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特別研究1

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令和2年度以降入学者 特別研究1
教員名 間瀬啓介
単位数    4 学年    4 開講区分 文理学部
科目群 生命科学科
学期 前期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業(研究室における実験と対面式のセミナー)を行う。感染症の状況に応じて,Zoomなどを用いた「同時双方向型オンライン授業」と,「課題研究」を併用する。
水曜4,5限
Blackboard ID 20231507
授業概要 卒業研究の一環として具体的なテーマに沿って実験を計画・実施し,その結果をプレゼンおよび論文としてまとめるための指導をする。
受講生は最終的な研究発表ならびに論文作成を目標に,それらを達成できるように自主的にその進め方や考え方などを学んでいく。
遺伝学の研究に自ら取り組むことにより,実践的な課題探究能力・問題解決能力を身につける。
研究課題の内容としては,主に昆虫の行動やその生産物など,複数の遺伝的要因に支配される形質を対象に,世界における現在の研究動向を学び,新たな研究課題を見出し,それに取り組むことで,生命科学に新たな知識をもたらすことを目指す。最終的に,研究発表および論文の形にまとめ,新たに得た情報・知識を世界に発信する能力を身につける。
具体的には,カイコガの染色体置換系統(コンソミックス)等の材料と順・逆遺伝学的および分子生物学的手法を用いて,以下に示す様なテーマに沿って複雑に分離する形質の遺伝的要因の解明をめざした研究を体験する。
(1)フラボノイド繭の形質発現と変異に関わる遺伝子の単離・同定と分子メカニズムの解明
(2)家畜化に伴うカイコ幼虫の行動制御する遺伝子の単離・同定
(3)繭層タンパク質セリシンAの営繭における役割
(4)昆虫培養細胞における変異株の解析
など
授業のねらい・到達目標 【授業のねらい】<知識・技能>
自然界における様々な生命現象を解明するの研究の一端に触れることで,最終的に実験データの収集・解析や取りまとめ,発表などを総合的できる学士(理学)にふさわしい知識と能力を身につけることができる。

【到達目標】<能力>
・世界における現在の研究動向を探査し,新たな研究課題を見出す課題探究能力を身につける。(A-1-4, A-2-4, A-3-4, A-4-4, A-5-4)
・構築した研究課題に取り組むことで,実践的な問題解説能力を身につける。(A-3-4, A-4-4, A-5-4, A-7-4)
・英語で書かれた論文を十分に理解することができる。(A-1-4, A-2-4, A-3-4, A-4-4)
・新たに得た情報・知識をプレゼンテーションの形で発信することができる。(A-2-4, A-6-4)
・新たに得た情報・知識を論文の形にまとめ,世の中に発信することができる。(A-2-4, A-3-4, A-8-4)

この科目は文理学部生命科学科(学士(理学))のディプロマポリシーDP1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8およびカリキュラムポリシーCP1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8に対応している。
・学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観を科学技術が直面する倫理的課題に適切に適用することができる(DP1-4)。
・世界の歴史,経済,文化,政治などの背景を理解し,国際社会が直面している問題に対し科学の視点からその解決策を提案できる(DP2-4)。
・物事を既存の知識にとらわれることなく,科学的根拠に基づいて論理的・批判的に考察し,その本質を捉えた上で他者に説明することができる(DP3-4)。
・日常生活における現象に潜む科学的問題を見出し,専門的知識に基づいて,独自性をもって解決することができる(DP4-4)。
・与えられたどのような問題に対してもあきらめず,仲間と共にそれを解決するための必要な情報を収集・分析して考察することができる(DP5-4)。
・本学のスケールメリットを生かし,さまざまな人々とコミュニケーションを取り,専門的知識について議論することができる(DP6-4)。
・様々な集団活動において積極的にリーダーシップおよび指揮力を発揮し,他者と協働して作業に取り組むことができる(DP7-4)。
・学修状況に関する自己分析の他,他者からの評価も謙虚に受け止め,今後の学修活動に生かすことができる(DP8-4)。

各回の授業・事前学習・事後学習を通して,日本大学教育憲章にある以下の能力を身につけることを目標とする。
A-1 (DP1・CP1): 豊かな知識・教養に基づく高い倫理観
A-2 (DP2・CP2): 世界の現状を理解し,説明する力
A-3 (DP3・CP3): 論理的・批判的思考力
A-4 (DP4・CP4): 問題発見・解決力
A-5 (DP5・CP5): 挑戦力
A-6 (DP6・CP6): コミュニケーション力
A-7 (DP7・CP7): リーダーシップ・協働力
A-8 (DP8・CP8): 省察力
授業の形式 実験、研究、ゼミ、卒業論文・研究
授業の方法 授業開講時間においてセミナー (論文ゼミ,研究ゼミ)を行う。事前・事後学習として,セミナーの準備や,自身の研究課題に関連する分野の世界的状況を深く学ぶと共に,担当教員と質疑応答を行う。
論文ゼミでは,当分野の最新の論文を読みこなし,研究室のメンバーに対して発表する。研究ゼミでは,本人の研究の進捗状況を説明し,議論する。これらのセミナーでは,各回の決められた担当者が発表する。他の者は,議論に参加する。なお,感染症の状況に応じて,Zoomなどを用いた「同時双方向型オンライン授業」と,「課題研究」を併用する。

