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美学基礎講読2

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令和2年度以降入学者 美学基礎講読2
教員名 櫻井一成
単位数    1 学年 1~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 A022010T7 2024美学基礎講読2(櫻井一成・後・月2)
授業概要 美学・芸術学の基礎的文献を読む

本授業では美学や芸術学の分野で頻繁に参照される基本的文献(ただしそこまで難解ではないもの)を取り上げ、講読(解説や補足を加えながら文章を読み進めていくこと)を通じて美学の基本的概念や美学的な思考法に関する知見を習得することを目指します。2024年度の後期はノエル・キャロル『批評について』を取り上げ、芸術作品の批評や評価のあり方について哲学的・美学的に掘り下げます。受講者は主として「芸術作品をどのように評価するかは好みの問題でしかないのか」「批評とはそもそもいかなる実践なのか」「現代ではどのような実践が批評と呼ばれているのか」といった問題に取り組むことになるでしょう。
授業のねらい・到達目標 この授業では以下のことを目標にしています。
・テキストを正確かつ批判的に読む技術を習得する。
・美学とはいかなる学問で、どのような問題を扱っているのかを理解する。
・美や芸術に関する自分たちの理解が、歴史的かつ地理的な制約を受けた特殊なものであることを自覚する。
・哲学的問題をみずからの頭で考えることや、意見の異なる他人と議論することの楽しさを知り、そのための技術を獲得する。
・芸術批評とはいかなる実践であるかを把握し、自分が芸術作品を鑑賞したとき新たな仕方で作品の価値を見定めることができるようになる。
・芸術鑑賞と作者の意図のつながりについて思索を深め、美学の諸問題が複雑に絡み合っていることを理解する。


この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマシーポリシー DP4, 5, 6, 7, 8及びカリキュラムポリシー CP 4, 5, 6, 7, 8に対応しています。
・文献や資料の読解・解釈を通じて、哲学の代表的な問題を理解し、説明することができる。(A-4-1)
・人間の生き方や現代社会のあり方を問い直す意欲を持つことができる。(A-5-1)
・他人の意見が自分の意見とは異なっていても、それを尊重しながら聞く姿勢を示 すことができる。(A-6-1)
・学修活動において、より良い成果を上げるために、お互いを尊重しながら協働することができる。(A-7-1)
・自分の学修経験の振り返りを継続的に行うことができる。(A-8-1)
授業の形式 講義、演習
授業の方法 テキストの講読を中心に授業を進めます。
必要に応じて、教員が関連情報・補足情報を講義形式で提供します。
参加者に「プレゼンテーション」や「コメント」や「音読」を求める場合があります。
リアクションペーパーを書いてもらい、有意義とみなしたものを次回の授業で紹介します。
できるだけ視聴覚資料を用いる予定です。
授業方法や授業計画は参加者の数や関心に応じて変更されることがあります。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標及び授業の方法について説明する)
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを把握する。 (1時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 ノエル・キャロルについて、分析美学について
【事前学習】自分の身の回りにあるかわいいものや人をリストアップし、共通する特徴や傾向について考える。(A-5-1) (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 「はじめに」「1-1 導入」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 「1-2 価値づけからの撤退」「1-3 批評の本性と機能」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 「2-1 導入」「2-2成功価値vs受容価値」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 「2-3 芸術的意図は批評の価値づけに関わるのか」「2-4 手短なまとめ」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 「3- 1導入」「3-2 記述」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や芸術作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 「3-3 分類」「3-4 文脈づけ」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 「3-5 幕間:用語法についての注意をひとつ」「3-6 解明と解釈」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 「3-7 分析」「3-8 ここまでの議論のとても短い要約」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 「3-9 芸術家の意図ふたたび」「4-1 導入」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 「4-2 でもそれって主観的なものですよね」「4-3 批評の原理は存在しない、という意見について」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 「4-4 分類(再び)」「4-5 批評と文化的な暮らし」の講読
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 総括、批評論(批評の哲学)の文献の紹介
【事前学習】テキストの指定箇所を読み、論旨と疑問点をまとめる。(A-4-1) (2時間)
【事後学習】テキストを再読する(A-8-1)。キャロルとは異なる批評論を読んでみる(A-8-1)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく(A-5-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 授業内テスト
【事前学習】テキスト全体を再読する(A-8-1)。 (4時間)
【事後学習】キャロルとは異なる批評論を読んでみる(A-8-1)。授業で提示された問題について考える(A-5-1、A-6-1)。 (4時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 ノエル・キャロル 『批評について』 勁草書房 2017年
教科書を購入する必要はありません。コピーを配布します。ただし持っていて損はない本なので、やる気や関心のある人には購入をお勧めします。
参考書 授業内でそのつど参考文献を紹介します。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:授業内テスト(1回から2回)(60%)、授業参画度:リアクション・ペーパー、発表の担当(40%)
単に情報や知識を頭に詰め込むのではなく、何が問題となっているのかを理解し、予想される反論や批判を想定しながら、自分自身の頭で問題を考えてみることが大事です。各回の授業でいくつかの問いを投げかけますから、それについて考えてみてください。
〈問題を共有し、共に考える〉という観点から授業参画度を評価します。
リアクションペーパーと授業内テストの結果にもとづいて成績を評価します。
リアクションペーパーは基本的に任意ですが、全員提出を求める場合があります(授業内で告知します)。
オフィスアワー メールでアポイントメントをとってください。

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