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身体表現論

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令和2年度以降入学者 身体表現論
令和元年度以前入学者 身体表現論
教員名 高山昇
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 後期 履修区分 選択
授業形態 対面授業(ハイフレックス型)
授業の形態 ■この講座は後期・水曜日3限の時間帯に、ハイフレックス型(毎回、学生が対面受講かZoomによるオンライン受講かを選べる形態)で授業を実施します。
■対面受講は毎回クジを引き、指定された座席で受講して下さい。また、対面受講者が使用教室の収容人数をオーバーする場合には、学内オンライン受講をお願いすることがあります。その場合は、本館1階のラーニングコモンズ、図書館棟1階のインフォメーション・スクウェア、3号館1階、7号館1階のラーニングホールや空き教室などで受講して下さい(発言を伴うオンライン受講が可能)。
■オンライン受講に関しては学生が各自で通信環境を整えて下さい。友人と集まって談笑や飲食をしながらや、電車や車で移動しながら、アルバイトをしながらなどの“ながら受講”は禁止とします。授業に集中できる落ち着いた環境で受講して下さい。Zoomを初めて利用する学生、またはしばらく利用していない学生は、初回授業までに各自で接続の試行を行って下さい。Zoom接続に関しては、所属学科の事務室や3号館2階の支援センター、図書館棟1階のインフォメーション・スクウェアでサポートが受けられます。
■出席登録や課題の提出にはGoogleフォームを使用します。入学時に大学から付与されたGmailアドレス(所属学科のアルファベット4文字+学籍番号の下5桁+@g.nihon-u.ac.jp)を確認し、使用できるように準備して下さい。ZoomのミーティングIDの通知や授業に関する連絡、および教材・資料の配布には Canvas LMS を使用します。

※使用教室が本館センターホールの場合、地下階に降りる前にCMS(学内無線LAN)に接続して下さい。また、エレベーターを使用するとCMSは切断されてしまいます。
Canvas LMSコースID・コース名称 2078511N7 2024身体表現論(高山昇・後・水3)
授業概要 ■日常的な社会生活における言語・非言語表現をテーマに授業を行います。
 パフォーマンス学(日常生活における演技性)を中心に、接続領域であるスピーチコミュニケーション学、演劇学、社会学、心理学などの先行研究を解説しながら、各回の授業テーマについて講義します。また、講義内容を実験的・体験的に検証するため、言語・非言語表現のコントロールについての個別・具体的な演習を実施し、その都度フィードバックと解説を行います。なお、担当教員の中学・高校における教員経験をもとに、教師と生徒、教師と保護者、同僚とのコミュニケーションについても、具体的な事例に基づいてアドバイスを行います。
授業のねらい・到達目標 (1) 人間関係づくりや円滑なコミュニケーションのための非言語表現について、基本的な知識を身につける。(A-1-1)
(2) 言語と非言語の関係性や相互作用、応用範囲を理解する。(A-1-2)
(3) 場面や役割に応じて、自らの振る舞いがコントロールできる。(A-6-2)
(4) 授業を通じて獲得した知識や技能を、自らの日常的な社会生活に採り入れる。(A-5-1)
 この科目は文理学部のディプロマポリシーDP1,DP3及びカリキュラムポリシーCP1,CP3に対応しています。
授業の形式 講義、演習
授業の方法 ■①教科書、配布資料、パワーポイントによる講義。②ペアまたは数人でのグループワークと、アクティングアウト(各回の授業テーマに沿って特定の役割や設定を演じ合ったり、観合ったりする活動)による演習。③履修者のリフレクションシート(200字程度の授業の振り返りコメント)を活用した授業の振り返りを実施します。授業と平行して、授業毎のリフレクションシートとレポート(2本)が課題となります。演習は授業内で事前の説明と事後の解説を行います。提出された課題は添削後に共有ファイルを作成し、履修者同士が閲覧できる形で配信します。共有ファイルの内容は、翌週の授業でもフィードバックと補足説明を行います。少し重めの最終レポートが課題となるため、筆記試験は行いません。
■本授業の事前・事後学習は以下の項目です。レポート課題の提出時期などによって異なりますが、1回あたりの授業に平均して3~4時間程度の事前・事後学習が必要となります。
・授業前に教科書の指定範囲を熟読し、質問事項をまとめておくこと。(1時間30分から2時間程度)
・授業後に教科書の該当箇所を読み直し、リフレクションシートを提出すること。(1時間30分から2時間程度)
・授業内で提示された課題を作成し、期限までに提出すること。(1つの課題につき2時間から3時間程度)
■体調不良などで授業を欠席する(した)場合には、各回の締め切りまでに教科書の該当範囲を自習し、リフレクションシートを提出して下さい。
■第4回以降、ほぼ毎回の授業でグループワークなどの演習(Zoomではブレイクアウトセッション)を実施します。オンライン受講での演習時には、ZoomのカメラON・マイクONが必須となりますので、通信機器(PCまたはタブレット端末)と通信環境の整備が必要となります(スマートフォンのみでのオンライン受講は困難です)。Zoomの背景が気になる学生は、背景をぼかすなどの設定をしてください。また、授業中は学生証番号(半角英数7桁)と名前(よみがな)の表示をお願いしています。Zoom使用の指示に従わない学生に対しては、ホストの権限で退室の操作を行います(この場合は、出席として認められません)。なお、演習の内容によって、各自のスマートフォンで自撮りをする活動があります。履修希望者は事前に承知しておいて下さい。
■オンライン受講に際しては、講義中のミュート(マイクOFF)を徹底して下さい。また、授業の内容や様子を出席者の許可なく録音・録画すること。それをSNSなどで共有または公開すること。ZoomのミーティングIDやCanvas LMSで配布された資料等を、担当教員の許可なく他者と共有すること(個人利用は可)を禁止します。
