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上代文学史

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令和2年度以降入学者 上代文学史
教員名 鈴木雅裕
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 国文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 C01103A01 2024上代文学史(鈴木雅裕・前・金5)
授業概要 上代文学として扱うのは、7~8世紀という時代の中で出現した種々の文献となる。その時代は、律令国家がひとまずの体裁を整え、「日本」という国号が定着していく過渡期となる。さらに、広く考えていけば、東アジアの漢字文化圏の中における「日本」という空間で国家の成立ともに現れたのが、上代文学だと言える。それぞれが時代と結びつきながら、何を書く対象として、どのような世界を構築しているのか。一つ一つの作品から、適宜、記述を取り上げて、その特徴を考えていくことにしたい。
授業のねらい・到達目標 〈授業のねらい〉
・上代文学全般に関する基礎的な知識を身につける。
・各作品の概要および文学史としての特徴に関する知見を身につける。
・各作品を読むにあたっての工具書に関する理解を深める。

〈到達目標〉
・上代文学全般について自分自身の言葉によって説明することができる。
・上代文学史に関して、自分自身の言葉で素描することができる。
・実際の作品を読むために、各種工具書を利用できるようになる。

 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1及びカリキュラムポリシーCP1に対応している。
・経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づいて,自己の倫理観をもって,日本文学・日本語学研究,ひいては人文学の役割や,倫理的な課題に向き合うことができる。(A-1-2)
授業の形式 講義
授業の方法 教科書の内容を前提として、実際の作品を読解していく。また、教科書に掲載された箇所以外の記述も随時、参照していくが、自分自身でも積極的に作品の読解を行っていくこと。場合によっては、課題として、本文の読解と要約などを行ってもらう。
授業計画
1 ガイダンス 上代文学とは―概説―
【事前学習】教科書「第一日」を読み、上代文学の概略についてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】図書館・国文学科学生室を利用して、各文献の本文を実見してみる。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 『古事記』―神話の世界観―(A-1)
【事前学習】教科書「第二日」を読み、『古事記』神話にどのようなものがあるかを調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた以外の箇所について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 『古事記』―伝承の世界―(A-1)
【事前学習】教科書「第三日」を読み、『古事記』中巻の神武天皇の事績をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた以外の箇所について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 『日本書紀』―編年体で語る歴史―(A-1)
【事前学習】教科書「第四日」を読み、『日本書紀』の体裁を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた以外の箇所について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 『万葉集』―伝承歌の位置づけ―(A-1)
【事前学習】教科書「第五日」を読み、雄略天皇について調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた以外の歌について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 『万葉集』―初期万葉の世界―(A-1)
【事前学習】教科書「第六日」を読み、「初期万葉」の範囲を調べておく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた歌について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 『万葉集』―持統朝の宮廷歌―(A-1)
【事前学習】教科書「第七日」を読み、柿本人麻呂の歌にどのようなものがあるかを書き出しておく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた歌について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 『万葉集』―聖武朝の宮廷歌―(A-1)
【事前学習】教科書「第八日」を読み、山部赤人の歌にどのようなものがあるかを書き出しておく。いてまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた歌について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 『万葉集』―文人たちの交友―(A-1)
【事前学習】教科書「第九日」を読み、大伴旅人の経歴を確認しておく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた歌について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 『懐風藻』―東アジアの共通言語―(A-1)
【事前学習】教科書「第十日」を読み、『懐風藻』の序文について確かめておく。おく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた漢詩について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 『万葉集』―若き文人たちの雅―(A-1)
【事前学習】教科書「第十一日」を読み、「宴席歌」の特徴をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた歌について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 『万葉集』―渡来系の人々―(A-1)
【事前学習】教科書「第十二日」を読み、『萬葉集』内の渡来系の人々の割合を調べてみる。おく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた歌について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 『万葉集』―天平の雅と東アジアー(A-1)
【事前学習】教科書「第十三日」を読み、大伴家持の歌にはどのようなものがあるかを書き出してみる。 (2時間)
【事後学習】フィードバック教材を熟読すること (2時間)
【授業形態】対面授業
14 『出雲国風土記』―神によって創られた国土―(A-1)
【事前学習】教科書「第十四日」を読み、「風土記」とはどのような書物かを調べてみる。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた以外の箇所について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 『日本霊異記』―神の時代から仏の時代へ―(A-1)
【事前学習】教科書「第十五日」を読み、『日本霊異記』の序文の内容をまとめておく。 (2時間)
【事後学習】授業で取り上げた以外の縁について、内容を調べ、まとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 梶川信行 『上代文学史を学ぶ』 翰林書房 2024年
参考書 教科書で扱う作品について、読みやすい形のものを紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:最終課題の内容で評価する。(70%)、授業参画度:リアクションペーパーの内容で評価する。(30%)
オフィスアワー 授業前後、教室あるいは研究室にて行う。
また、メールでも対応する。

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