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社会調査実習1

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令和2年度以降入学者 社会調査実習1
令和元年度以前入学者 社会調査実習1
教員名 濱本真一
単位数    2 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 社会学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Blackboard ID 20230942
授業概要 【統計的調査実習】
本科目は、統計的実証研究を行うことを目的として、研究テーマの設定から、仮説の設定、調査の計画、質問項目の作成、データ作成、統計分析、結果報告、報告書の執筆に至るまでの一連の社会調査のプロセスを体験し、社会調査の実施に関する全般的スキルを涵養する。「若年者の教育と家族」を大テーマとして、履修者の研究関心に沿って具体的な調査テーマを設定する。
授業のねらい・到達目標
    授業のねらい 
  • 社会調査プロセスのほぼすべてを体験することで、チームで行う調査の基本的スキルを身に着ける

  • 到達目標 DP3/CP3

    • 自らのデータについて仮説を設定することができる。A-3-3

    • 自らの仮説に基づいて調査項目を提案することができる。 A-3-3

    • グループ・チームと研究スケジュールを共有・調整しながら進めることができる。 A-3-3

授業の形式 実習
授業の方法
  • 社会調査法の基礎を復習しながら、数人からなる班ごとに調査計画を立てる。
  • 教員・アシスタントのアドバイスを受けながら班ごとに研究テーマを設定し、調査項目を作成する。
  • 課題提出を通じて理解度を測り、基準に満たない者には教員・アシスタントがコメントをつけて返却する。
履修条件
  • 後期開講「社会調査実習2」(濱本)とセットで履修することが必須である。
  • 本科目社会調査協会が認定する社会調査士資格の要件科目Gに相当し、以下に掲げる同A~Fまでのすべての科目を履修済みの者のみが履修できる。

    • - A: 社会調査法入門
    • - B: データ収集・分析法入門
    • - C: データ分析演習
    • - D: 基礎統計学
    • - E: 初等多変量解析
    • - F: 質的調査法

  • 社会調査士については社会調査協会のウェブサイト(https://jasr.or.jp/)を参照。
  • 学習意欲の高い履修者を歓迎する。
授業計画
1 社会調査の基礎 (個人課題1)
【事前学習】シラバスを読み履修要件を確認する (2時間)
【事後学習】指定文献を読み、要約を作成して提出 (3時間)
2 研究テーマ・問いの構成 (個人課題2)
【事前学習】テキスト3~7章を読んだうえで自らの関心をまとめる (1時間)
【事後学習】関心あるテーマをまとめて提出 (4時間)
3 マクロデータへのアクセス (個人課題3)
【事前学習】テキスト13~17章を読んだ上で公的統計にアクセスしてみる (2時間)
【事後学習】課題文献内のマクロデータへアクセス課題を提出 (3時間)
4 データ分析1 (個人課題4)
【事前学習】自身のMicrosoft Ofiice使用環境を整理する (1時間)
【事後学習】データ集計課題を提出 (3時間)
5 データ分析2 (個人課題5)
【事前学習】テキスト32~35章を読み内容をまとめる (2時間)
【事後学習】Rの基本動作確認課題を提出 (3時間)
6 文献探索 (個人課題6)
【事前学習】図書館ウェブサイトから利用方法を確認する (1時間)
【事後学習】班の打ち合わせを踏まえて必要文献リストを提出 (4時間)
7 先行研究の検討 (班課題1)
【事前学習】テキスト8~12章を読んだうえで自分の関心について仮説を提示する (2時間)
【事後学習】報告資料を作成し提出 (3時間)
8 テーマ・仮説報告
【事前学習】テーマ報告の資料を作成・提出する (3時間)
【事後学習】議論を踏まえてテーマを再検討する (2時間)
9 データ分析3 (個人課題7)
【事前学習】Rの基本動作を復習する (2時間)
【事後学習】Rを用いたデータハンドリング課題を提出 (3時間)
10 質問項目作成1 (班課題2)
【事前学習】テキスト18~23章を読んだうえで班の質問項目案を作成する (3時間)
【事後学習】班の質問項目を作成して提出 (3時間)
11 コーディングの理論と方法 (個人課題8)
【事前学習】テキスト26~29章を読み内容をまとめる (1時間)
【事後学習】職業コーディング演習課題を提出 (3時間)
12 質問項目作成2・プリテスト (班課題3)
【事前学習】第10回の議論内容を確認する (1時間)
【事後学習】議論を踏まえて質問項目を修正し提出 (4時間)
13 調査票確定
【事前学習】班ごとに質問項目を修正し、提出する (4時間)
【事後学習】自班の分析プランを確認する (1時間)
14 データ分析4 (個人課題9)
【事前学習】Rによるデータハンドリングを復習する (1時間)
【事後学習】分析演習課題を提出 (3時間)
15 後期の準備 (個人課題10)
【事前学習】半期の内容の確認が予習に相当する (1時間)
【事後学習】テーマ文献レビューを作成し提出 (3時間)
その他
教科書 林雄亮・石田賢示 『基礎から学ぶ社会調査と計量分析』 北樹出版 2019年 第1版
松本渉 『社会調査の方法論』 丸善出版 2021年 第1版
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【教科書備考】
  • 林・石田(2019)をメインのテキストに指定する。
  • 松本(2021)については、これまでに履修済みの社会調査法の基礎科目にて同種のテキストを持っている場合にはそちらで代用可とする。
参考書 原純輔・海野道郎 『社会調査演習』 東京大学出版会 2006年 第2版
盛山和夫 『社会調査入門』 有斐閣ブックス 2008年
轟亮・杉野勇 『入門・社会調査法――2ステップで基礎から学ぶ』 法律文化社 2017年 第3版
伊達平和・高田聖治 『社会調査法 (データサイエンス体系)』 学術図書出版社 2020年
鈴木達三・高橋宏一 『標本調査法 (シリーズ<調査の科学>2)』 朝倉書店 2005年
吉村治正 『社会調査における非標本誤差』 東信堂 2017年
毛塚和宏 『社会学のための統計学入門――実例からていねいに学ぶ』 講談社 2022年
成績評価の方法及び基準 授業参画度:議論の貢献度(100%)
  • グループでの作業を主体とする。
  • すべての個人課題をクリアしていることが成績評価の要件である。
  • 第1回の課題は以下の文献を利用する。授業に先立って入手し、目を通しておくことが望ましい
    • 荒牧草平・香川めい・内田康弘,2019,「高校教育研究の展開――学校格差構造から多様なリアリティへ」『教育社会学研究』105:139-168.
    • 織田暁子,2018,「専攻分野によるキャリアの比較研究――人文・社会・理工・医療の四分類から」古田和久編『2015年社会階層と社会移動全国調査報告書4 教育1』2015年SSM調査研究会,37-55.
  • グループ内の貢献度に関する相互評価も成績の基準とする。
  • 周囲の士気を下げるような行為は著しい減点の対象となる。
オフィスアワー 原則火曜4限:本館研究室(来室の際には事前連絡があると確実)
備考
  • 第6回は図書館職員による利用講習を予定している。先方の都合により授業回を入れ替える可能性がある。
  • 本科目は学内外の社会調査実習科目との連携開催を予定しており、合同での報告会等の開催にあたっては授業計画の日程が変更される可能性がある。
  • 主体的な事前・事後学習が前提の授業である。必要な学習内容および学習時間の目安は授業計画欄を参照してほしいが、あくまでも目安であり、「これくらいの時間机に向かっていればOK」というような受動的・短絡的思考に陥ることなく、自ら学習課題を定義し、積極的に取り組む姿勢を養ってほしい。

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