像の共同体』 NTT出版 2007年
ベネディクト・アンダーソン 『ヤシガラ椀の外へ』 NTT出版 2009年
松田素二 『都市を飼いならす:アフリカの都市人類学』 河出書房新社 1996年
成績評価の方法及び基準 試験(70%)、レポート:ナショナリズムについての理解を確認しつつ、そこから「比較」という方法についても理解度を確認する。(A-5-3)(30%)
オフィスアワー メールで事前に日時を決めた上で、個別にZoomで対応する。
備考 シラバスの内容は、受講者およびその家族の感染状況、受講者の規模、あるいはその学習状況を考慮して、変更することがある。 なお、事前学習・事後学習の時間は目安である。なお、事前学習・事後学習の時間は目安である。初回講義開始までに、当該授業のBlackBoardのコース登録を行うこと。

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