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美学演習5

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令和2年度以降入学者 美学演習5
教員名 櫻井一成
単位数    1 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 A067013J7 2024美学演習5(櫻井一成・前・金3)
授業概要 フロイトを読む——「死の欲動」概念を中心として

「現代思想」を理解しようとするなら、フロイトの精神分析学に関する基本的知識を欠くことはできない。たしかに精神分析は精神疾患の治療法としては現在影響力を失いつつあるように見えるが、その思想的な影響力は依然として強大である。教育哲学やフェミニズム哲学の分野でも、フロイトの著作は今なお参照され続けている。本授業では、フロイトが『快感原則の彼岸』(1920年)で提示した「死の欲動」概念を取り上げ、それを軸にフロイトの精神分析学に関する理解を深めることを目論む。『快感原則の彼岸』のほかに「欲動と欲動運命」『集団心理学と自我分析』『自我とエス』といった著作も取り上げる予定である。フロイトや現代思想に関心がある学生だけでなく、ニーチェやショーペンハウアー、ロマン主義に関心をもつ学生の参加も歓迎したい。
授業のねらい・到達目標 この授業では、以下のことを目標にしています。
・人間の生や人間の経験には、謎や矛盾が含まれていることに気づく。
・哲学的問題をみずからの頭で考えることや、意見の異なる他人と議論することの楽しさを知り、考察を深めるための技術を習得する。
・フロイトの思想に関する基本的な理解を獲得し、現代思想や思想史の理解につなげることができる。
・「死の欲動」概念を理解し、現代社会や現代を生きる人間の分析に役立てることができる。

この科目は文理学部(学士(文学)のDP3,DP5-8及びCP3, CP5-8に対応しています。
・自他の主張や論証を論理的・批判的に考察して,既存の見解を問い直すことができる。(A-3-3)
・人間の生き方や現代社会のあり方を問い直し,自らの思想的課題を設定して,それに挑戦することができる。(A-5-2)
・自分の意見を他人に対してわかりやすく伝えることができる。(A-6-2)
・学修活動のみならず,日常生活においても,より良い成果を上げるために,お互いを尊重しながら協働することができる。(A-7-2)
・他者の評価を謙虚に受け止めながら,自分の学修経験を振り返り,分析していくことができる。(A-8-2)
授業の形式 演習
授業の方法 各回ごとに担当者を決め、レジュメを作成した上で発表を行ってもらいます。
発表後、デイスカッションを行います。不明点や新たな問題が出てきた場合は、新たに担当者を決めて調査をしてもらう場合があります。
期末に小論文を書いてもらう予定です。
授業方法や授業計画は参加者の数や関心に応じて変更されることがあります。
授業計画
1 ガイダンス(授業のテーマや到達目標、授業方法についての説明)
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを把握する。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 現代思想とフロイト精神分析
【事前学習】フロイトと精神分析について自分なりに調べておく。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを再読する。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 現代の精神医学と精神分析
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 「欲動と欲動運命」前半部分についての発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 「欲動と欲動運命」後半部分についての発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 「快感原則の彼岸」第1節についての発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 「快感原則の彼岸」第2節についての発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 「快感原則の彼岸」第3節についての発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 「快感原則の彼岸」第4節についての発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 「快感原則の彼岸」第5節についての発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 「快感原則の彼岸」第6節前半部分についての発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 「快感原則の彼岸」第6節後半および第7節についての発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 『集団心理学と自我分析』について
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 『自我とエス』について
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 総括および後期授業の展望
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる(A-3-3、A-5-2、A-6−2)。 (2時間)
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる(A-7-2、A-8-2)。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。小論文を構想し、執筆する。(A-3-3、A-5-2、A-6-2) (6時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 『快原則の彼岸 (フロイト全集 17)』 岩波書店 2006年
教科書を購入する必要はありません。コピーを配布します。フロイトに関心がある学生は『自我論集』(中山元訳、ちくま学芸文庫)の購入をお勧めします。
希望者にはドイツ語の原文を配布します。
参考書 授業内でそのつど参考文献を紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート:期末に小論文を書いてもらいます(40%)、授業参画度:発表を行なったか、質疑に参加したか(60%)
オフィスアワー メールでアポイントメントをとってください。

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