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令和2年度以降入学者 | 中国語情報処理3 | ||||
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教員名 | 加藤茂生 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 中国語中国文化学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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授業の形態 | 文理学部のコンピューター教室で、対面授業を行う。 |
Canvas LMSコースID・コース名称 | D028043C7 2024中国語情報処理3(加藤茂生・前・金5) |
授業概要 | 本科目は、中国語の文章の分析にコンピューターを役立てる基本的な技法を身に付ける科目である。取り上げるのは、コーパス言語学の研究で広く用いられている基本的な技法で、文字や単語の出現頻度を得る技法、単語の共起関係の検索方法、文法的構造に基づいた検索方法などである。これらの技法を用いて、文章の量的特徴の抽出、単語のつながり方の分析、ネイティブにしかわからない語感の確認などを行う。そして、中国語の文章の読解や中国語作文、さらには中国語学や中国文学などの研究に応用できるようにする。 なお、「授業計画」に記されている内容を一部変更する場合がある。 |
授業のねらい・到達目標 | ・コンピューターにおいて文字が文字コードによって表現される仕組みについて説明できる。 ・N-gram解析を用いて中国語の文章を分析し、文字や単語の出現頻度の特徴を見出すことができる。 ・kwicを用いて中国語の文章を分析し、単語の共起関係における特徴を抽出することができる。 ・grepを用いて特定のパターンの中国語の文を検索し、語順の特徴を見出すことできる。 ・学修において、実践力を身につけ、新たな領域に立ち向かうことができる(A-5-3)。 この科目は文理学部の学士(文学)のDP及びCPの5に対応しています。 |
授業の形式 | 実習 |
授業の方法 | 学生が実習を行う授業である。履修者は毎回、実習を行い、課題を提出しなくてはならない。提出した課題の採点結果は次の授業で通知する。 毎回の授業で知識を積み重ねていくので、1回でも授業の学習を怠ると、次の回の授業内容を理解できない。毎回怠らずに学習すること。 遠隔による授業参加は認めない。 |
履修条件 | ・文理学部のPCで中国語を入力できること。 |
授業計画 | |
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1 |
ガイダンス。コーパスとは何かを学ぶ。また、コンピューターで中国語を分析することの利点を学ぶ。さらに、コンピューターの内部で文字コードによって文字が表現される仕組みについて学ぶ。
【事前学習】シラバスを読み、授業全体の流れを確認する。 (0.5時間) 【事後学習】テキストファイルとWordのdocxファイルの違いについてノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
N-gram解析の仕組みを学ぶ。『阿Q正伝』をコーパスとしてN-gram解析の実習を行う。
【事前学習】N-gramによる分析がどのように使われているかインターネットで調べる。 (0.5時間) 【事後学習】N-gram解析の手順をノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
鲁迅の様々な文学作品についてN-gram解析を行い、結果を比較して、魯迅の文章の特徴について分析する(A-5-3)。
【事前学習】魯迅の文学作品のタイトル、発表時期、内容について調べる。 (0.5時間) 【事後学習】単語の出現頻度の計算方法についてノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
数十年以上の期間における、中国語の書籍のなかでの単語の使用頻度の変化について、N-gram解析を用いて分析する方法を学び、実習を行う(A-5-3)。
【事前学習】使い分けが気になる中国語の類語を見つける。 (0.5時間) 【事後学習】授業中で調べなかった単語について、使用頻度の変遷を調べる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
kwicとは何かを学ぶ。『三国演義』や『人民日報』などでの中国語の単語の用法の変化について、kwicを用いて調べる実習を行う(A-5-3)。
【事前学習】kwicによる分析がどのように使われているかインターネットで調べる。 (0.5時間) 【事後学習】kwicの検索方法についてノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
一文字を指定する3つの正規表現のメタ文字について学び、grepで検索する実習を行う。
【事前学習】正規表現がどのように使われているかインターネットで調べる。 (0.5時間) 【事後学習】一文字を指定する3つの正規表現の用法をノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
一文字を指定する正規表現を用いて、場所名詞と、場所を表す一般名詞を識別する実習を行う。
【事前学習】場所名詞とは何か、説明できるように調べておく。 (0.5時間) 【事後学習】正規表現を用いて場所名詞を検索する方法をノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
量指定子について学び、動詞の重ね型と方向補語をgrepで検索する実習を行う。
【事前学習】方向補語の用法について説明できるように調べておく。 (0.5時間) 【事後学習】量指定子を用いて方向補語を検索する方法をノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
正規表現を使って受動表現を検索し、使用頻度の変化を調べる実習を行う(A-5-3)。
【事前学習】中国語の受動表現について説明できるように調べておく。 (0.5時間) 【事後学習】正規表現を用いて受動表現を検索する方法をノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
受動表現の使用頻度の変化をExcelでグラフとして表現する実習を行う。
【事前学習】受動表現の使用頻度の計算方法をノートにまとめる。 (0.5時間) 【事後学習】受動表現の使用頻度をExcelで計算しグラフ化する方法をノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
単純方向補語と目的語の位置について考え、目的語が単純方向補語の後に来る場合の文例を検索する実習を行う(A-5-3)。
【事前学習】方向補語と目的語と完了の“了”の語順について説明できるように調べておく。 (0.5時間) 【事後学習】目的語が単純方向補語の後に来る場合の文例を検索する方法をノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
目的語が単純方向補語の前に来る場合の文例を検索する実習を行う(A-5-3)。
【事前学習】目的語が単純方向補語の後に来る場合の文例を検索できるよう復習しておく。 (0.5時間) 【事後学習】授業では限定的なケースの実習を行ったが、より一般的な答えを得るにはどのようにしたらいいか、方法をノートに記す。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
正規表現におけるグルーピングと後方参照について学び、動詞や形容詞の重ね型を検索する実習を行う。
【事前学習】動詞や形容詞の重ね型について説明できるように調べておく。 (0.5時間) 【事後学習】動詞や形容詞の重ね型の文例を検索する方法をノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
自分が疑問に思った中国語文法について正規表現で調べる方法を検討する(A-5-3)。必要に応じて、正規表現の考案に生成AIを利用する方法を学ぶ。
【事前学習】自分が疑問に思っている中国語文法をノートに記す。 (0.5時間) 【事後学習】自分が調べたい中国語文法について正規表現で調べる方法をノートに記す。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
中国語の品詞分析の手法を学び、比喩型形容詞の重ね型を検索する実習を行う。必要に応じて、正規表現の考案に生成AIを利用する方法を学ぶ。
【事前学習】中国語の品詞にはどのようなものがあるか調べておく。 (0.5時間) 【事後学習】比喩型形容詞の重ね型を検索する方法をノートにまとめる。 (0.5時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | なし |
参考書 | 授業時に指示する |
成績評価の方法及び基準 | 授業参画度:毎回の授業の実習で提出した課題によって成績評価を行う。(100%) |
オフィスアワー | Canvas LMSを通してメールで連絡すること。 |
備考 | 「中国語情報処理1」,「中国語情報処理2」の単位を取得済みであることが望ましい。 |