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令和2年度以降入学者 | 気候変動論 | ||||
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令和元年度以前入学者 | 気候変動論 | ||||
教員名 | 永田玲奈 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 地理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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授業の形態 | 対面授業(第1回~第8回が対面授業,第9回~第15回がオンデマンド型授業) ① 対面授業の概要 1) 授業の形式:講義形式.パワーポイントを使用する.授業日の前週の金曜日までにパワーポイントをPDF形式にした資料をBlackboardにアップするので,必ずPDF資料を授業に持参すること(印刷配布は行いません).資料掲載後に毎週「PDF資料をBlackboardに掲載した」旨を皆さんにご連絡します. 2) 授業後の課題:授業終了後に毎回Blackboardでリアクションペーパーを提出する(後述の「成績評価の方法及び基準」にあるようにリアクションペーパーの提出は成績評価の対象となる). ② オンデマンド型授業の概要 1) 皆さんへの連絡方法:授業に関する連絡はBlackboardの[連絡事項]に掲示する(皆さんの大学のメールアドレスにも送信します). 2) 授業動画について:毎週約15分の動画をPart1~Part3まで3本視聴する.授業動画はYouTubeに動画をアップしてURLをBlackboardに掲載.1つの動画を見終わるごとにまとめと疑問点の書き出しを行い,次の動画視聴に進むこと.また,動画をPDF形式にした資料もBlackboardに掲載する.授業動画の視聴には期限があるが,PDF資料は前期中はいつでも利用可能.授業動画の配信日程については対面授業時にお知らせします. 3) リアクションペーパーの提出について:授業動画視聴後にBlackboardでリアクションペーパーを提出する(リアクションペーパーは授業参画度として成績に反映されるので必ず毎回提出すること). |
Blackboard ID | 20231273 |
授業概要 | 地球誕生から現在まで46億年の間,地球の気候は目まぐるしく変化してきた.長い地球の歴史の中で,現在の気候は決して「標準の気候」ではない.恐竜が生息していた時代は現在よりも大分暖かく,逆に全球凍結(スノーボールアース・イベント)と呼ばれる地球が雪や氷に覆われた時代もあった.このような劇的な気候変動がなぜ起こるのかその要因について理解することで,現在問題となっている「地球温暖化」への理解を深めることができる.この講義では専門的な知識だけではなく,思わず人に話したくなるような「気候変動」に関する豆知識の修得も目指す. |
授業のねらい・到達目標 | 過去から現在まで私たちが住む地球の気候は変動を繰り返しており,私たちの生活や文化に大きな影響を及ぼしてきた.近年には,地球温暖化に見られるように人間活動が気候を変化させている.気候変動が人間社会に大きな影響を与えてきたという歴史を学ぶとともに,気候変動の実態を知ることで,現在問題となっている地球温暖化に対する正しい知識を身につけることができる.また,講義を通して地球温暖化という地球規模の問題に対して,今私たちは何をすべきなのかについて自分の意見を述べるとともに人に説明できるようになる(A-1-3,A-3-3). この科目は文理学部(学士(地理学))のDP及びCPの1,3に対応しています. ・経験や学修から得られた豊かな知識と教養を基に,自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる(A-1-3)。 ・入手した客観的な情報を基に,論理的・批判的な思考をすることができる(A-3-3)。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 授業の形式:【講義】 ・パワーポイントを使用する.また,パワーポイントをPDF形式にした資料をBlackboardで配布する.オンデマンド型授業の回は授業動画を毎週配信する. ・皆さんに提出してもらうリアクションペーパーの中からいくつか質問を取り上げて回答を紹介することで,受講生の授業への理解を促す.また,成績評価の対象である「期末レポート」の提出期間終了後,できるだけ早い時期にレポートの模範解答と評価基準を示した資料を配布する. |
履修条件 | 履修条件は特にありませんが,事前学修・事後学修は授業内容の理解を深めるのに重要なので必ず行うようにお願いします. |
授業計画 | |
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1 |
講義ガイダンス~気候変動はとても身近であることを理解しよう!~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】「気候変動」というキーワードでweb検索をし,自分が気候変動についてどのようなテーマに興味があるのか事前に考えてくること. (3時間) 【事後学習】今後この講義で何を学んでいくのかを配布資料を見ながら流れを頭に入れノートにまとめること. また,ガイダンスで話した中で興味を持った内容はweb検索してみること. (3時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】対面授業 |
2 |
過去の気候変動を知る手段~氷床コアや過去の日記などから知る気候変動~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】氷床コアとは何か,そして氷床コアから過去の気候に関してどのようなことがわかるのかについて調べてくること. (1時間) 【事後学習】観測データが存在しない過去の気候変動を知るにはどのような手段があるのかについてノートにまとめること. (2時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】対面授業 |
