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日常生活の中の経済学

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令和2年度以降入学者 日常生活の中の経済学
教員名 畔上秀人
単位数    2 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 総合教育科目
学期 前期 履修区分 選択
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 208752A13 2024日常生活の中の経済学(畔上秀人・前・金3)
授業概要 世の中の問題の多くはお金で解決できる。例えば、子供の貧困という問題は、養育者に十分なお金があれば起こらない。また、新しい感染症が流行しても、人々がしばらく仕事を休んで家に閉じこもって生活したら、流行を抑えられる。しかし、現実の世界では、ほとんど誰も十分なお金を持っていない。だからこそ問題になるのだ。経済学は、お金の代わりにより広い概念である資源に注目し、十分な資源がないとき、それをどのように配分するかを考える学問である。本科目では、日常生活の中で発生する資源配分の問題を取り上げ、経済学でそれをどのように捉えるのかを学習する。なお、担当教員はCFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、消費生活アドバイザーの資格を有しており、その専門知識の一部を授業に用いる。
授業のねらい・到達目標 ・資本主義経済では市場が資源配分の機能を担っているという概念を、説明することができる。
・ファイナンシャル・プランニングにおけるライフイベントが何であるのかを、説明することができる。
・金利の種類を理解し、元本や積立の将来額を計算することができる。
・日常生活に存在するリスクを自覚し、それらのリスクにどのような社会保障制度が対応しているのかを、説明することができる。

この科⽬は⽂理学部のディプロマポリシーDP2,DP3,DP4,及びカリキュラムポリシーCP2,CP3,CP4に対応して
います。
・世界諸国の歴史や政治,経済,⽂化,価値観,信条などの現状を概説できる(A-2-1)。
・仮説に基づく課題や問題を提⽰し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる
(A-3-1)。
・事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。
授業の形式 講義
授業の方法 授業の形式:【講義】
教室にて講義を行い、LMSを通して課題を出題する。また、解答例と総評等フィードバックも、LMSを用いて行う。
対面授業に参加できないと認められた学生に対しては、教材を提示する形で対応する。
履修条件 授業開始前にCHIPSによる抽選を行う科目です。
抽選申請期間及び手続き方法等については,COMITS2に掲載されていますので確認してください。
授業計画
1 経済学における希少性の意味と、市場による資源配分の仕組みを理解する。(A-2-1)
【事前学習】経済辞典などで、希少性、市場、資源配分、需要、供給の意味を調べておく。 (1時間)
【事後学習】資源配分がなぜ問題になり、経済学ではそれをどのように捉えているかを、復習する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
2 供給曲線と需要曲線を描き、それを使ってどのようなことが説明できるのかを理解する。(A-3-1)
【事前学習】グラフの読み取り方を確認し、曲線のシフトの意味を調べておく。 (1時間)
【事後学習】グラフを使った練習問題に取り組む。 (3時間)
【授業形態】対面授業
3 需要曲線を商品の売手の立場で考え、安売りがもうけにつながる条件を理解する。(A-3-1)
【事前学習】グラフの傾きの大きさが持つ意味を復習する。 (1時間)
【事後学習】練習問題に取り組んで、計算過程を復習する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
4 マクロ経済指標の代表として、国内総生産(GDP)の定義と使途を学習する。(A-3-1)
【事前学習】図書館資料などで、GDPについて調べておく。 (1時間)
【事後学習】模式的な計算をする練習問題に取り組んで、学習内容を復習する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
5 名目GDPと実質GDPの違いを理解し、物価指数の役割を学習する。(A-3-1)
【事前学習】図書館資料などで、物価指数について調べておく。 (1時間)
【事後学習】模式的な計算をする練習問題に取り組んで、学習内容を復習する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
6 私たちは限られた予算の中で、結婚や出産、自家用車・住宅の購入といったライフイベントに直面していることを理解する。(A-3-1)
【事前学習】大学卒業から老後までに起こる、大きな支出を伴うイベントを考えてみる。 (1時間)
【事後学習】自分自身のライフイベントを考えてみる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
7 現在の日本における人々の所得分布と年齢との関係、中でも給与所得について学習する。(A-3-1)
【事前学習】賃金や給与に関する情報をできるだけ調べてみる。 (1時間)
【事後学習】身近な会社の平均給与を調べてみる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
8 人生における三大費用といわれるものを理解し、貯蓄をする理由を考える。(A-2-1)(A-3-1)
【事前学習】日本人の平均的な資産構成を外国の例と比較してみる。 (1時間)
【事後学習】練習問題で複利計算及び利子への課税額計算の復習をする。 (3時間)
【授業形態】対面授業
9 資産運用の対象として、実際の金融商品の内容を理解する。(A-3-1)
【事前学習】金融商品とはどのようなものかを調べておく。 (1時間)
【事後学習】金融商品ごとの違いを復習する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
10 金融商品として、保険について学習する。(A-3-1)
【事前学習】保険会社のホームページにある保険の紹介欄を見ておく。 (1時間)
【事後学習】大学生向けの学生生徒等総合保障制度のしおりを見て、保険について復習する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
11 経済学では人間の好みを選好と呼び、消費選好、時間選好、リスク選好とは何かを理解する。(A-4-1)
【事前学習】自分自身について、商品の好み、用心深さ、辛抱強さについて考えてみる。 (1時間)
【事後学習】自分自身の選好について復習する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
12 人の一生で直面するリスクと、それに対応する社会保障制度について学習する。(A-4-1)
【事前学習】社会保障制度について、厚生労働省のホームページで調べておく。 (1時間)
【事後学習】生命保険の活用の仕方を復習する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
13 公的年金制度の理論と実際の仕組みについて学習する。(A-3-1)(A-4-1)
【事前学習】国民年金と厚生年金の違いを調べておく。 (1時間)
【事後学習】国民年金がどのような場合に給付されるのかを復習する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
14 消費税と所得税、および社会保険料について学習する。(A-4-1)
【事前学習】日本の税および社会保険料の仕組みについて、調べてみる。 (1時間)
【事後学習】給与明細表の見方を復習する。 (3時間)
【授業形態】対面授業
15 日常生活における経済事象を総合的に学習する。(A-2-1)(A-3-1)(A-4-1)
【事前学習】第14回までの授業内容を復習する。 (1時間)
【事後学習】自分自身の日常生活における経済的な課題を考えてみる。 (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 使用しない
参考書 伊藤元重 『入門経済学』 日本評論社 2015年 第4版
浅子和美 『経済学入門15講 (ライブラリ 経済学15講[BASIC編])』 新生社 2021年 第1版
あくまで参考書ですので、購入する必要はありません。図書館を利用するといいです。
成績評価の方法及び基準 試験(35%)、レポート:各回の宿題をレポートとして評価する。(26%)、授業内テスト:第8回の授業終了後、LMSを用いて中間試験を行い、その点数を評価する。(26%)、授業参画度:各回の宿題としてのレポートに、授業参画度を測る問題を加えて評価する。(13%)
第8回と第15回を除き、各回の授業ではLMSを通じて3点満点の宿題を課す。そのうち2点分が「レポート」で1点分が「授業参画度」を測る問題である。合計13回宿題が課されるので、レポートと授業参画度を合わせて39点となり、全体の成績の39%となる。
第8回の授業終了後、LMSを用いて26点満点の中間試験を行い、第15回の授業終了後も、LMSを用いて35点満点の試験を行う。
オフィスアワー LMSを通しての質問には直接回答するか、授業日までの資料に解説を載せる。

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