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イスラム圏の歴史・社会・文化

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令和2年度以降入学者 イスラム圏の歴史・社会・文化
教員名 六辻彰二
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 授業は対面形式で行なう(コロナ感染拡大状況により大学が遠隔授業への切り替えを判断した場合を除く)。
毎回、講義資料は事前にCanvas LMSに掲載するので、各自でプリントアウトあるいはダウンロードして授業に臨むこと。
Canvas LMSコースID・コース名称 206852A07 2024イスラム圏の歴史・社会・文化(六辻彰二・後・火2)
授業概要 イスラーム世界の影響力は今後ますます高まるとみられているが、日本ではこれに関する理解が乏しいといわざるを得ない。イスラーム世界のあり方を知ることで、日本や欧米諸国の社会を改めて見つめなおす契機にしたい。本講義ではイスラーム世界の歴史や価値観とともに、そのなかから生まれている過激派の論理についても取り上げ、イスラーム世界の変容について考える。
授業のねらい・到達目標 【ねらい】
イスラーム世界の歴史や価値観に触れ、偏見や先入観なくこれを理解することを目指す。あわせて日本や近代西洋の社会や価値観について振り返る。
【到達目標】
イスラーム的な価値観と日本のそれの違いについて3点以上あげられるようになる。近代的な思考の特徴について理解する。

この科目は、文理学部教育課程表のA-1(DP1・CP1)[豊かな知識・教養に基づく高い倫理観]の1、A-2(DP2・CP2)[世界の現状を理解し、説明する力]の1、A-3(DP3・CP3)[論理的・批判的思考力]の1に対応しています。
経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,倫理的な課題を理解し説明することができる(A-1-1)。
世界諸国の歴史や政治,経済,文化,価値観,信条などの現状を概説できる(A-2-1)。
仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。
授業の形式 講義
授業の方法 講義資料は毎回Canvas LMSから各自でプリントアウトあるいはダウンロードして持参する。
3回の小テストを行い、授業内容の理解を確認する。小テストの提出や各種アナウンス、小テストのフィードバックなどはCanvas LMSで行なう。
本授業の事前・事後学習は合わせて1時間の学習を目安とする。
授業計画
1 導入:全体のガイダンスをして、次回以降に備える。
イスラームの教義・習慣についての基礎知識、および世界全体におけるイスラーム世界の位置付けなどについて概説する。
【事前学習】シラバスに目を通し、授業全体の流れを理解しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
2 イスラーム世界の形成(1)ムハンマドの登場:イスラーム世界が誕生した背景やその教義の特徴について取り上げる。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
3 イスラーム世界の形成(2)「アッバース革命」の意味:750年に誕生したアッバース朝がその後のイスラーム世界の形成に及ぼした影響について考える。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
4 イスラーム世界の形成(3)オスマン帝国の盛衰:トルコ人の帝国であるオスマン帝国がイスラーム世界にもたらしたインパクトについて取り上げる。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
5 イスラーム世界の形成(4)アジア、ヨーロッパ、アフリカへの拡大:中東以外の地域にイスラームが伝播した様相を取り上げ、その現代への影響を検討する。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
6 イスラームの伝統的な考え方(1)全ては神のもとに:人間と社会のかかわり方についての理解が、イスラーム世界と近代西洋的なものとでは大きく異なることを説明する。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
7 イスラームの伝統的な考え方(2)イスラームは宗教ではない:イスラームが個人の信仰としてではなく、社会のあり方を規定する規範としてあることを考える。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
8 イスラームの伝統的な考え方(3)異教徒との共存は可能:イスラーム世界における戦争の考え方について取り上げる。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
9 イスラームの伝統的な考え方(4)為政者は信仰に従って統治しなければならない:教義と政治の合一を目指す考え方を検討する。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
10 イスラームの伝統的な考え方(5)ムスリムは助け合わなければならない:「喜捨」が義務としてあることの意味を考える。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
11 イスラーム過激派の論理(1)為政者が信仰に背いている:政教一致を旨とするイスラーム世界における「世直し」の論理を考える。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
12 イスラーム過激派の論理(2)イスラーム世界が一つでなくなっている:国家によって分断されるイスラーム世界のあり方への批判を取り上げる。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
13 イスラーム過激派の論理(3)イスラーム世界が欧米文化に脅かされている:イスラーム的な文化や価値観が衰弱することへの警戒感を取り上げる。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
14 イスラーム過激派の論理(4)聖職者が教義を捻じ曲げている:イスラーム世界における宗教改革として過激派をとらえなおす。
(A-1-1)(A-2-1)
【事前学習】事前に配布する講義資料を読み、不明な語句などを調べておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
15 まとめ(A-1-1)(A-3-1)
【事前学習】講義資料を読み返しておくこと。 (2時間)
【事後学習】講義資料を読み返すこと。 (2時間)
その他
教科書 使用しない
参考書 六辻彰二 『イスラム 敵の論理 味方の理由』 さくら舎 2015年
成績評価の方法及び基準 レポート:学期末レポート(70%)、小テスト(30%)
小テストはCanvas LMSを通じて半期で3回、授業時間外に提出する。
学期末にレポート課題を提出する。
オフィスアワー 質問などはメールで応じるが、以下の点に注意すること。
・技術的な問題に関してはコンピューターセンターなどに問い合わせること。
・問い合わせの際は、科目名、学籍番号、氏名を明記すること。
mutsuji.shoji@nihon-u.ac.jp
備考 本科目は2020(令和2)年度以降入学者が履修可能な科目です。

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