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令和2年度以降入学者 | 自然災害論 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 自然災害論 | ||||
教員名 | 宇根寬 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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Blackboard ID | 20234208 |
授業概要 | 地理学は自然の営みと人の関わりを明らかにすることを目的としています。自然はさまざまな形で人に恵みをもたらしていますが、一方で、自然と適切に関わることができなければ、災いとなって人にしっぺ返しを与えます。この授業では、災害に関する基礎知識を学んだうえで、過去の顕著な自然災害を具体的に取り上げ、災害の背景となった自然の営みと、人の関わりを地理学的に分析します。毎回、担当者を決めて、授業の前半に発表していただき、後半には全員で討議を行う形式で授業を進めます。 この科目は防災・減災における地理空間情報の活用に関する教員の実務経験(国土地理院職員として38年間勤務)を活かして実施します。 |
授業のねらい・到達目標 | 過去の自然災害の事例を知るとともに、その背景となった自然地理学的条件を理解することにより、災害が自然の営みと人の営みの接点で発生することを理解し、災害を防ぐためには自然の営みを理解することが重要であることを身につけます。また、災害に関わる法制度と国際的枠組みを理解します。また、自然の営みを理解するための地理空間情報の取得、活用の方法を身につけます。災害に対する自助・共助の意識を身に付けることにより、卒業後の日常生活に役立てることができます。 この科目は文理学部(学士(地理学))のディプロマポリシーDP1,DP3及びカリキュラムポリシーCP1,CP3に対応しています。 ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に,自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる。(A-1-3) ・入手した客観的な情報を基に,論理的・批判的な思考をすることができる。(A-3-3) |
授業の形式 | 講義、演習 |
授業の方法 | 事前に提供する講義資料を読んで予習すること。また、毎回、次回の授業で取り扱う自然災害事例を提示するので、その概要、自然地理学的素因について調査しておくこと。特に、担当者となった学生は、その災害の背景となった自然の営みについて発表を行い、それについて全員で討議を行うことで理解を共有することとします。 本授業の事前・事後学習は,各2時間の学習を目安とします。 |
授業計画 | |
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1 |
本講義のねらいの解説と取り扱う自然災害の概要。地理空間情報の基本
【事前学習】教科書pp.23-30(地理学と自然災害),pp.30-38(地理空間情報と自然災害)を読むこと。シラバスを読むとともに、近年発生した自然災害についてWebで調べること。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
防災に関する法制度 ―災害対策基本法と地域防災計画―
【事前学習】教科書pp.38-45(防災行政)を読むこと。災害対策基本法と自分の出身地の地域防災計画についてWebで内容を調べること。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
国際的な防災の枠組みと地理空間情報
【事前学習】仙台防災枠組についてWebで内容を調べること。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
災害リスクを理解する4段階の地図
【事前学習】教科書のpp.19-22とpp.167-177(ハザードマップの種類)を読むこと。参考書等をもとにハザードマップとは何かを理解しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。授業内容の理解を深めること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
近年の自然災害①:2021年熱海の土石流、2020年球磨川の洪水
【事前学習】教科書のpp.72-91(洪水)を読むこと。対象の自然災害の概要、自然地理学的素因について調査しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
近年の自然災害②:2019年東日本台風、2018年西日本豪雨
【事前学習】教科書pp.91-105(土砂災害)とpp.178-195(ハザードマップの利用)を読むこと。対象の自然災害の概要、自然地理学的素因について調査しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
近年の自然災害③:2018年北海道胆振東部地震、2016年熊本地震
【事前学習】教科書のpp.130-156(地震)を読むこと。対象の自然災害の概要、自然地理学的素因について調査しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
近年の自然災害④:2015年鬼怒川の洪水、2014年御嶽山噴火
【事前学習】教科書のpp.72-91(洪水)とpp.110-130(火山噴火)を読むこと。対象の自然災害の概要、自然地理学的素因について調査しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
近年の自然災害⑤:2014年広島市の土石流、2011年東北地方太平洋沖地震
【事前学習】教科書のpp.91-105(土砂災害)とpp.47-72(津波),pp.156-165(液状化),pp.106-109(宅地盛土)を読むこと。対象の自然災害の概要、自然地理学的素因について調査しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
近年の自然災害⑥:2010年ハイチ地震、2008年四川地震、2004年スマトラ地震
【事前学習】教科書のpp.130-156(地震)を読むこと。対象の自然災害の概要、自然地理学的素因について調査しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
近年の自然災害⑦:1995年兵庫県南部地震、1946年南海地震、1944年東南海地震
【事前学習】教科書のpp.6-10とpp.130-156(地震)を読むこと。対象の自然災害の概要、自然地理学的素因について調査しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
近年の自然災害⑧:1959年伊勢湾台風、1947年カスリーン台風
【事前学習】教科書のpp.72-91(洪水)を読むこと。対象の自然災害の概要、自然地理学的素因について調査しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
近年の自然災害⑨:1923年関東地震、近年の巨大噴火
【事前学習】教科書のpp.130-156(地震)とpp.110-130(火山噴火)を読むこと。対象の自然災害の概要、自然地理学的素因について調査しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
自然の営みをどのように理解するか
【事前学習】教科書のpp.178-195(地域住民とハザードマップ)、196-207(防災と学校教育)、pp.207-227(防災とGIS)を読むこと。参考書等をもとに自然の営みをどのように理解するか考察しておくこと。 (2時間) 【事後学習】学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
講義のまとめとテスト
【事前学習】教科書pp.1-18(ハザードマップをめぐる状況)を読むこと。講義全体について復習しておくこと (2時間) 【事後学習】講義全体の学習内容に関するリアクションレポートを提出すること。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 鈴木康弘(編著) 『防災・減災につなげる ハザードマップの活かし方 (ISBN-13: 978-4000058384)』 岩波書店 2015年 教科書1冊は必ず購入すること。 |
参考書 | 宇根 寛 『地図づくりの現在形 地球を測り、図を描く (ISBN-13: 978-4065223840)』 講談社 2021年 上記1冊はできるだけ購入すること。その他の参考文献も授業内で適宜紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(30%)、レポート:リアクションレポートの内容を評価する(20%)、授業参画度:授業における貢献度を評価する(50%) |
オフィスアワー | 授業開始時にメールアドレスを提示します。 |