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文学・文化批評理論2

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令和2年度以降入学者 文学・文化批評理論2
教員名 閑田朋子
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 英文学科
学期 後期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 教育効果を高めるために、対面授業を受けることができる学生を受講対象とする。
初回授業時までにCanvas LMSでコース登録をし、こまめに情報を確認すること。
(Canvas LMSのコース登録に加え)履修登録期間中にCHIPSで履修登録を行うこと。
文学・文化批評理論2(閑田朋子・後・木1)
Canvas LMSコースID・コース名称 E067051L8 2024文学・文化批評理論2(閑田朋子・後・木1)
授業概要 体系的に文学・文化批評理論を学ぶ授業です。現代批評理論が現れる以前の印象批評から始め、脱構築批評やジェンダー批評や、ポストコロニアル批評など、代表的な批評理論を大きく概観できるように講義を行います。それぞれの授業で扱った批評理論を用いて、自分なりにテクストを分析し、発表の準備をしてください。
授業のねらい・到達目標 批評理論を学ぶことにより、テクストの「感想」を述べるのではなく、理論を道具として用いてテクストを「批評」できるようになることを目的とします(A-3-2, A-3-3)。この授業で学んだ小説の技法への理解や批評理論を、レポートや卒業論文を作成する際に活用し、さらに卒業後は、小説のみならず様々なディスコースを読み解くために活用できることが到達目標です(A-4-2,A-4-3)。また、グループ・ディスカッションを通して、専門的知識について説明・議論できるようになることを目指します(A-6-2, A-6-3)。

この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの3,4,6に対応しています。
A-3-2既存の知識にとらわれることなく, 言語現象や歴史的事象を論理的・批判的に説明することができる。
A-3-3言語現象や歴史的事象を既存の知識にとらわれることなく, 語学的根拠や批評理論に基づいて批判的, 論理的に考察し, 説明することができる。
A-4-2英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に基づいて説明することができる。
A-4-3英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に基づいて解決案を作成できる。
A-6-2親しい人々とコミュニケーションを取り, 専門的知識について正しく説明することができる。
A-6-3様々な人々とコミュニケーションを取り, 専門的知識について議論することができる。
授業の形式 講義
授業の方法 基本的に講義形式で行いますが、授業内の理解を深めるために原則として各回にグループ・ワークを取り入れています。また、3~4回講義を行った次の授業はグループ内発表・グループ内ディスカッションを中心とします。講義形式の授業回では、毎回事前にプリントを配布し、プリントに沿って批評理論の説明を行います。レポート等へのフィードバックは、原則として紙面提出の場合は授業内にコメント入りのレポートを返却し、オンライン提出の場合はメールやCanvas LMSを通じて行われます。
履修条件 令和元年度以前入学者には選択科目として本講座を開講する。(『学部要覧』英文学科の学科専門科目一覧表を参照。)
授業計画
1 授業内容・方法・評価基準などについての説明・確認。
文学作品の成立について講義を行う。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】1)シラバスを事前に確認すること。2)詩・小説・演劇が、どのような順番で文学作品として成立したのか、考えてみること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 伝統的批評-「トマトとポテト、どっちが好き?」:印象批評・伝記的批評・歴史主義批評・道徳的批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 作家を殺せ、テクストにひざまずけ:スクルーティニーとニュー・クリティシズムについて学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 発表と復習:第1~3回の授業で扱った批評方法から一つを選び、各自が具体例を挙げて、グループ内で発表を行う。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】必要に応じて適宜ハンドアウトを作成し、発表の準備をしてくること。 【事後学習】第1~3回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。 (2時間)
【事後学習】第1~3回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 しのびよる殺人鬼の影、そしてパトカーのサイレンの音、影とサイレンの間に起きた悲劇とは?:読者反応批評について、学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 ネコとタコの違いは、ひげのあるなしか、はたまた「ネ」があるからなのか:記号論と構造主義批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 この世から学生が一人もいなくなった時、教員は教員でいられるのか:脱構造主義批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 言い間違いに本音がちらり:精神分析批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 発表と復習:第4~8回の授業で扱った批評方法から一つを選び、各自が具体例を挙げて、グループ内で発表を行う。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】必要に応じて適宜ハンドアウトを作成し、発表の準備をしてくること。 (2時間)
【事後学習】第4~8回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。【事後学習】第1~3回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 先生「これは名作なので必ず読むように」生徒「ええ、この本いくら?うわー、高い。買いたくない」:マルクス主義批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 女の子だって黒いランドセルが欲しい、男の子だってスカートをはきたい:フェミニズム批評、ジェンダー批評、クイア理論について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 ぐるぐる回ってバターになったトラのそばにいた少年はどこの誰だったのか?:ポストコロニアル批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 発表と復習:第9~12回の授業で扱った批評方法から一つを選び、各自が具体例を挙げて、グループ内で発表を行う。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】必要に応じて適宜ハンドアウトを作成し、発表の準備をしてくること。 (2時間)
【事後学習】第9~12回の授業で扱った批評方法について、ディスカッションであげられた具体例を参考に、自身の考えをまとめておくこと。 (2時間)
14 ぐるっと回って「新」歴史主義批評-どこが「新」しいのか:新歴史主義批評について学ぶ。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3, A-6-2, A-6-3)
【事前学習】事前に配布したプリントを読み、分からない単語などについては意味を調べてくること。 (2時間)
【事後学習】配布されたプリントを見直し、授業内容およびそれに関する自身の考えををまとめておくこと。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 授業内試験と振り返り:全体の復習を通して批評理論にについての授業内容を振り返り、試験を行う。(A-3-2,A-3-3, A-4-2, A-4-3)
【事前学習】第1~15回で配布されたプリントを確認し、専門用語の内容などを確認すること。また、授業で扱った批評理論からとくに興味をもった理論を用いて、自分で選んだテクストについて分析できるようにしてくること。 (2時間)
【事後学習】第1~15回で配布されたプリントを確認し、専門用語の内容などを第1~15回の授業で扱った批評理論について、今後の卒業論文やレポートの作成に活かせるようにまとめておく。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 プリントを使用します。
参考書 廣野由美子 『批評理論入門:『フランケンシュタイン』解剖講義』 中公新書 2005年
Jonathan Culler, Literary Theory: A Very Short Introduction, Oxford University Press, 1997
Terry Eagleton 『文学とは何か:現代批評理論への招待』 岩波書店 1997年
いずれも出版年・版を問わない。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:第15回目の授業内に行います。(60%)、授業参画度:グループ・ディスカッションやリアクション・ペーパー等によって評価します(40%)
レポートの提出は義務ではありませんが、興味を持った批評方法を用いてレポートを作成・提出した場合は、授業参画度として評価に組み込みます。
授業内試験を正当な理由により対面で受けられない場合、直接教員に追試の申し込みをしてください。
オフィスアワー 授業後、もしくはCanvas LMSを用いて、質問等を受け付けます。授業後以外の時間帯に対面で質問などをすることを希望する場合は、事前にCanvas LMSメールで予約してください。なお、シラバスの内容は、学生の希望や進度にあわせて、多少変更されることがあります。

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