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英米文学演習1

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令和2年度以降入学者 英米文学演習1
教員名 閑田朋子
単位数    1 学年    2 開講区分 文理学部
科目群 英文学科
学期 前期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業の形態 「授業の方法」に基づいて教育効果を高めるために、対面で授業を受講することができる学生を対象とする。
*(CHIPSでの履修登録に加え)初回授業時までにCanvas LMSでこの科目の登録をしておくこと
* 初回授業時までにCanvas LMSでコース登録をし、こまめに情報を確認すること。
英米文学演習1(閑田朋子・前・金4)
Canvas LMSコースID・コース名称 E048051D8 2024英米文学演習1(閑田朋子・前・金4)
授業概要 この授業で扱う6編の短編小説は、いずれも内容面で何らかの意味で特異な世界を描いたものであると同時に、ストーリー・テリングの様々な技法を用いることで最後まで読者の関心を引き付ける作品です。ここではこれら英米の短編小説を通して、その「特異な世界観」と「現実との接点」を探ります。フィクションがただの「作り事」であると知っているにもかかわらず、なぜ読者はある登場人物に共感したり、逆に反感を持ったりするのか、一緒に考えてみましょう。
授業のねらい・到達目標 この授業の全体としての目的は、英米文学の短編小説を通して、文学作品というフィクションとその作品が書かれた実際の時代背景との接点を探り、各自が自分の意見を言語化して他者に伝えることができるようになることです。より具体的には、以下を目的とします。
・フィクションにおける「特異な世界観」がどのような構成要素から成り立っているか、英語および日本語で説明できる。
・フィクションに反映された文化や歴史を理解し、英語および日本語で説明できる。
・フィクションの文体と内容の関係性や、登場人物の性格、舞台設定などの効果を、英語および日本語で説明できる。
・上記3点について、英語・日本語でディスカッションができる。

この科目は文理学部(学士(文学))のDP3、DP4、DP5及びCP3、CP4、CP5に対応しています。
A-3-2既存の知識にとらわれることなく, 言語現象や歴史的事象を論理的・批判的に説明することができる。
A-4-2英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に基づいて説明することができる。
A-5-2新しい問題に取り組む意識を持ち, そのために必要な情報を収集することができる。
授業の形式 演習
授業の方法 授業は英語と日本語を交えて行われ、グループ・ディスカッションを基本とします。一つの作品について大体4回の授業をもって、段階的に理解を深めていきます。第1週はグループ内であらかじめ指定された箇所の英語の理解が難しい箇所を上げ、疑問点を解決し、物語の要約を行います。第2週から第4週までは、その作品のストーリーとプロットがどのように異なっているのか、作家の人生や作品が書かれた時代背景がどのように作品に反映されているのか、そのほかにも舞台設定、主要登場人物の性格分析、主要登場人物と脇役の書き分け、作品の視点と語り手、伏線など、あらかじめ教員が問いかけたポイントについてディスカッションを行います。
履修条件 4月の英文学科2年生ガイダンスに出席し、所定の申込手続きを行い、抽選等の振り分けの結果、この授業の受講を許可された者。
英語・日本語で対面で積極的に、かつ相互の意見を認め合いながらグループ・ディスカッションを行うことを、履修条件とします。
授業計画
1 イントロダクション:シラバスの補足説明、授業の目的およびその進め方の説明
【事前学習】シラバスを確認しておく (1時間)
【事後学習】第1回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
2 Graham Greene作 "I Spy"を正確に読み、物語の要約を行う。
【事前学習】本作の指定された箇所を精読し英文理解が難しい点をチェックしておく。また粗筋を英語で説明できるようにしてくる。 (2時間)
【事後学習】第2回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
3 Graham Greene作 "I Spy"の主要登場人物の性格を分析し、ディスカッションを行う。
【事前学習】英語で本作の主要登場人物の性格を説明できるようにしてくる。 (2時間)
【事後学習】第3回授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
4 Graham Greene作 "I Spy"の語りの性質と視点についてディスカッションを行う
【事前学習】本作の語りの性質と視点について日本語で説明できるようにしてくる (2時間)
【事後学習】第4回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
5 作家の人生や時代背景が、 "I Spy"にどのように反映されているのか(またはいないのか)ディスカッションを行う
【事前学習】本作の作家がどのような時代に生きたどのような人物であったか英語で説明できるようにしてくる (2時間)
【事後学習】第5回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
6 Richard Kennedy作 "The Porcelain Man"を正確に読み、物語の要約を行う。
【事前学習】本作の指定された箇所を精読し英文理解が難しい点をチェックしておく。また粗筋を英語で説明できるようにしてくる。 (2時間)
【事後学習】第6回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
7 Richard Kennedy作 "The Porcelain Man"の主要登場人物の性格を分析し、ディスカッションを行う。
【事前学習】英語で本作の主要登場人物の性格を説明できるようにしてくる。 (2時間)
【事後学習】第7回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
8 Richard Kennedy作 "The Porcelain Man"の舞台設定についてディスカッションを行う
【事前学習】本作の舞台設定および本作に似た物語について説明できるようにしてくる (2時間)
【事後学習】第8回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
9 作家の人生や時代背景が、 "The Porcelain Man"にどのように反映されているのか(またはいないのか)ディスカッションを行う
【事前学習】本作の作家がどのような時代に生きたどのような人物であったか英語で説明できるようにしてくる (2時間)
【事後学習】第9回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
10 Ursula Le Guin作"The Wife's Story"を正確に読み、物語の要約を行う。
【事前学習】本作を読み英文理解が難しい点をチェックしておく。また粗筋を英語で説明できるようにしてくる。 (2時間)
【事後学習】第10回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
11 Ursula Le Guin作"The Wife's Story"の舞台設定についてディスカッションを行う
【事前学習】本作の舞台設定について説明できるようにしてくる (2時間)
【事後学習】第11回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
12 Ursula Le Guin作"The Wife's Story"の主要登場人物の性格を分析し、ディスカッションを行う。
【事前学習】英語で本作の主要登場人物の性格を説明できるようにしてくる。 (2時間)
【事後学習】第12回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
13 作家の人生や時代背景が、Ursula Le Guin作"The Wife's Story"にどのように反映されているのか(またはいないのか)ディスカッションを行う
【事前学習】本作の作家がどのような時代に生きたどのような人物であったか英語で説明できるようにしてくる (2時間)
【事後学習】第13回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
14 授業内試験、振り返り
【事前学習】 第13回までの各回終了ごとに行ってきた事後学習を再度行う (2時間)
【事後学習】第14回の授業内容をノートに整理しておく (1時間)
【授業形態】対面授業
15 前期授業で扱った小説の技法を念頭に置いて、各自が選んだ小説についてグループ内プレゼンテーションを行う
【事前学習】プレゼンテーションの準備をする (2時間)
【事後学習】グループ内ディスカッションで印象に残ったことをノートに整理しておく (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 Mikio Masui and Michiyo Yamaguchi 『Strange Stories: British and American』 三修社 1997年
参考書 授業中、随時紹介する。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(50%)、授業参画度:事前学習の口頭発表・ディスカッションの様子などから総合的に判断する(50%)
授業回数の3分の2以上の欠席は成績評価の対象外となる。
オフィスアワー 質問などは金曜日昼休みに研究室で受ける。その際には事前にCanvas LMSメールでアポイントを取ること。

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