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美学演習６

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令和２年度以降入学者 美学演習６
教員名 櫻井一成
単位数    1 学年 2～4 開講区分 文理学部
科目群 哲学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 A068013K7　2024美学演習６（櫻井一成・後・金3）
授業概要 ジョルジュ・バタイユ『エロティシズム』を読む

前期の美学演習ではフロイトの「死の欲動」概念を取り上げた。後期ではその内容をふまえつつ、応用の意味をこめてバタイユの『エロティシズム』を読む。ところで現在、美学という学問領域では「日常性の美学」に対する関心が高まっている。そこで本授業では（日常性の美学をよりよく理解する意図もこめつつ）あえて「非日常性の美学」に注目することにしたい。バタイユの哲学・美学はその代表と言えるだろう。非日常性と日常性という二つの方向から考察を行うことにより、我々は美的経験の意義や可能性に関する思索をさらに掘り下げることができるはずである。余裕があれば『呪われた部分』や『ラスコーの壁画』などの著作もとりあげたい。
授業のねらい・到達目標 この授業では、以下のことを目標にしています。
・芸術を語ることばや美的経験のには、謎やパラドクスが含まれていることに気づく。
・哲学的問題をみずからの頭で考えることや、意見の異なる他人と議論することの楽しさを知り、それを深めるための技術を習得する。
・難解なテキストを自力で辛抱づよく読み解くための技術を習得する。
・笑いの本質や類型を理解し、現実の事象の分析に役立てることができる。
・人間にとっての笑いの意義と危険性を理解し、他者や社会に自らの知見を還元する。

この科目は文理学部（学士（文学）のDP3,DP5-8及びCP3, CP5-8に対応しています。
・自他の主張や論証を論理的・批判的に考察して，既存の見解を問い直すことができる。（A-3-3）
・人間の生き方や現代社会のあり方を問い直し，自らの思想的課題を設定して，それに挑戦することができる。（A-5-2）
・自分の意見を他人に対してわかりやすく伝えることができる。（A-6-2）
・学修活動のみならず，日常生活においても，より良い成果を上げるために，お互いを尊重しながら協働することができる。（A-7-2）
・他者の評価を謙虚に受け止めながら，自分の学修経験を振り返り，分析していくことができる。（A-8-2）
授業の形式 演習
授業の方法 各回ごとに担当者を決め、レジュメを作成した上で発表を行ってもらいます。
発表後、デイスカッションを行います。不明点や新たな問題が出てきた場合は、新たに担当者を決めて調査をしてもらう場合があります。
期末に小論文を書いてもらう予定です。
できるだけ視聴覚資料を用いる予定です。
授業方法や授業計画は参加者の数や関心に応じて変更されることがあります。
授業計画
1 ガイダンス（授業のテーマや到達目標、授業方法についての説明）
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを把握する。 （2時間）
【事後学習】配布されたプリントを再読する。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
2 前期の演習の総括
【事前学習】フロイト『快原則の彼岸』を読んでおく（再読する）。 （6時間）
【事後学習】配布されたプリントを再読する。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
3 バタイユについて、バタイユと現代の美術批評について
【事前学習】『エロティシズム』の全体を概観し、興味のある部分を見つける。 （2時間）
【事後学習】配布されたプリントを再読する。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
4 「序論」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
5 「第一章 内的体験におけるエロティシズム」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
6 「第二章 死に関係した禁止」および「第三章 生殖に関係した禁止」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
7 「第四章 生殖と死の類縁性」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
8 「第五章 侵犯」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点ことをまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
9 「第六章 殺人、狩猟そして戦争」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
10 「第七章 殺人と供犠」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、疑問点や思いついたことをまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
11 「第八章 宗教的供犠からエロティシズムへ」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
12 「第九章 性の充溢と死」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
13 「第十章 結婚の狂躁とにおける侵犯」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
14 「第十一章 キリスト教」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。 （2時間）
【授業形態】対面授業
15 「第十二章 欲望の対象、売春」および「第十三章 美」の発表とディスカッション
【事前学習】担当者はレジュメを作成し、参加者は該当箇所を読んで、論旨や疑問点をまとめる（A-3-3、A-5-2、A-6−2）。 （2時間）
【事後学習】ディスカッションを吟味し自らの理解を深化させる（A-7-2、A-8-2）。授業で言及された著作や作品があれば目を通しておく。小論文を構想し、執筆する。（A-3-3、A-5-2、A-6-2） （6時間）
【授業形態】対面授業
その他
教科書 ジョルジュ・バタイユ 『エロティシズム』 ちくま学芸文庫 2004年
希望者にはフランス語の原文を配布します。
参考書 授業内でそのつど参考文献を紹介します。
成績評価の方法及び基準 レポート:期末に小論文を書いてもらいます(40%)、授業参画度:発表を行なったか、質疑に参加したか(60%)
オフィスアワー メールでアポイントメントをとってください。

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