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令和2年度以降入学者 | 中国語科教育法Ⅲ | ||||
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令和元年度以前入学者 | 中国語科教育法Ⅲ | ||||
教員名 | 平井和之 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | コース科目 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 遠隔対応をしない。 |
Blackboard ID | 20234527 |
授業概要 | 外国語科学習指導要領に示された中国語科の目標や内容を理解する。 基礎的な学習指導理論を理解し、具体的な授業場面を想定した授業設計を行う方法を身に付ける。 日本語母語話者に対する中国語文法教育の難点とその教授法。 |
授業のねらい・到達目標 | ①個別の学習内容について指導上の留意点を理解している。 ②中国語の学習評価の考え方を理解している。 ③中国語教育と背景となる学問領域との関係を理解し、教材研究に活用することができる。 ④中国語科における実践研究の動向を知り、授業設計の向上に取り組むことができる。 ⑤発展的な学習内容について探究し、学習指導への位置付けを考察することができる。 ⑥中国語教育の特性に応じた情報通信技術の効果的な活用法を理解し、授業設計に活用することができる。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 主に以下の問題を取り扱う。必要に応じて受講生の報告も求める。 ①中国語の各種補語の用法と教授法。 ②中国語の“把”構文の用法と教授法。 ③情報通信技術を利用した例文等の検索。 随時小テストを行い,添削・採点して返却する。 本授業の事前・事後学習は,合わせて4時間の学習を目安とする。 |
授業計画 | |
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1 |
学校文法体系における補語の位置づけ
【事前学習】中国語の「補語」と英語等の「補語」の違いを確認するとともに,『ガイドライン』における補語の位置づけを確認しておく。 (1時間) 【事後学習】これまで自分が中国語の「補語」として習ってきたものを自分なりに分類し,『ガイドライン』における分類と比較・対照する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
結果補語
【事前学習】これまで自分が学んできた教材等の中から,結果補語の用例と考えられるものを抜き出しておく。 (2時間) 【事後学習】結果補語の文法的特徴をまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
単純方向補語
【事前学習】これまで自分が学んできた教材等の中から,単純方向補語の用例と考えられるものを抜き出しておく。 (2時間) 【事後学習】「移動動詞+単純方向補語」と「一般動詞+単純方向補語」の文法面での違いをまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
方向補語として用いられる移動動詞,複合方向補語
【事前学習】これまで自分が学んできた教材等の中から,方向補語として用いられている移動動詞の用例と考えられるもの,また複合方向補語の用例と考えられるものを抜き出しておく。 (3時間) 【事後学習】複合方向補語の文法的特徴をまとめる。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
補語と目的語の語順
【事前学習】単純方向補語と目的語の語順,及び複合方向補語と目的語の語順について調べておく。 (2時間) 【事後学習】目的語が単純方向補語に後置される場合の条件,及び目的語が複合方向補語に後置される場合の条件をまとめる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
電子コーパスやインターネットを通じた例文収集
【事前学習】Unicodeが扱え,且つ検索機能を持つエディターを入手しておく。 (1時間) 【事後学習】指定された文型を電子コーパスやインターネットから検索する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
各種補語を含む例文検索:コーパス利用
【事前学習】正規表現について調べておく。 (1時間) 【事後学習】以下の例文を電子コーパスやインターネットから検索してそれぞれ複数収集する。①よく使われるいくつかの結果補語の用例。②「移動動詞+単純方向補語」と「一般動詞+単純方向補語」の用例。③目的語が“~来”“~去”に前置される用例。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
可能補語,可能補語と助動詞の使い分け
【事前学習】『ガイドライン』における可能補語の位置づけを確認しておく。 (1時間) 【事後学習】ここまで学んできた各種補語が可能補語になる場合の形式をまとめる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
方向補語の派生義、慣用的な可能補語
【事前学習】方向補語の派生義、慣用的な可能補語とは何か調べておく。 (1時間) 【事後学習】①これまで自分が学んできた教材等の中から,派生義を表していると考えられる方向補語の用例を収集する。②辞書の中から,語彙項目として掲載されている可能補語形式を見つける。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
様態補語,程度補語
【事前学習】『ガイドライン』で「状態補語」,「程度補語」として取り扱われているものを確認しておく。 (1時間) 【事後学習】様態補語の用法を意味的観点から分類する。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
各種補語を含む例文検索:特定形式の検索
【事前学習】「ABAB」形式と「AABB」形式を正規表現によって検索できるようにしておく。 (1時間) 【事後学習】以下の例文を電子コーパスやインターネットから検索してそれぞれ複数収集する。①助動詞を用いて「可能/不可能」を表す用例。②可能補語を用いて「可能/不可能」を表す用例。③可能補語として用いられている“~得了”“~不了”の用例。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
各種補語を含む例文検索:正規表現
【事前学習】正規表現を用いた多様な検索法に習熟しておく。 (1時間) 【事後学習】以下の例文を電子コーパスやインターネットから検索してそれぞれ複数収集する。①授業で取り扱えなかった方向補語の派生義を含む用例。②意味的観点から分類されたそれぞれの様態補語の用例。③程度補語の用例と考えられるもの(授業で取り扱えなかった形式も含む)。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
“把”構文
【事前学習】“把”構文の動詞に後置される要素の種類を調べておく。 (1時間) 【事後学習】①補語を伴っても“把”構文を作れない場合をまとめる。②多く“把”構文となる条件をまとめる。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
“把”構文の例文検索
【事前学習】中国で公開されているCCL及びBCCへのアクセス方法を知っておく。 (1時間) 【事後学習】“把”構文の以下の例文をCCL及びBCCから検索して複数収集する。①動詞の後置要素が補語の用例。②動詞の後置要素が補語で且つその後にさらに目的語を伴う用例。③動詞の後置要素が補語以外の用例。④必ずしも「処置」を表しているとは考えられない用例。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
総括と今後の学習に向けて
【事前学習】これまでの学習内容を整理しておく。 (2時間) 【事後学習】これまでの中国語学習において,文法面及び情報機器活用面での自分の弱点をふりかえる。 (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 中国語教育学会 学力基準プロジェクト委員会 編 『中国語初級段階学習指導ガイドライン』 2007年 以下からダウンロード可能。 http://www.jacle.org/storage/guideline.pdf |
参考書 | 輿水優・島田亜実 『中国語わかる文法』 大修館書店 2009年 第1版 その他必要な参考資料を配付する。 |
成績評価の方法及び基準 | 授業内テスト(100%) 随時行う授業内テストの成績により評価する。 |
オフィスアワー | 授業終了後。或いは質問事項を以下宛に送信すること。 chubun[at_sign]hirais.net |