指定されている授業開講時間以外の時間で,配属研究室の研究テーマに従って実際の研究活動を行う。この研究活動が本質的なものであり,授業開講時間で行う内容の補助ではないことに注意されたい。前期末にはそれまでの学修内容をまとめて研究発表(中間発表)を行い,後期の研究活動につなげる。年度末には1年間の研究成果をまとめて研究発表を行い,論文を作成する。しかしながら,認められた遠隔希望者に対しては,遠隔指導による研究実施可能な課題の提案も行う。

本授業では事前5時間・事後4時間の学習を目安とします。

対面授業に参加できない場合には以下のようにする。
(1)学期を通じて参加できない場合
・セミナーにはZoomを用いて参加する。
・コンピュータを利用した解析など,自宅で行える研究テーマを検討する。
(2)感染症に罹患するなどで一時的に対面授業に参加できない場合
・セミナーにはZoomを用いて参加する。
・療養期間中は,当該研究分野の世界的な進捗状況を調べるなど研究準備を行い,回復したのちに研究を再開する。
履修条件 学部要覧に記された履修条件を確認すること。
授業計画
1 ガイダンス,『研究課題の検討』
研究課題について,担当教員と検討する。
【事前学習】当該研究室の卒業生や発表論文を参考に当該分野についてよく学び(A-1),世界における研究動向も把握する(A-2)。そのうえで自分が取り組むべき研究課題を見出しておく(A-4)。 (5時間)
【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに研究課題を再検討する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
2 『論文ゼミIの準備①』:Abstract
自身の研究課題に関する指定された論文のAbstractを理解する。
【事前学習】指定論文のAbstractを読み,内容をまとめる。 (5時間)
【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに内容を再確認する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
3 『論文ゼミIの準備②』:Introduction
自身の研究課題に関する指定された論文のIntroductionを理解する。
【事前学習】指定論文のIntroductionを読み,内容をまとめる(A-1)。 (5時間)
【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに内容を再確認する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
4 『論文ゼミIの準備③』:Materials and Methods, Results
自身の研究課題に関する指定された論文のMaterials and MethodsとResultsを理解する。
【事前学習】指定論文のMaterials and MethodsとResultsを読み,内容をまとめる。 (5時間)
【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに内容を再確認する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
5 『論文ゼミIの準備④』:Discussion
自身の研究課題に関する指定された論文のAbstractを理解する。
【事前学習】指定論文のDiscussionを読み,内容をまとめる。 (5時間)
【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに内容を再確認する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
6 『論文ゼミI』
自身の研究課題に関する指定された論文について,それまでの準備をもとにスライドなどの発表素材を用意し,研究室のメンバーに紹介する。発表された研究内容を的確に他者に伝え(A-6),質疑応答を通して発表内容に対するコメントを受け止め,討論する(A-8)ことが望まれる。
【事前学習】自身の研究課題に関する指定された論文を熟読することで当該分野の世界的な状況を把握し(A-2),示されている実験データと著者らが述べている結論との整合性を吟味し(A-3),場合によっては問題点を見出す(A-4)。そしてそれらの内容を他者に的確に伝えられる資料を用意する(A-6)。 (5時間)
【事後学習】紹介した論文の討論に対して,分からなかった箇所があれば当該論文あるいは過去の論文を調査し(A-8),回答を得ておく。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
7 『論文ゼミIIの準備①』:Abstract
国際的な科学誌に近年発表された関連分野の論文を選出し,当該論文のAbstractを理解する。
【事前学習】当該論文のAbstractを読み,内容をまとめる。 (5時間)
【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに内容を再確認する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
8 『論文ゼミIIの準備②』:Introduction
国際的な科学誌に近年発表された関連分野の論文を選出し,当該論文のIntroductionを理解する。
【事前学習】当該論文のIntroductionを読み,内容をまとめる。 (5時間)
【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに内容を再確認する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
9 『論文ゼミIIの準備③』:Materials and Methods, Results
国際的な科学誌に近年発表された関連分野の論文を選出し,当該論文のMaterials and MethodsとResultsを理解する。
