文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 教育学科 > 教育の社会学2
日本大学ロゴ

教育の社会学2

このページを印刷する

科目名 教育の社会学2
教員名 広田照幸
単位数    2 学年    3 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 教育学科
学期 後期 履修区分 必修
授業概要 教育社会学の理論や概念、教育社会学で蓄積された知見、実証的なデータの教育社会学的な考察などを組み合わせて、教育のさまざまな側面を社会学的視点から考察する。なお、審議会や有識者会議の委員、自治体での教員の研修講師や組合での研修講師をたくさんこなしてきた経験を踏まえて、現場の教員に必要になる知識やスキルが何であるかを重視しつつ、授業を進める。
授業のねらい・到達目標 現代教育のさまざまなトピックを社会学的な視点から考察することで、教育を広い社会的文脈に位置づけて理解できることをめざす。授業で学んだ概念や理論を使いこなして、現実の教育の諸問題、諸現象を説明できる。

この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP1,DP2,DP3,DP4及びカリキュラムポリシーCP2,CP3,CP7に対応しています。
授業の方法 講義形式で行い、適宜資料を配付する。あらかじめ各章ごとの参考文献リストを配布して、それを予習の指針にしてもらう。WEBを使った双方向的なやり取りも行う。本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とします。
履修条件 なし。
授業計画
1ガイダンス
 講義全体の流れを説明し、教育社会学による個別トピックの考察がもつ特徴を説明する。
【事前学習】シラバスを事前に確認する。
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、教育社会学の主要なトピックを情報を集めて概観し、理論や概念の重要性に気づくようにする。
2非行と逸脱の社会学(1) ――非行の諸理論
 非行の定義を説明し、非行を説明する諸理論のうち、心理起源論や文化学習理論などについて説明する。
【事前学習】メディアに流れる少年非行の情報、身の回りで経験した少年の逸脱行動などについて、何がどう説明されているのかを意識してみる。
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、心理起源論や文化学習理論などの視角から、身近な非行言説がどう映るのか見直してみる。
3非行と逸脱の社会学(2) ――非行の諸理論
 非行の定義を説明し、非行を説明する諸理論のうち、統制理論群の諸理論及び近年の合理的選択理論などについて説明する。
【事前学習】異なる理論的立場に依拠することで、対策に関する議論がどう異なるかを考えさせる。
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、統制理論群の諸理論及び近年の合理的選択理論などの視角から、身近な非行言説がどう映るのか見直してみる。
4非行と逸脱の社会学(3) ――非行の実態と変容
 戦後日本の非行の変化、犯罪統計の中の非行について説明する。
【事前学習】昔の非行と今の非行とのちがいについてのイメージを、身近な経験から確認させる。
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、非行に関する言説やイメージと実際の統計や事例にみられる非行との距離について理解し、適切に情報を集めて吟味するための基礎的スキルを、課題を与えて習得させる。
5家族と教育の社会学(1) ――家族イデオロギーと教育社会学
 家族の本質や機能、規範に関する説明の、これまでの変化について説明し、さまざまな家族論や家庭教育論が特定のイデオロギーや価値の選択を前提にしていることに気づかせる。 
【事前学習】昔の家族についてのイメージを自分なりに考えてみるとともに、家族と子どもという主題に関心を持って、情報を集めてみる。
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、周囲で見聞する家族論を、学問的な観点からあらためて見直してみる。
6家族と教育の社会学(2) ――社会変動と近代家族
【事前学習】近現代の社会変動が、どのように家族の構造や機能、規範を変化させてきているのかについて説明し、現代の家族や家族内の子どもの位置を、変化の中の一局面として把握できるようにする。
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、これからの家族のあり方について、情報を集めながら整理してみる。
7家族と教育の社会学(3) ――現代家族の構造と機能
  現代家族の構造と機能を、理論的・実証的の両面から説明し、家族と子ども、家族と教育などの主題について、自分なりに考察できるための知識を身に付ける。