3 |
気候変動を引き起こす要因~太陽活動や火山活動が気候を変える!~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】太陽活動や火山活動が気候に及ぼす影響と実際に影響を及ぼした過去の事例について調べること. (1時間) 【事後学習】①今回学んだ知識は第5回に必要になるので,太陽活動と火山活動が気候に与える影響について良く理解し過去の事例をノートにまとめること.②火山活動が気候に影響するメカニズムについて理解しノートにまとめること. (2時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】対面授業 |
4 |
氷期-間氷期サイクルとは?~氷期でも人類は生きられる?~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】①今後地球温暖化の回でも重要になってくるので,氷河・氷床・海氷の違いについて調べてくること. ②最終氷期という言葉を調べるとともに,最終氷期と現在の気候を比較してみること. (2時間) 【事後学習】①地球の過去にはどのような気候が存在したのかについて現在の気候と比較しながらノートにまとめるとともに,氷期-間氷期サイクルが発生するメカニズムについてもしっかりと理解すること.②現在よりも大分寒かった最終氷期の日本にはどのような動植物が生息していたのかについても調べてみること. (3時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】対面授業 |
5 |
歴史時代の気候変動~フランス革命も江戸時代の百姓一揆も気候変動が関係していた?~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】①フランス革命が起こったころのヨーロッパの気候と,江戸時代の気候について調べてくること.②中世ヨーロッパで略奪行為を繰り返していたヴァイキングがどのような生活をしていたかについても調べてくること. (2時間) 【事後学習】授業で学んだ中世・近世の日本や世界で歴史的な出来事が起こった際の当時の気候の特徴をまとめるとともに,この気候の変化が歴史に与えた影響についてもしっかりと理解すること. (2時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】対面授業 |
6 |
温室効果と地球温暖化~地球温暖化は何が問題なのか?~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】21世紀末には世界の気温はどれくらい上昇すると予測されているのかについて調べてくること. (1時間) 【事後学習】地球温暖化が発生するメカニズムについてしっかりと理解するとともに,「地球温暖化による気温の変化は過去と比べて何が異常なのか?」について人に説明できるようにノートにまとめること. (2時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】対面授業 |
7 |
地球温暖化の影響①~迫りくる水没の危機!なぜ美しい島々は海に沈んでいくのか?~ (A-1-3,A-3-3) 【事前学習】海面上昇により現在世界でどのような影響が生じているのかについて調べてくること. (1時間) 【事後学習】①地球上のどこにある氷がとけると海面上昇が起きるのか,海面上昇発生のメカニズムについて理解すること. ②海面上昇に伴い現在発生している被害について授業で扱った事例以外にどのようなものがあるのかを自分でも調べてみること. (3時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】対面授業 |
8 |
地球温暖化の影響②~猛暑も増えるが寒い冬もやってくる?~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】①地球温暖化に伴い,日本の夏や冬の気温・降水量にどのような変化が生じているのかについて調べてくること.②地球温暖化が動植物に及ぼす影響について調べてくること. (2時間) 【事後学習】①地球温暖化に伴い,世界の気温や降水量にどのような変化が生じているのかをノートにまとめること.②今回は桜の開花日やお米の収穫などの話をしたが,この他に地球温暖化が引き起こす気候の変化が私たちの生活に及ぼす影響について自分で調べてみること. (3時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】対面授業 |
9 |
地球温暖化の緩和と対策~寝ててもできる!地球温暖化対策~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】①第7回・第8回で学んだ地球温暖化を緩和するために,世界ではどのような対策がとられているのかについて調べること.②地球温暖化を緩和するために私たちが日常生活で出来る対策についても調べてくること. (1時間) 【事後学習】①地球温暖化に対する国際的な取り組みの変遷をノートにまとめ,今後世界がどのような姿勢で地球温暖化に取り組むべきかについて考察すること.②今後自分が行おうと考える身近な地球温暖化対策について書き出し,実際にどのくらい実施できたかチェックシートを作成すること. (3時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】オンデマンド型授業 |
10 |