【事前学習】当該論文のMaterials and MethodsとResultsを読み,内容をまとめる。 (5時間)
【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに内容を再確認する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
10 『論文ゼミIIの準備④』:Discussion
国際的な科学誌に近年発表された関連分野の論文を選出し,当該論文のDiscussionを理解する。
【事前学習】当該論文のDiscussionを読み,内容をまとめる。 (5時間)
【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに内容を再確認する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
11 『論文ゼミII』
国際的な科学誌に近年発表された関連分野の論文について,それまでの準備をもとにスライドなどの発表素材を用意し,研究室のメンバーに紹介する。発表された研究内容を的確に他者に伝え(A-6),質疑応答を通して発表内容に対するコメントを受け止め,討論する(A-8)ことが望まれる。
【事前学習】新しく国際誌に発表された関連分野の論文を探査し,熟読することで当該分野の世界的な状況を把握し(A-2),示されている実験データと著者らが述べている結論との整合性を吟味し(A-3),場合によっては問題点を見出す(A-4)。そしてそれらの内容を他者に的確に伝えられる資料を用意する(A-6)。 (5時間)
【事後学習】紹介した論文の討論に対して,分からなかった箇所があれば当該論文あるいは過去の論文を調査し(A-8),回答を得ておく。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
12 『特別研究中間発表会の準備①』:研究課題の再確認
これまでの学修内容をふまえて「特別研究中間発表会」に向けて準備する。年度頭に決定した研究課題を再確認し,必要があれば再検討する。
【事前学習】これまでに学修した当該分野の状況を俯瞰し,自身の研究課題の意義を再確認する(A-4)。 (5時間)
【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに内容を再確認する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
13 『特別研究中間発表会の準備②』:研究手法の検討
研究課題を解明するための具体的な実験内容・調査内容を検討する。
【事前学習】研究課題を解明するために必要な実験内容・調査内容を調べておく。 (5時間)
【事後学習】担当教員から受けた指摘をもとに内容を再確認する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
14 『特別研究中間発表会の準備③』
「特別研究中間発表会」に向けて発表内容と構成を検討し,発表用素材を作成する。必要に応じて研究室のメンバーに対して発表練習を行い,アドバイスをもらう。
【事前学習】自身が行なった研究内容について改めて学び(A-1),実験結果から客観的に情報を読み取って考察し(A-3),その内容踏まえて将来的に検討すべき研究課題を見出す(A-4)。そして,それらの内容を他者に的確に伝えられる資料を作成する(A-6)。 (5時間)
【事後学習】発表資料へのアドバイスをもとに資料を修正する(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
15 『特別研究中間発表会』
前期のまとめとして,学修した内容をふまえ,後期に行う研究内容について発表する。自身の研究内容を的確に他者に伝え(A-6),質疑応答を通して発表内容に対するコメントを受け止め,議論する(A-8)ことが望まれる。
【事前学習】発表資料を完成させておく。発表練習におけるアドバイスや質疑に対して,調べる内容があれば調べておく。 (5時間)
【事後学習】発表に対するコメントを受け止め,後期の研究に活かす(A-8)。 (4時間)
【担当教員】間瀬啓介
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用せず。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:卒業研究発表および卒業論文について評価する。(50%)、授業参画度:卒業研究に取り組む姿勢において総合的に評価する。(50%)
・「授業参画度」として普段の研究活動およびセミナーに対する姿勢を評価する。既存の知見を学ぶ姿勢(A-1),世界的な動向を学び,取り入れる姿勢(A-2),実験結果から情報を読み取る姿勢(A-3),問題を解決する姿勢(A-4),新たな実験に挑戦する姿勢(A-5),研究室内外のメンバーと議論しながら(A-6)協働して研究をすすめる姿勢(A-7),他者からのコメントを研究に反映させる姿勢(A-8)を評価する。
・「研究発表および卒業論文」において,研究内容に対する理解と考察を評価する。当該研究分野の学んだ知識(A-1),世界的な動向の把握力(A-2),研究で解明しようとする内容の理解(A-4),実験結果の読み取り(A-3),新規な研究に対する挑戦(A-5),研究内容・成果の発信力(A-6),受けたコメントに対する対応(A-8)を評価する。
オフィスアワー 月~金10:00~18:00 本館6階 生命科学科 研究室602
随時メール等で対応する。
備考 上記「授業計画」に示している内容は,1年間で実施する内容の全体像を示したものである。必ずしも各週の授業開講時間に行う内容を示しているわけではない。「授業方法」で述べているように,授業開講時間にはもっぱらセミナーを行い,それ以外の時間で研究活動を行うので注意すること。
【秋卒業対象者】特別研究2を1に先駆けて履修するので、実質この「特別講義1」の内容が「特別講義2」の内容となる。

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