履修条件 ■この科目では抽選を行いません。対面受講とオンライン受講(Zoom)を選択できるハイフレックス型授業のため、履修人数の制限はありません。但し、対面受講希望者が使用教室の収容人数をオーバーする場合には、学内でのオンライン受講をお願いすることがあります。
授業計画
1 ■科目ガイダンス(授業の概要、到達目標及び受講方法についての説明。)(A-1-1)
 ・科目の概要を把握し、履修の目的を明確にする。
■パフォーマンス学①(A-1-2)
 ・コミュニケーションとパフォーマンスとの関係性 
 ・社会生活の中で自分を演出する仕組みと効果
【事前学習】受講前にシラバスを熟読して授業の全体像を把握すること。 (2時間)
【事後学習】配布されたガイダンス資料を再読。購入した教科書を通読しておくこと。 (3時間)
【授業形態】対面授業
2 ■パフォーマンス学②
 ・日常生活における演技性
 ・パフォーマンス学の概念と学問的構成
 ・社会学観点からパフォーマンス学を考察する
【事前学習】教科書7-12ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
3 ■パフォーマンス学③
 ・演劇学観点からパフォーマンス学を考察する
 ・今日までのパフォーマンス研究
【事前学習】教科書13-18ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 ■自己開示と自己呈示①(A-1-1)
 ・社会心理学観点からのアプローチ
 ・自己呈示と自己演出の概念
★演習-1(2)1回目 自己紹介を分析する(A-6-1)
【事前学習】教科書19-26ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。25,26ページの質問紙調査に回答しておくこと。45ページの自己紹介パネルをすべて記入し、46ページ 演習(2)の手順に目を通しておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
5 ■自己開示と自己呈示②
 ・前回実施した演習のフィードバックと解説
 ・自己開示の互恵性と自己監視
★演習-1(2)2回目 自己紹介を意図的に構築する
【事前学習】教科書27-35ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。33,34ページの質問紙調査に回答しておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
6 ■自己開示と自己呈示③ 
 ・前回実施した演習のフィードバックと解説
 ・自己呈示と羞恥
 ・ペルソナ論とアイデンティティー
★演習-1(3)自分のキャラを売り込む
【事前学習】教科書36-44ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。40ページの質問紙調査に回答しておくこと。47ページ 演習-1 (3)の手順に目を通して、表を記入しておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
7 ■言語表現①(A-3-1) 
 ・前回実施した演習のフィードバックと解説
 ・日常的な会話の構造
 ・話し手のアプローチと聞き手のリアクション
★演習-1(4)なりたい自分を演出する
【事前学習】教科書49-52ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。48ページ 演習-1 (4)の手順に目を通して、表を記入しておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
8 ■言語表現② 
 ・前回実施した演習のフィードバックと解説
 ・日常会話における発言権交替のメカニズムと暗黙のルール
 ・マイクの受け渡しと会話時の非言語サイン
★演習5 シナリオを読む
【事前学習】教科書49-52ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。55-59ページのシナリオ-2を読み、ストーリーを把握しておくこと。60ページの演習-2の手順に目を通しておくこと (2.5時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
9 ■言語表現③
 ・前回実施した演習のフィードバックと解説
 ・相槌と頷きは会話の促進剤
 ・会話時における言語と非言語の整合性
★演習-3 うなずきに関する会話演習(A-6-2)
【事前学習】教科書63-66ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。65ページ演習-3の手順に目を通しておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
10 ■非言語表現① 表情(A-5-1)
 ・前回実施した演習のフィードバックと解説
 ・表情は世界の共通語
 ・対人関係における顔の役割
★演習-4 表情写真の撮影と調査(A-5-1)
【事前学習】教科書67-70ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。71ページ演習-4(1)の手順に目を通しておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。71ページ演習-4(2)を各自で実施し、集計しておくこと。 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 ■非言語表現② 視線
 ・前回実施した演習のフィードバックと解説
 ・アイコンタクトによる印象形成
 ・凝視効果~見ること・見ないことによって生まれる感情
★演習-5 視線と凝視を用いた会話演習(A-5-1)
【事前学習】教科書72-75ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。77ページ演習-5(2)の手順に目を通しておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出すること。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