海洋が地球環境に果たす役割~地球温暖化の影響で地球が寒冷化⁉~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】①氷期ー間氷期サイクルについて復習するとともに,「海洋表層の循環」・「海洋のコンベアベルト」について調べてくること.②地球温暖化に伴い近年発生している「氷河湖決壊洪水(GLOF)」とは何かと,最近世界で発生したGLOFの事例について調べてくること. (2時間) 【事後学習】海洋に存在する2つの循環(海洋のコンベアベルトと海洋表層の循環)の違いについてノートにまとめるとともに,暖流・寒流が気候に影響している地域を探しその気温や降水量の特徴について調べること. (2時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】オンデマンド型授業 |
11 |
エルニーニョ現象と世界の天候~ペルーでアンチョビが獲れなくなると日本は冷夏?~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】①エルニーニョ現象とはどのような現象であるのかと,ラニーニャ現象との違いについて調べること. ②エルニーニョ・ラニーニャ現象時に日本の夏と冬に見られる天候の特徴について調べること. (1時間) 【事後学習】エルニーニョ・ラニーニャ現象発生時の熱帯太平洋における大気と海洋の特徴について理解するとともに,エルニーニョ・ラニーニャ現象が過去に日本の天候に影響した事例を自分で調べてみること. (2時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】オンデマンド型授業 |
12 |
東アジアモンスーンの気候変動~梅雨期の大雨はなぜ発生するのか?~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】①梅雨前線とは何かと,梅雨期に見られる大雨発生のメカニズムについて調べること.②冬季の日本の天候を大きく左右するシベリア高気圧とはどのような高気圧であるのかについても調べてくること. (1時間) 【事後学習】東アジアの夏季モンスーン及び冬季モンスーンの特徴について理解するとともに,東アジアモンスーンに影響を与える要因にはどのようなものがあるのかノートにまとめること. (2時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】オンデマンド型授業 |
13 |
気候変動と異常気象(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】①ジェット気流が蛇行するとなぜ異常気象が発生するのかについて調べてくること.②2010年の日本の夏の天候の特徴について調べてくること. (1時間) 【事後学習】①異常気象の原因とメカニズムについて授業資料を見ながらノートにまとめること.②授業で取り扱った事例以外で過去に日本で発生した異常気象の特徴とそのメカニズムについて調べること. (3時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】オンデマンド型授業 |
14 |
台風の長期変動~地球温暖化に伴い台風頻度は減るが強い台風は増える⁉~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】①台風のエネルギー源は何かについてと,台風・ハリケーン・サイクロンの違いについて調べること.②エルニーニョ・ラニーニャ現象が日本付近の台風経路に与える影響についても調べること. (1時間) 【事後学習】①台風の構造や特徴について良く理解し,エルニーニョ・ラニーニャ現象と地球温暖化が台風に与える影響についてノートにまとめること.②今後の防災対策として台風が自分の住んでいる地域を通過する際に気を付けるべき点についてまとめること. (2時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】オンデマンド型授業 |
15 |
講義のまとめ~気候変動を正しく理解して生活に役立てよう!~(A-1-3,A-3-3)
【事前学習】第2回~第14回の授業資料と自分で作成したノートを再度読み,授業内容を思い出しておくこと.また,授業内容の中で1つテーマを決めて,そのテーマについて自分でさらに調べたレポートを作成すること. (3時間) 【事後学習】気候変動が私たち人類に与える影響について正しく理解し,自分は今後気候変動とどう向き合っていくべきなのかについて考察すること.また,授業で学んだ内容の中で1つテーマを決めて周りの人に説明することで自分の理解度を確かめること. (3時間) 【担当教員】永田玲奈 【授業形態】オンデマンド型授業 |
その他 | |
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教科書 | 使用しない |
参考書 | 使用しない |
成績評価の方法及び基準 | レポート:課題を提示して授業内容について論じてもらいます(授業期間内に1回提出)(70%)、授業参画度:毎回授業に関する感想や質問を書いたリアクションペーパーを提出してもらう.(30%) ①毎回授業終了後に提出してもらうリアクションペーパーと,授業期間内に1回実施する「期末レポート」の合計点数で評価を行う.リアクションペーパーとレポートの提出はBlackboardで実施. ②リアクションペーパーには授業の感想や質問を書いて下さい.「授業をきちんと聞いていた」ことがわかる内容を提出してもらえれば大丈夫です.出来るだけ多くの学生に良い評価を獲得してもらいたいので,リアクションペーパーは必ず毎回提出するようにして下さい. ③期末レポートの実施時期と課題については授業内で説明する.教員が口頭で話している内容についてノートを取ると理解が深まり期末レポート対策となるのでおすすめです. |
オフィスアワー | 授業に関して疑問に思うことは,対面授業期間中は直接教員に聞いてもらっても良いですし,リアクションペーパーに書いてもらっても大丈夫です!オンデマンド型授業の期間は,リアクションペーパーで質問を受け付けます.わからないことは気軽に聞いて下さいね. |