文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 総合 I 群 > 歴史学
日本大学ロゴ

歴史学

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 歴史学
令和元年度以前入学者 歴史学1
教員名 高井康行
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 201051A06 2024歴史学(高井康行・後・火2)
授業概要 歴史学の方法について、その基本的技術である史料批判について解説し、さらに史料にもとづいた情報の整理・総合の方法について講義する。
授業のねらい・到達目標 本講義では歴史研究の基礎である史料批判を中心に、その具体的な方法を習得することを目的とする。史料批判はたんに歴史研究のみに必須というだけでなく、メディアリテラシーの技術でもあり、現代におけるさまざまな情報分析に応用が可能である。本講義では、中国史料に記述された日本(倭国)情報を題材として史料批判の様々な段階、及びそれにもとづく情報の整理・分析の方法について紹介していくが、その方法が現代社会・政治等の分析とどのように関連づけられるかを念頭において授業を進めていきたい。

この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1, DP3及びカリキュラムポリシーCP1, CP2, CP3, CP6に対応しています。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる。(A-1-1)
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,事故の倫理観をもって,倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-2)
・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる。(A-3-1)
・仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察できる。(A-3-2)
・世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる。(A-2-1)
・世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状および相互関係を,自己の世界観をもって説明できる。(A-2-2)
・親しい人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-1)
・さまざまな人々とのコミュニケーションを通じて相互に意思を伝達することができる。(A-6-2)
授業の形式 講義
授業の方法 ・授業は基本的に一つのテーマを3回に分けて扱う。1回目はそのテーマについての概括的な説明を行う。2回目の授業は1回目の授業のテーマに則した課題を提示し、それについての解説を行う。3回目の授業で現代における情報分析への応用について検討する。
なお、本授業の事前・事後学習は、各2時間の学習を目安とする。

対面授業に参加できない場合、以下の条件を満たす学生は教員の許可うけてZoomでの参加を認める。
・感染症などにより出校できない学生

初回講義開始までにCanvas LMSのコース登録をすること。受講者への連絡はCanvas LMSの“連絡事項欄に掲示するので随時確認すること。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)【対面授業】
歴史学の方法論ー特に史料批判についてー(A-1-2)
【事前学習】シラバスを事前に確認すること。(A-1-1) (1時間)
【事後学習】授業を振り返り歴史学における史料批判の意義についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-1) (2時間)
【授業形態】対面授業
2 史料批判(1)テキストを確定するー概説編ー【対面授業】
史料批判の第1段階としてのテキストの校訂について、その意義と方法について概説する。(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り歴史学におけるテキスト校訂の意義についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
3 史料批判(2)テキストを確定するー実践編ー【対面授業】
史料テキストの校訂の受講者に実践してもらい、それについての解説を行う。(A-6-1)
【事前学習】事前に指示した課題(テキストの校訂作業)を実践しておく。(A-5-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り課題の添削を行う。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
4 史料批判(3)テキストを確定する—応用編—【対面授業】
テキストの校訂の現代における意義について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返りテキスト確定(校正)の現代的意義についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-4-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
5 史料批判(4)史料源をさぐる—概説編—【対面授業】
史料源を検討について、その意義と方法について概説する。(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り史料源をさぐることの意義についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
6 史料批判(5)史料源をさぐる—実践編—【対面授業】
史料源についての検討を受講者に実践してもらい、それにいての解説を行う。(A-6-1)
【事前学習】事前に指示した課題(史料源についての考察)を実践しておく。(A-5-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り課題の添削を行う。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
7 史料批判(6)史料源をさぐる—応用編—【対面授業】
史料源をさぐることの現代の情報分析における意義について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り史料源を検討することの現代的意義についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-4-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
8 史料批判(7)史料の性格をさぐる—概説編—【対面授業】
史料の性格をさぐることの意義と方法について概説する。(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り史料の性格をさぐることの意義についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
9 史料批判(8)史料の性格をさぐる—実践編—【対面授業】
史料の性格についての検討を受講者に実践してもらい、それにいての解説を行う。(A-6-1)
【事前学習】事前に指示した課題(史料の性格についての考察)を実践しておく。(A-5-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り課題の添削を行う。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
10 史料批判(9)史料の性格をさぐるー応用編—【対面授業】
史料源をさぐることの現代の情報分析における意義について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り史料(資料・情報)の性格を検討する現代的意義についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-4-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
11 史料批判(10)事実を確定する—概説編—【対面授業】
史料にもとづいて事実を確定する ことの意義と方法について概説する。(A-1-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-1-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り事実を確定することの意義についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
12 史料批判(11)事実を確定するー実践編—【対面授業】
史料にもとづいた事実の確定作業を受講者に実践してもらい、それにいての解説を行う。(A-6-1)
【事前学習】事前に指示した課題(史実の確定についての考察)を実践しておく。(A-5-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り課題の添削を行う。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
13 史料批判(12)事実を確定するー応用編—【対面授業】
様々な情報にもとづいてそこから事実を確定することの現代における意義について学ぶ。(A-4-2)
【事前学習】事前に配布する資料を通読し、疑問点などをメモしておく。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り「事実」を確定することの現代的意義についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
14 情報の整理・総合:確定した「事実」(または確定できなかった「事実」)の歴史的意義について学ぶ。【対面授業】(A-1-2)
【事前学習】これまでの授業で行なった史料批判をふまえて、そこで確定された「事実」の意義について自分なりに考察しておく(A-1-1) (2時間)
【事後学習】授業を振り返り史料批判によって確定した(あるいは確定できなかった)「事実」の考察の方法についてまとめ、説明できるようにしておく。(A-3-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
15 授業のまとめ(これまでの学習内容の復習・解説を行い授業の理解を深める。【対面授業】(A-4-2)
【事前学習】これまでのノートや配布資料などによって授業内容を振り返り、疑問点などをメモしておく。(A-4-1) (3時間)
【事後学習】これまでの授業内容を振り返り、歴史学の方法論、特に史料批判の方法と意義について説明できるようにしておく。(A-4-2) (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 武安隆・熊達雲 『中国人の日本研究 (東アジアのなかの日本歴史)』 六興出版 1989年 第1版
小二田章・高井康典行・吉野正史 『書物のなかの近世国家:東アジア「一統志」の時代 (アジア遊学259)』 勉誠出版 2021年 第1版
参考書 その他の参考文献は各回の授業において適宜提示する。
成績評価の方法及び基準 レポート(60%)、授業参画度(40%)
・授業参画度は、授業内でのディスカッション参画の積極性および小レポートなどにより評価する。
・小レポート(4回実施予定)は対応する授業回の内容に即したものになっているか否か、期末レポートは史料批判の方法論を踏まえたものになっているか否かにより評価する。

・対面授業に参加できない用件を満たし、Zoomで参加した場合も、上記の各小レポート・期末レポートの提出によって評価する。対面授業での評価と差が出ることはない。
オフィスアワー 質問などは授業終了後の教場やCanvas LMS上などで適宜受け付けます。

このページのトップ