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教育と開発

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令和2年度以降入学者 教育と開発
令和元年度以前入学者 教育と開発
教員名 日暮トモ子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業(一部遠隔授業)
授業の形態 主として対面授業で行う。一部、オンデマンド型授業や課題研究にて実施する。
Blackboard ID 20234017
授業概要 この授業は、「教育」と「開発」の関係や「教育」と「開発」を巡る諸課題について、教育学、社会学、経済学、政治学、哲学などの視点から多角的に捉え、国際教育開発の動向について理解を深めるとともに、「教育」を「開発」することの意味を考えることを目的とする。その理解に基づき、教育と社会の関係、今後の教育開発の在り方、さらには、グローバル化する社会に生きる人間、市民としての在り方について考える機会を提供する。
授業の前半では、国際教育開発の理論を踏まえ、国際教育開発の歴史と潮流について概観する。授業の後半では、グローバル化する世界において教育が抱える様々な課題を教育段階別及びテーマ別に事例として取り上げ、これらの課題に対する国際協力・国際開発の状況、そこにおける教育の役割などについて検討する。なお、事例の検討では、途上国にかぎらず、適宜、欧米、日本の事例なども取り上げる。
授業のねらい・到達目標 (1)本授業のねらいは、以下のとおりである。
・教育と開発、教育と社会の関係を、教育学、経済学、社会学、政治学、哲学なと多角的に捉え、国際教育開発に関する考え方や基礎理論を身につける。
・グローバル化する世界の中で教育が直面している諸課題について理解を深めるとともに、「教育」を「開発」することの意味を考えるための視点を身につける。

(2)本授業の到達目標は、以下のとおりである。
・与えられた情報を鵜呑みにせず批判的に検討したうえで、論理的な思考を展開することができる。(A-3-3)
・挑戦すべき適切な課題を自ら設定し、実際に取りかかることができる。(A-5-3)
・グローバルな視点から諸外国及び日本の教育上の課題について指摘し、その上で、課題への対応策を自分なりに分析、考察することができる。

この科目は文理学部(学士(教育学))のDP3、DP5及びCP3、CP5に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 ・授業の前日までに、Blackboard上に授業資料を配信するので、受講生は事前に読んでおくこと。
・毎回授業終了後にリアクションペーパーの提出を課す。
・小テスト及びレポートについては、それぞれ翌週に全体に向けて解説・講評を行う。
・受講者数にもよるが、グループワークやディスカッションの機会を設ける予定である。
・やむを得ない事情で対面授業に参加できない場合、対面授業終了後、Blackboardに記載している期日までに動画を視聴し、課題を提出すること。
授業計画
1 イントロダクション(授業のねらい、到達目標、進め方についての説明)
「教育」と「開発」の関係、その対象、(国際)開発学との関連
【事前学習】シラバスをよく読み、授業の全体像について把握すること。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、教育と開発の関係を見る視点を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 教育開発と開発教育、国際教育開発の歴史と潮流、国際機関の役割
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、教育開発と開発教育のねらい、国際教育開発の歴史と潮流について整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 国際教育開発の理論①教育学からのアプローチ、教育開発のための教育
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、教育学的視点から国際教育開発理論のポイントを整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 国際教育開発の理論②社会学からのアプローチ、社会開発のための教育
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、社会学的視点から国際教育開発理論のポイントを整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 国際教育開発の理論③経済学からのアプローチ、経済開発のための教育
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、経済学的視点から国際教育開発理論のポイントを整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 国際教育開発の理論④哲学からのアプローチ、人間開発のための教育
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、哲学的視点から国際教育開発理論のポイントを整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 教育段階別の課題①初等・中等教育・高等教育(教育の内容・方法、教育の質、教員)
復習のための小テスト①
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、教育開発における初等・中等・高等教育における課題を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 教育段階別の課題②識字・ノンフォーマル教育
教育段階別の課題③産業技術教育・職業訓練
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、教育開発におけるノンフォーマル教育の役割や意義を整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 テーマ別課題①開発と貧困、教育格差、児童労働
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、教育開発における貧困問題への対応について整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 テーマ別課題②開発と女性、ジェンダーと教育
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、教育開発におけるジェンダー不平等問題への対応について整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 テーマ別課題③人の移動と教育、移民、難民、外国人労働者、言語教育、社会統合
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、教育開発における移民と教育の問題のポイントを整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 テーマ別課題④SDGsと教育、ユネスコとの関係
復習のための小テスト②
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、開発教育及び教育開発の視点から、SDGsと教育の関係についてポイントを整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 テーマ別課題⑤戦争と教育、紛争後の教育復興
【事前学習】事前配付資料を読んで、疑問点等を挙げておくこと。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、開発教育及び教育開発の視点から紛争後の教育復興の在り方についてポイントを整理する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 授業の総復習(学期末試験(レポート))と解説、グローバリゼーションと教育
【事前学習】第1回~第13回までの講義内容を復習し、レポートで取り上げるテーマ等を検討し、レポート作成の準備を行う。 (2時間)
【事後学習】提出したレポートの振り返り、修正等を行うこと。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業、課題研究
15 授業のまとめ-「教育」を「開発」することの意味の再考-
【事前学習】講義内容の復習を行い、本講義を通じて、学んだことを整理する。 (2時間)
【事後学習】配付資料の復習を行い、「教育」を「開発」することの意味、今後の教育開発の在り方についてまとめる。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業、課題研究
その他
教科書 教科書は特に定めません。Blackboard上に講義資料を配信します。
参考書 小松太郎 『途上国世界の教育と開発―公正な世界を求めて』 ぎょうせい 2016年
黒田一雄・横関祐見子編 『国際教育開発論ー理論と実践』 有斐閣 2005年
北村友人・佐藤真久・佐藤学編著 『SDGs時代の教育-すべての人に質の高い学びの機会を』 学文社 2019年
田中治彦・三宅隆史・湯本浩之編著 『SDGsと開発教育-持続可能な開発目標のための学び』 学文社 2016年
荻巣崇世・橋本憲幸・川口純編 『国際教育開発への挑戦-これからの教育・社会・理論-』 東信堂 2021年
上記の他、授業内で適宜紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート(30%)、授業内テスト(40%)、授業参画度(30%)
・レポートは、求めるテーマと内容、提出状況をみて評価します。
・授業内テストは、小テストを2回実施します。資料をみながら答えてくださって構いません。
・授業参画度は、毎回のリアクションペーパー等で評価します。
オフィスアワー Blackboard上を通しての質問は直接回答します。授業内でE-mailアドレスを伝えるので、こちらに連絡をくださってもかまいません。
備考 ・受講者数にもよりますが、グループワークやディスカッションの機会を設ける予定ですので、積極的に授業に参加することを期待します。

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