文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 総合 II 群 > 演劇論
日本大学ロゴ

演劇論

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 演劇論
令和元年度以前入学者 演劇論
教員名 星野高
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 2072511L7 2024演劇論(星野高・後・水4)
授業概要 「帝国劇場」を対象にとりあげ、近代の日本演劇史をたどります。現在も東京丸の内で興行を続ける帝国劇場(通称・帝劇)は、明治末年の開場以来100年余りにわたって多様な舞台作品を上演してきました。特に大正時代には、人々に忘れがたい印象を残す数多くの舞台が演じられ、その西洋風の建築や観劇スタイルもあいまって、当時の文化を代表する存在と目されていました。また同時代の海外の演劇潮流がいち早く紹介される場でもありました。大正時代を代表する劇場である帝劇について、文化史的視点・比較演劇史的視点を取り入れながら論じ、近代日本演劇史を概観します。
授業のねらい・到達目標 〈授業のねらい〉
近代日本演劇史への理解を深め、現代の演劇や文化を考えるための基礎的な知識や、芸術作品を鑑賞するための知識を養います。
〈到達目標〉
・演劇の特徴をいくつかの観点から説明することができる。
・演劇と歴史の関わりや、演劇と社会の関係について考えられるようになる。
・広い視野をもって舞台作品を鑑賞できるようになる。
〈日本大学教育憲章との関係〉
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて、倫理的な課題を理解し説明することができる(A-1-1)。
・仮説に基づく課題や問題を提示し、客観的な情報を基に、論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。
・自己の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる(A-8-1)。
〈ディプロマシーポリシーとの関係〉
この科目は、文理学部のディプロマシーポリシーDP1,3,8及びカリキュラムポリシーCP1,3,8に対応している。また、この科目は旧カリキュラム(令和元年度以前入学対象者)においては、文理学部のディプロマシーポリシーDP3及びカリキュラムポリシーCP6に対応している。
授業の形式 講義
授業の方法 対面のみ。各回のテーマに関して、授業内で配布する資料や、映像・図像資料をつかって説明します。小テストやコメントの提出も適宜行います。フィードバックは授業冒頭で行います。
授業計画
1 大正文化の中の帝劇
・大正期帝国劇場について概説(A-1-1)
【事前学習】自分がこれまで体験した演劇、及び大正時代に関する出来事を思い出しておく。 (2時間)
【事後学習】大正時代について、関連文献を読み知識を深める。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 芝居小屋から劇場へ(1)
・幕末の芝居見物について(A-3-1)
【事前学習】江戸時代の芝居見物について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 芝居小屋から劇場へ(2)
・大正時代の観劇について(A-3-1)
【事前学習】大正時代に開場していた劇場について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 芝居小屋から劇場へ(3)
・〈芝居見物〉から〈観劇〉への変容について(A-3-1)
【事前学習】劇場空間に関する自分の知識をノートに書き出しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 大正の『サロメ』ブーム(1)
・オスカー・ワイルドの『サロメ』と横浜ゲーテ座の『サロメ』について(A-1-1)
【事前学習】戯曲『サロメ』について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 大正の『サロメ』ブーム(2)
・松井須磨子、川上貞奴、松旭斎天勝の『サロメ』について(A-1-1)
【事前学習】松井須磨子、川上貞奴、松旭斎天勝について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 ヴァラエティ・シアターとしての大正期帝国劇場(1)
・帝国劇場とパリ・オペラ座を比較する(A-3-1)
【事前学習】パリ・オペラ座について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 ヴァラエティ・シアターとしての大正期帝国劇場(2)
・帝国劇場とロンドンのヴァラエティ・シアターを比較する(A-3-1)
【事前学習】ロンドンに関する自分の知識をノートに書き出しておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 ヴァラエティ・シアターとしての大正期帝国劇場(3)
・益田太郎冠者喜劇とミュージカル・コメディーを比較する(A-3-1)
【事前学習】益田太郎冠者と「コロッケの唄」について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 ヴァラエティ・シアターとしての大正期帝国劇場(4)
・松井須磨子の『復活』とビアボム・トゥリーの『復活』を比較する(A-3-1)
【事前学習】島村抱月と「カチューシャの唄」について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 松旭斎天勝のブロードウェイ・レヴューと帝劇の1920年代(1)
・1920年代の文化と松旭斎天勝の帰朝記念興行について(A-1-1)
【事前学習】1920年代に起った出来事について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 松旭斎天勝のブロードウェイ・レヴューと帝劇の1920年代(2)
・松旭斎天勝の帰朝記念興行と1920年代のブロードウェイ・レヴューを比較する(A-3-1)
【事前学習】ジャズとラインダンスについて調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 松旭斎天勝のブロードウェイ・レヴューと帝劇の1920年代(3)
・宝塚少女歌劇団の『モン・パリ』と日本のレヴューについて(A-1-1)
【事前学習】宝塚歌劇と日本のレヴューについて調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 松旭斎天勝のブロードウェイ・レヴューと帝劇の1920年代(3)
・益田太郎冠者の『高速度喜劇』と高田雅夫の仕事について(A-1-1)
【事前学習】スケッチ(寸劇)とモダン・ダンスについて調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 大正時代以降の帝劇
・森律子の生人形と1930年代以降の帝劇について(A-8-1)
【事前学習】生人形について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業の内容を復習する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 高野正雄 『喜劇の殿様 益田太郎冠者伝 (角川叢書)』 角川書店 2002年
神山彰 『商業演劇の光芒 (近代日本演劇の記憶と文化)』 森話社 2014年
ワイルド作、福田恆存訳 『サロメ (岩波文庫)』 岩波書店 1959年
成績評価の方法及び基準 試験(80%)、授業内テスト:小テスト(10%)、授業参画度:授業内容に関するコメントなどの提出状況(10%)
オフィスアワー メールやCanvas LMSによって質問に対応します。

このページのトップ