文理学部シラバスTOP > 文理学部 > 国文学科 > 中古文学講義
日本大学ロゴ

中古文学講義

このページを印刷する

令和2年度以降入学者 中古文学講義
令和元年度以前入学者 中古文学講義2
教員名 袴田光康
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 国文学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 C03903A08 2024中古文学講義(袴田光康・後・水3)
授業概要 『源氏物語』の「桐壷」巻について講義する。「桐壺」巻は主人公光源氏の始発点であり、同時に物語前史に関わる様々な謎に包まれた巻である。「いづれの御時」とはいつか、桐壺帝にはなぜ外戚がいないのか、桐壺更衣の父大納言はなぜ娘の入内を遺言したのか、桐壺更衣と藤壺はなぜ似ているのかなど、「桐壺」巻の諸問題に皇統の交替という歴史的視点からアプローチしていく。
授業のねらい・到達目標 古典に親しみながら、研究の基礎となる知識を身に着けることができる。

この科目は文理学部(学士(文学))のDP1及びCP1に対応しています。
経験や学修から得られた豊かな知識と教養に基づきつつ,日本文学・日本語学研究の専門性を活用し,自己の倫理観を倫理的な課題に適用することができる。(A-1-3)
授業の形式 講義
授業の方法 授業の形式【講義】
①対面による講義の形で授業を行う。
②第8回と第15回の授業において課題(小テスト)を行う。
③授業ではテキストの中からピックアップして講義していくので、受講生は早い段間で「桐壺」巻を通読しておく必要がある。
④フィードバックの方法等については授業内で指示する。

なお、対面授業に参加でいない場合、理由によってはZOOMでの参加も考慮するので事前に相談すること。
授業計画
1 『源氏物語』について(A-1-3)
【事前学習】シラバスをよく読んでおく (2時間)
【事後学習】テキストの「解説」を読んで要点をノートにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
2 物語の冒頭(A-1-3)
【事前学習】「桐壺」巻の登場人物について調べる (2時間)
【事後学習】紹介された参考文献を実際に手に取って読んでみる (2時間)
【授業形態】対面授業
3 「準拠」という方法(A-1-3)
【事前学習】摂関期までの平安時代の歴史について調べる (2時間)
【事後学習】教材の「河海抄」を読み返して『河海抄』の考え方をノートにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
4 楊貴妃のためし(A-1-3)
【事前学習】唐の楊貴妃について調べる (2時間)
【事後学習】「長恨歌」前半部の訓読を復習し、わからない語句を確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
5 桐壷更衣と尤物観(A-1-3)
【事前学習】「長恨歌」後半部の訓読を予習し、わからない語句を確認する (2時間)
【事後学習】「桐壺」巻と「長恨歌」の共通点と相違点をノートにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
6 桐壷更衣の死と「長恨」の主題化(A-1-3)
【事前学習】「小萩がもと」の段を読んで、どのように「長恨歌」が引用されているか考える (2時間)
【事後学習】桐壺帝・光源氏・薫の三人の類似点をノートに整理する (2時間)
【授業形態】対面授業
7 大納言家の謎(A-1-3)
【事前学習】平安時代の摂関政治について調べる (2時間)
【事後学習】大納言家と明石大臣家の類似点をノートにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
8 第一回課題と振り返り(A-1-3)
【事前学習】これまで授業の内容を復習する (2時間)
【事後学習】課題提出後に「解説」を見て自分の解答を再点検する (2時間)
【授業形態】対面授業
9 『源氏物語』と『伊勢集』(A-1-3)
【事前学習】歌人の伊勢について調べる (2時間)
【事後学習】歴史上の宇多天皇について調べ、その経歴等を確認する (2時間)
【授業形態】対面授業
10 高麗の相人の予言と歴史の先例(A-1-3)
【事前学習】歴史上の光孝天皇について調べる (2時間)
【事後学習】物語における予言の役割について考える (2時間)
【授業形態】対面授業
11 先帝と藤壺(A-1-3)
【事前学習】物語の系図について調べる (2時間)
【事後学習】「先帝」の系図について自分の案を考える (2時間)
【授業形態】対面授業
12 先帝の系図(A-1-3)
【事前学習】歴史上の陽成天皇について調べる (2時間)
【事後学習】桐壺帝の外戚が語られないことの意味を考える (2時間)
【授業形態】対面授業
13 左大臣家のあり方(A-1-3)
【事前学習】平安時代の結婚の儀礼について調べる (2時間)
【事後学習】左大臣家と桐壺帝の関係を整理し、ノートにまとめる (2時間)
【授業形態】対面授業
14 光源氏と藤壺宮(A-1-3)
【事前学習】後宮の女官について調べる (2時間)
【事後学習】藤壺の存在意義について考える (2時間)
【授業形態】対面授業
15 第二回課題と振り返り(A-1-3)
【事前学習】これまでの授業の内容を復習する (2時間)
【事後学習】課題提出後に「解説」を見て自分の解答を再点検する。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 柳井滋ほか校注 『『源氏物語』(一)桐壷~末摘花 (岩波文庫)』 岩波書店 2017年
参考書 日向一雅 『源氏物語の世界 (岩波新書)』 岩波書店 2004年
袴田光康 『源氏物語の史的回路』 おうふう 2009年
『源氏物語』の参考文献は多いので、その他の参考文献については授業で文献リストを配布する。
成績評価の方法及び基準 レポート:2回の課題によって評価する。(100%)
オフィスアワー 金曜日12:00~13:00(この時間外でも質問等に応じるので、事前にメールで連絡すること。)

このページのトップ