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グラフ理論

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令和元年度以前入学者 グラフ理論
教員名 齋藤明
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 情報科学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業(一部遠隔授業)
Blackboard ID 20234378
授業概要 駅にある路線図やコンピュータネットワークのように、点が線で結ばれたものをグラフとよぶ。グラフは情報科学の様々な局面で現れる重要な概念である。この講義では、グラフに関する様々な話題を取り上げ解説する。あまり理論に深入りせず、工学的な応用に重点を置く。
授業のねらい・到達目標 ・グラフ理論の基礎的な諸概念と代表的なアルゴリズムを理解し、運用することができる。(A-3-2)
・連結性の概念を理解し、応用することができる。(A-4-2)
・連結度の概念を把握できる。(A-3-2)
・最短路問題、ネットワークフローの問題を解くことができる。(A-4-2)

この科目は文理学部(学士(理学))のディプロマポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP3に対応している。
授業の形式 講義
授業の方法 (1) 授業の形式
板書とスライドにより基本事項を説明する。また適宜授業内課題を与える。与えた課題については、講義時間内に解説を行う。

(2) 対面授業に参加できない学生への代替方法
正当な理由で対⾯授業に参加できない場合、別途実施するオンライン授業(Zoom)への参加を認める。オンライン授業では事前に授業資料を渡し、対⾯授業とは別の時間枠で反転授業を⾏う。授業時間は受講者との協議の上で決めていく。
授業計画
1 グラフ理論への興味を持ってもらうため、パズルを2題ほど出題し、グラフを用いてそれらを解いてみる。(A-3-2)
【事前学習】インターネットなどで「グラフ」という言葉の使われ方を調べる。 (1時間)
【事後学習】演習問題プリントの1番(握手問題の発展)を解く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
2 グラフの定義と基本的な用語を学ぶ。頂点、辺、同形といった概念を学習する。(A-3-2)
【事前学習】事前配付資料(グラフの定義と基本的な用語)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの5番(グラフの位数)を解く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
3 近傍と次数の概念を学ぶ。また握手定理とその証明を学ぶ。(A-3-2)
【事前学習】事前配付資料(近傍、次数)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの14番(次数列判定の計算問題)を解く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
4 次数列の概念と、その判定方法である Havel-Hakimi の定理を学ぶ。(A-3-2)
【事前学習】事前配付資料(次数列と Havel-Hakimi の定理)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの15番(次数列の応用問題)を解く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 道、閉路といった概念を学ぶ。またグラフの連結性の概念を学習し、連結グラフの性質を調べる。(A-4-2)
【事前学習】事前配付資料(道、閉路)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの19番(連結性の概念)を解く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
6 グラフの連結度、辺連結度の概念を学ぶ。特に連結度、辺連結度、最小次数に関する不等式を学習する。(A-4-2)
【事前学習】事前配付資料(連結度と辺連結度)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの27番(連結度に関する問題)を解く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
7 グラフの最短路問題と、その解法であるダイクストラ法を学ぶ。(A-3-2)
【事前学習】事前配付資料(採点路問題)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの31番(ダイクストラ法の計算問題)を解く。 (3時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
8 第1回~第7回の内容に関する総合演習を行う。初めにテスト形式で演習を解いた後に、問題に対する解説を行う。
【事前学習】これまでに配布した演習の中で間違えたもの、理解不足を感じたものを解き直す。 (3時間)
【事後学習】講義の解説に従って、演習問題で間違えたもの、理解不足を感じたものを解き直す。 (1時間)
【授業形態】対面授業
9 木の定義を学び、その性質を調べる。またグラフの直径、半径、中心等の概念を学ぶ。(A-3-2)
【事前学習】事前配付資料(木)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの34番(木とグラフの直径、半径に関する問題)を解く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
10 探索木の概念を学び、深さ優先探索のアルゴリズムを学ぶ。(A-3-2)
【事前学習】事前配付資料(探索木)を読み、理解できなかった部分をチェックする。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの34番(全域木を求める問題)を解く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 ネットワークフローを学ぶ。特にネットワークの最大流と最小カットの定義を学習する。(A-3-2)
【事前学習】事前配付資料(ネットワークフロー)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの34番(最大流を求める問題)を解く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
12 最大流、最小カットを求めるアルゴリズムを学ぶ。(A-3-2)
【事前学習】事前配付資料(最大流と最小カット)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの35番(最大流を求める問題)を解く。 (3時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
13 グラフの平面性の概念を学び、オイラーの公式を学習する。(A-3-2)
【事前学習】事前配付資料(平面グラフ)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの35番(オイラーの公式)を解く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
14 グラフの彩色を学ぶ。Brooks の定理とその証明に現れる彩色アルゴリズムの理解を目指す。(A-4-2)
【事前学習】事前配付資料(グラフの彩色)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (1時間)
【事後学習】演習プリントの37番(Brooksの定理)を解く。 (3時間)
【授業形態】対面授業
15 グラフの辺彩色を学ぶ。Vizing の定理とその証明に現れるアルゴリズムの理解を目指す。(A-4-2)
【事前学習】事前配付資料(グラフの辺彩色)を読み、理解できなかった部分をノートに書き出しておく。 (2時間)
【事後学習】演習プリントの39番(Vizingの定理)を解く。 (2時間)
【授業形態】オンデマンド型授業
その他
教科書 使用しない
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 試験(40%)、授業内テスト:第8回で実施する総合演習(30%)、毎回課す授業外演習の提出状況と内容(30%)
試験は15回の講義が全て終了した後に、独自に日時を設けて対面で試験を行う。その結果と第8回総合演習、授業外演習の提出状況・内容を元に評価する。
対面の試験を受験できない学生については、別途オンライン試験を実施する。オンライン試験の内容は対面で行う試験の内容と異なる。
オフィスアワー 毎週火曜日 12:20~13:00 に研究室で行う。またメール(saitou.akira☆nihon-u.ac.jp)での質疑応答も受け付ける(☆は@に置き換えて下さい)。
備考 演習プリントは毎年バージョンアップしている。授業計画の[事後学習]に挙げている演習プリントの番号は2022年度版に基づいているが、バージョンアップにより番号が変わることがある。その場合適宜およびBlackBoardにて周知する。

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