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映像文化論

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令和2年度以降入学者 映像文化論
令和元年度以前入学者 映像文化論
教員名 櫻井一成
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 2074511M7 2024映像文化論(櫻井一成・後・月3)
授業概要 写真について

写真技術が発明されてから200年弱、携帯電話にカメラ機能が内蔵されてから20年以上の時間が経つ。写真は我々の生活になくてはならないものとなり、今なお我々の生き方を変容させ続けている。この授業では、写真論の重要な文献を紹介し、受講者とともに写真そのものに関する哲学的考察を深めていくことにしたい。また写真論が現代の社会的問題と交差するトピックをとりあげ、人間の生と写真の深い関係、またそのあるべき関係についても考えていくつもりである。
授業のねらい・到達目標 この授業では以下のことを目標としています。
・美や芸術に関する自分たちの理解が、歴史的な制約を受けた特殊なものであることを自覚する。
・芸術を語ることばや美的経験には、謎やパラドクスが含まれていることに気づく。
・写真の本質や類型を理解し、現実の事象の分析に役立てることができる。
・人間にとっての写真の意義と危険性を理解し、他者や社会に自らの知見を還元する。


この科目は文理学部(学士文学)のDP及びCP1, 4に対応しています。
・真・善・美・聖の探究から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,人間と社会の倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-3)
・文献や資料の読解・解釈を通じて,あるいは,現代の思想的状況を注意深く考察することによって,哲学的問題を発見し,解決策を考えることができる。(A-4-3)
授業の形式 講義
授業の方法 毎回リアクション・ペーパーを設定します(Canvas LMS)が、提出は義務ではありません。疑問・確認・主張・リクエスト等があるときに記入してください。内容に応じて加点します。有意義とみなしたペーパーについては、次回の授業時に紹介します。
受講者の興味関心に応じて授業計画を修正する場合があります。
履修条件 CHIPSによる抽選を行う。
授業計画
1 授業オリエンテーション(授業の進め方、文献紹介、単位認定の方針など)
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを把握する。 (1時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 写真の歴史1——コンテクストとしての西洋美学史
プラトン、アリストテレス、ダ・ヴィンチ、ヒューム、カント
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 写真の歴史2——写真技術の発明
カメラオブスクラ、ニエプス、タゲール、タルボット
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 写真の歴史3——写真と美術の遭遇
ボードレール、ピクトリアリズム、モダニズム
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 写真の理論1——ヴァルター・ベンヤミン
『複製技術時代の芸術作品』、『写真小史』
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 写真の理論2——ロラン・バルト
『明るい部屋』、『映像の修辞学』
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 写真の理論3——ジョン・シャーカフスキー、ロザリンド・クラウス
『写真家の眼』、『アヴァンギャルドのオリジナリティ——モダニズムの神話』
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 写真の理論4——ピエール・ブルデュー、スーザン・ソンタグ
『写真論』、『写真論』
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 写真の理論5——ジェフリー・バッチェン
『写真のアルケオロジー』、「スナップ写真」
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 写真の理論5——ケンダル・ウォルトン
「透明な画像」、「写真を通して見る」
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 社会のなかの写真1——アウシュヴィッツと写真
スピルバーグ、『ショアー』、ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお』
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 社会のなかの写真2——広告写真
女性表象とフェミニズム
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 社会のなかの写真3——SNSと写真
ブーアスティン『イメージ』、ストロームクヴィスト『欲望の鏡』、ハン『透明社会』
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 社会のなかの写真4——女性写真家
長島有里枝『「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ』
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読し、授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-4-3)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 総括(学習内容の整理、論述問題の取り組み方など)
【事前学習】前回の授業で提起された問題について考えてくる(A-1-3)。事前に配布されたプリントに目を通しておく。 (2時間)
【事後学習】これまでに配布されたプリントを通読する(A-4-3)。論述問題について考える(A-1-3)。 (4時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 教科書は使用しません。毎回プリントを配布します。
参考書 前川修 『イメージを逆撫でする——写真論講義 理論編』 東京大学出版会 2019年
甲斐義明 『ありのままのイメージ』 東京大学出版会 2021年
また授業内でそのつど参考文献を紹介します。
成績評価の方法及び基準 試験(90%)、授業参画度:リアクション・ペーパーの内容など(10%)
期末テストにより、授業内容を理解することができているかを確認します。
〈問題を共有し、共に考える〉という観点からリアクション・ペーパーを評価します。
オフィスアワー メールでアポイントメントをとってください。
備考 授業では視聴覚資料を活用します。場合によっては、紹介された作品に対して強い不快感をおぼえる受講者が出てくるかもしれません。そのような可能性が高いと判断した場合には事前に予告し、その作品を鑑賞しなかったことが単位認定上の不利益にならないよう配慮します(なおこれは授業内でどぎついものを見続けることになるという予告ではありません)。

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