【事前学習】自分の家族や見聞する他の家族についての経験と、統計データなどで出てくる家族像との関係を比較してみる。
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論やデータを理解したうえで、学習の過程で自分がもつ家族イメージがどう変容したのかを、情報を集めながら整理してみる。
8家族と教育の社会学(4) ――しつけの社会学
 「しつけ」と言われる行為について、その歴史的変容を、社会変動と関わらせながら略述し、現代に特徴的なリベラルなしつけのやり方がはらむパラドックスを理解させる。
【事前学習】自分の家族や見聞する他の家族についての経験を自分なりにまとめてみる。
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論やデータを理解したうえで、過去のしつけ、現在のしつけと、未来のしつけについて、情報を集めながら自分なりに整理してみる。
9学校と職業・地位(1) ――学歴と所得格差
 学校と職業との関係を、学歴による所得格差の構造とその歴史的変化の観点から、実証的に説明し、さまざまな種類の学歴社会言説に惑わされないような認識を形成する。
【事前学習】「学歴社会」とは一体何かを、情報を集めながら考える。
【事後学習】 配布資料を見直して、授業に出てきたデータや説明を理解したうえで、学歴による所得格差の問題について、情報を集めながら自分なりに整理してみる。
10学校と職業・地位(2) ――学歴と階層的不平等
 学歴をめぐる競争が、階層的不平等の問題とどういう関係のあるのかを、理論的・実証的の両面から説明し、教育政策や社会政策の必要性とその方向について考えさせる。
【事前学習】自分の経験を振り返りながら、身の回りにある教育をめぐる格差や不平等の問題に気づく。
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論やデータを理解したうえで、どこに問題のポイントがあり、政策的に何が必要なのかを、情報を集めながら自分なりに整理してみる。
11学校と職業・地位(3) ――教育と職業に関する諸理論
 なぜ企業や官庁は、特定の学歴取得者を優遇するのかについての、社会学、経済学によるさまざまな種類の説明理論を解説し、今後の社会で何が必要なのかを考えさせる。
【事前学習】「特定の学歴取得者を優遇するのか」という問いを考え、自分なりの意見をまとめてみる。
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論を理解したうえで、どういう場面ではどういうことを考えないといけないのかについて、情報を集めながら自分なりに整理してみる。
12教育社会学の現在と未来
 教育社会学が手掛けてきた諸主題をあらためて概観し、これまでの成果と現在の課題、受講者が深めていくとするとどういう学習をして行けばよいのかについて説明し、今後の発展的な学修への道筋について、自分なりに考えさせる。
【事前学習】これまでの配布資料を見直して、教育社会学のいくつかの主題がどういうものだったのかを復習しておく。
【事後学習】配布資料を見直して、授業に出てきた概念、理論、説明を理解したうえで、教育社会学が手掛けてきたトピックで授業に出てきたものと、出てこなかったものとがどういうふうに存在するのかを、情報を集めながら自分なりに整理してみる。
13まとめと授業内試験(これまでの議論の流れや構造を総括したうえで修得状況を確認する)
【事前学習】第1回~第12回までの内容を復習すること、
【事後学習】ノートやプリントを見直してみて、何が理解できていて、何がまだ身に付いていないのかを確認する。
14振り返りとWEBを使った課題学習
 WEBを用いて受講者から事前に出された質問をもとに、教員と学生との間でのやり取りを行う。
【事前学習】授業の要点を確認するとともに、各自で疑問点やあいまいな点を抽出し、質問をWEBで行う。
【事後学習】図書館等で関連する本や論文を探して、教員から指示されたポイントや自分で気になったポイントについて、発展的な学習を行う。
15補足解説と質問への応答
受講者全員に理解させる必要のある質問を選び出して、講義形式で紹介し解説する。また、授業内試験とWEBでの質問をふまえ、理解が不十分だった者が多かった点や、さらに深めると有益な点を抽出して補足解説する。 
【事前学習】図書館等で関連する本や論文を探して、教員から指示されたポイントや自分で気になったポイントについて、発展的な学習を行う。
【事後学習】授業で得た知識や考え方を今後の人生に活かしていくやり方を考える。
その他
参考書 酒井朗・中村高康・多賀太編 『よくわかる教育社会学』 ミネルヴァ書房 2012年
井八郎・近藤博之編 『現代教育社会学』 有斐閣 2010年
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(80%)、毎回の授業の最後に提出する小レポート(20%)
授業内テストは、授業で扱った知識の習得・定着の度合いを確認する。
オフィスアワー 月曜日12:15~13:00 本館04380室 事前アポは原則として不要

このページのトップ