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令和2年度以降入学者 | 宗教学特殊講義7 | ||||
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教員名 | 合田秀行 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 哲学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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Canvas LMSコースID・コース名称 | A131016R7 2024宗教学特殊講義7(合田秀行・前・月4) |
授業概要 | 仏教哲学・東洋哲学の精華ともいうべき唯識思想の理解に向けて、前期では発祥の地インドでの展開、さらに『西遊記』の三蔵法師のモデルともなった玄奘が伝えた中国における歴史的展開を概説する。唯識思想は、インドでは瑜伽行派とも呼ばれ、瞑想的な修行を重視する。それが中国では、玄奘の弟子・窺基によって法相宗として継承された。インドと中国における主要な人物と著作について詳述する。 |
授業のねらい・到達目標 | ・インド仏教の唯識思想について、発祥の地であるインド、それを継承した中国の状況について理解を深めることができる。 ・唯識思想の理解を軸とするが、双璧をなす中観派の思想など、インドと中国における大乗仏教の特徴についても身に着けることができる。 ・挿絵として掲載された美術作品を通して、さまざまな仏教の伝統がどのように美術品や工芸品に息づいているかを読み解くことができる。 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1,2,4及びカリキュラムポリシーCP1,2,4に対応しています。 ・真・善・美・聖の探究から得られた知識と教養に基づい て、人間と社会の倫理的な課題を理解し、説明することができる(A-1-3)。 ・思想・芸術・宗教の観点から、世界の現状をその歴史的背景とともに理解するこ とができる(A-2-3)。 ・文献や資料の読解・解釈を通じて、あるいは、現代の思想的状況を注意深く考察することによって、哲学的問題を発見することができる(A-4-3)。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 指定教科書を軸として講義形式で行う。4回程度の課題(小テスト・リアクションペーパー)を実施し、小テストについては、すみやかに解説を行う予定です。リアクションペーパーを提出してもらった際には、次回にはコメントするようにします。まとめとして、学期末にレポート(2000字程度)を提出してもらいます。 |
履修条件 | 後期も同一の教科書を使用するので、宗教学特殊講義8も合わせて履修することが望ましい。また、関連する「宗教史」「教理学」なども履修することを推奨します。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス 授業のテーマや到達目標及び授業方法について 唯識・法相宗とは(A-2-3)「薬師寺」の関連動画視聴予定(30分)/神代樟截金「法輪」 【事前学習】シラバスを読んで、講義の全体像を理解しておくこと。 (1時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、唯識・法相宗の流れについて整理してまとめる。 (3時間) |
2 |
インド: 心を重んじる佛教(A-2)
【事前学習】教科書の7~15ページを通読し、心を重視する仏教思想を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、インド仏教の特徴について整理してまとめる。 (2時間) |
3 |
インド: 瑜伽行思想の始まり(A-2)
【事前学習】教科書の15~26ページを通読し、瑜伽行派の始まりを確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、瑜伽行派の始まりについて整理してまとめておくこと。 (2時間) |
4 |
インド: 瑜伽行と唯識の違い(A-2)/色絵墨色はじき草花文象香炉・柾割拭漆盛盆「蓮の葉」
【事前学習】教科書の27~37ページを通読し、瑜伽行と唯識の違いを確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた唯識思想について整理してまとめておくこと。 (2時間) |
5 |
インド: 主な著作 マイトレーヤ・アサンガ(A-2)
【事前学習】教科書の38~47ページを通読し、主な著作を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた著作について整理してまとめておくこと。 (2時間) |
6 |
インド: 主な著作 ヴァスバンドゥ(A-2)
【事前学習】教科書の47~53ページを通読し、主な著作を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた著作について整理してまとめておくこと。 (2時間) |
7 |
インド: 主な著作 ディグナーガ(A-2)
【事前学習】教科書の53~62ページを通読し、主な著作を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた著作について整理してまとめておくこと。 (2時間) |
8 |
インド: 主な著作 ダルマパーラ(A-2)
【事前学習】教科書の62~71ページを通読し、主な著作を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた著作について整理してまとめておくこと。 (2時間) |
9 |
インド: 主な著作 ダルマキールティ、唯識家の断層と伝承(A-2)/「雪嶺」
【事前学習】教科書の72~88ページを通読し、主な著作を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた著作について整理してまとめておくこと。 (2時間) |
10 |
インドから中国へ: 唯識以前の中国2佛教(A-2)小テスト実施
【事前学習】教科書の91~95ページを通読し、中国仏教の背景を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた中国仏教について整理してまとめておくこと。 (2時間) |
11 |
インドから中国へ: 唯識は三度伝わった(A-2)「釈迦像」「竹林」
【事前学習】教科書の95~109ページを通読し、中国への伝来の経緯を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、中国への伝来について整理してまとめておくこと。 (2時間) |
12 |
インドから中国へ: 玄奘の翻訳 中国唯識の基盤(A-2)
【事前学習】教科書の110~117ページを通読し、中国唯識の基盤を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた中国唯識について整理してまとめておくこと。 (2時間) |
13 |
インドから中国へ: 慈恩大師窺基 法相宗の始まり(A-2)
【事前学習】教科書の117~127ページを通読し、法相宗の成立を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた法相宗の成立について整理してまとめておくこと。 (2時間) |
14 |
インドから中国へ:その後 慧沼と智周(A-2)/「連綴」「黒樂茶碗」
【事前学習】教科書の128~137ページを通読し、法相宗のその後を確認しておくこと。 (2時間) 【事後学習】講義の内容を踏まえて、取り上げた法相宗の展開について整理してまとめておくこと。学期末レポートの作成を進める。 (2時間) |
15 |
前期の内容に関する総括、小テスト実施、学期末レポート提出
【事前学習】前期の内容を振り返って、ポイント・疑問点を確認しておくこと。 (3時間) 【事後学習】総括を踏まえて、前期内容の理解を深めること。 (1時間) |
その他 | |
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教科書 | 加藤朝胤(監修) 『唯識 これだけは知りたい』 法蔵館 2023年 |
参考書 | 参考文献については、講義中に適時紹介します。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:学期末提出(60%)、授業参画度:小テスト・リアクションペーパー(40%) 講義内容を踏まえて、各自でテーマを設定して、学期末レポート(2000字程度)を提出してもらい、「豊かな知識・教養に基づく高い倫理観(A-1)」・「問題発見・開発力(A-4)」について評価します。授業参画度としては授業内容を踏まえた4回程度の小テストを実施して、随時解説します。「世界の現状を理解し,説明する力(A-2-3)」を確認します。 |
オフィスアワー | 講義終了時あるいは月曜日の4時限終了後に2号館12階の研究室で行います。 |