12 ■非言語表現③ 対人距離
 ・前回実施した演習のフィードバックと解説
 ・対人距離が人間関係に与える影響
★会話演習1 聞き手としてのアプローチ(ヒアリング)(A-6-2)
【事前学習】教科書78,79ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。84ページ演習-6(1)の手順に目を通しておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを提出するとともに、レポートの作成に取りかかること。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
13 ■観察シート、課題レポートの作成と提出の説明(A-3-1)
■非言語表現④ ポジション
 ・前回実施した演習のフィードバックと解説
 ・ポジションがつくり出す環境
★会話演習2 初対面の相手との日常会話(A-6-2)
【事前学習】教科書80-83ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。85ページ演習-6(2)の手順に目を通しておくこと。 (2時間)
【事後学習】該当回の授業を振り返り、リフレクションシートを作成するとともに、レポートを期日までに提出すること。 (1.5時間)
【授業形態】対面授業
14 ■課題研究 観察(A-3-2)
 ・日常会話を観察し、その構造と改善点を考察する
 ・初対面の人物を観察し、人物把握の手掛かりにする
 ・先行研究における残された問題点を検討する
【事前学習】レポート作成についての配布資料を熟読し、質問事項があれば授業担当者に連絡を取る。 (2時間)
【事後学習】観察シートと課題レポートの作成し、期限までに提出する。 (5.5時間)
【授業形態】課題研究
15 ■非言語表現⑤ 身体
 ・前々回実施した演習のフィードバックと解説
 ・姿勢と動作が人間関係に与える影響
■講義と演習に対する補足説明と講座のまとめと振り返り(A-8-1)
 ・観察シートと課題レポートへのフィードバックと解説
 ・授業のねらいと到達目標の確認
 ・成績評価についての説明
 ・担当教員による授業の振り返りと授業改善のためのアンケート
 ・次年度履修者への講座紹介のお願い
【事前学習】教科書86-90ページを熟読し、質問事項をまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】教科書、配布資料、リフレクションシートや提出した課題レポート(ファイルやデータ)を、本講座のポートフォリオ(フォルダー)として整理しておくこと。教科書から個別の課題を設定し、各自の専門領域に関する重要事項についてまとめておくこと。 (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 高山 昇 『入門パフォーマンス~ The performance of Self in Social Role』 作品舎 2023年 第4版
※ 教科書は毎回の講義、演習、次週の予習で使用します。初回授業のガイダンスから持参して下さい。現在使用している 教科書は、2023年度に改訂しています。2022年度版までのものとは内容が異なりますので注意して下さい。
参考書 齊藤 勇 『対人コミュニケーションの心理 (対人社会心理学 重要研究集3)』 誠信書房 1987年 第6版
リチャード・シェクナー 著 高橋 雄一郎 訳 『パフォーマンス研究』 人文書院 1998年 第1版
E.ゴッフマン 著 石黒 毅 訳 『行為と演技 日常生活における自己呈示 (ゴッフマンの社会学1)』 誠信書房 1989年 第7版
※ 購入すべき参考書はありません。必要に応じて授業内で紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート:観察シート、課題レポート(40%)、授業参画度:アクティブラーニングへの参加状況(20%)、リフレクションシート(毎授業の振り返りコメント第3回から第13回の11回分)(40%)
■期間中10回以上の出席を満たした学生を対象に成績評価を行います。上記3項目を総合し、60%以上の得点者を合格とします。リフレクションシートや観察シート、課題レポートは、課題が求めている記述内容と提出状況によって評価を行います。課題の提出は、指定された期日と時間を厳守して下さい。期限を過ぎた提出物については、受け取り&添削を行いますが、成績評価には算入しません。
 出席登録や課題提出に関わる不正行為には厳正に対処します。不正が発覚した場合は、各所属学科に報告した上で成績評価対象者から除外し、この科目を不合格とします。
オフィスアワー ■質問等は授業前後に使用教室やZoomで応じます。都合のつかない学生は、授業の振り返りコメントの質問欄に記入して下さい。共有ファイル内で回答をします。
■担当教員へのメール連絡は受講科目「身体表現論」と、学籍番号、氏名(フルネーム)を忘れずに記入して下さい。以下の【例文】を参考とし、教員からのメールには、確認した旨の返信を必ず送信して下さい。
【例文】
高山先生(改行)
水曜3限の「身体表現論」を履修しています[学生証番号][氏名]です。(改行)
(本文始め)………(本文終・改行)
以上です。よろしくお願いいたします。
【返信例】
[学生証番号][氏名]です。(改行)
返信の内容を確認しました。
ありがとうございました。
備考 ■授業期間中は、リフレクションシートの提出と次週授業の予習が授業時間外課題となります。授業の振り返りの作成と教科書指定範囲の熟読を怠らないようにして下さい。
■授業への遅刻は他の履修者への迷惑や授業進行の妨げになります。授業の開始時間を厳守して下さい。遅刻・欠席や課題の提出遅れ、未提出は自分自身の学修にとって大きなマイナスとなります。授業期間中は計画的な学習と自己管理を徹底して下さい。
■各回の授業計画は、受講者の人数や授業の進捗状況によって変更する可能性があります。その場合は、授業の進行に応じた授業時間外学修を各自で行って下さい。
■休講が発生した場合には授業内容は後倒しとし、別途補講を実施します。補講日に関しては Canvas LMS で連絡します。

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