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卒業論文研究ゼミ1

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令和2年度以降入学者 卒業論文研究ゼミ1
教員名 牧野理英
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 英文学科
学期 前期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
基本的に対面授業だが、変更することも多いにあるため随時Canvas等で連絡する。
状況により読む量なども変更があるため、この内容は暫定的であることを了解してもらいたい。
卒業論文研究ゼミ1(牧野理英・前・木2)
Canvas LMSコースID・コース名称 E113054E8 2024卒業論文研究ゼミ1(牧野理英・前・木2)
授業概要 このクラスでは、英語圏(アメリカ、イギリス、カナダ)の日系作家に焦点をしぼり、第二次世界大戦における日米間をテーマにした彼らの文学作品を読む。主に日本をベースにした小説を中心に、英語圏文学史上で一定の評価を得た作家との対比によって、どのようなものが文学とみなされているのか?あるいはどういったものが排除されていたのかという点にも留意し、グローバル時代における日系文学の重要性を考察する。前期はイギリス作家カズオ・イシグロの日本をベースにした短編作品を解読する。ジェンダー、人種表象に焦点を置く。
授業のねらい・到達目標 この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1 、DP3、DP4、DP5、DP6、DP7、DP8、及び、カリキュラムポリシーCP1、CP3、CP4、CP5、CP6、CP7、CP8、に対応している。
第二次世界大戦における日米の関係を理解できる。そしてそこから現代のグローバル時代における日本の位置を理解できる。日本人としてイシグロをどのように読み、イシグロをよんだことのない人々にどのように紹介するのか? 国際教養としてイシグロを理解できる。

(A-1-2)学修から得られた豊かな知識と教養, 及び, 自己の倫理観に基づいて, 英語学・英語圏文学の役割を説明することができる。
(A-3-2)既存の知識にとらわれることなく, 言語現象や歴史的事象を論理的・批判的に説明することができる。
(A-4-2)英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に基づいて説明することができる。
(A-5-2)新しい問題に取り組む意識を持ち, そのために必要な情報を収集することができる。
(A-6-2)親しい人々とコミュニケーションを取り, 専門的知識について正しく説明することができる。
(A-7-2)学修活動において, 積極的にリーダーシップを発揮し, 他者と協働して作業をすることができる。
(A-8-2)自分の学修経験の振り返りを継続的に行い, 分析することができる。
授業の形式 ゼミ
授業の方法 ゼミ形式
前期ではイギリス作家のカズオ・イシグロの日本をトピックにした小説を扱う。また英語圏文学におけるアジア系とは何を意味するのか?(作家がアジア系であること、テーマがアジア系であることなど)という問題にも取り組んでいきたい。映画などの視覚的教材も適宜とりいれて授業を行う。クラスでは発言を求めることが多いため、かならずテキストは読んできて、議論に加わること。また履修者のレベルによって読む量も調節するため、シラバスの内容は便宜上のものである。フィードバックは適宜行う。

事前に授業担当教員の許可を得た者については、遠隔での参加を認める場合がある。
Canvas LMSに配信する課題を提出することで代替措置とする。そのほか詳しいことは状況に応じて別途指示する。
授業計画
1 授業のテーマや到達目標、方法などについて説明し、簡単なガイダンスをする。これまでに読んだ英米文学、自身の英語力に関して書いてもらう。
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解する。 (0.5時間)
【事後学習】第一回目の作品の予習 ”A Family Supper" (3.5時間)
【授業形態】対面授業
2 Kazuo Ishiguro の日本とは
”A Family Supper"
【事前学習】”A Family Supper" 前半を読んでおく (2時間)
【事後学習】”A Family Supper "中半を読んでおく (2時間)
【授業形態】対面授業
3 ”A Family Supper" continued
映像との比較
【事前学習】“A Family Supper"後半を読んでおく (2時間)
【事後学習】”Crooner”を読んでおく p.1-20 語り手はどういった人物なのか (2時間)
【授業形態】対面授業
4 ”Crooner” pp.1- 20
語り手に何が起こっているのか?
【事前学習】"Cronner" pp. 1-20 を読んでおく (2時間)
【事後学習】"Crooner" 後半部を読んでおき、”Come Rain or Come Shine”を読んでおく (2時間)
【授業形態】対面授業
5 "Come Rain or Come Shine" 語り手はどのような情況にいるのか
【事前学習】pp.35-60 を読んでおく (2時間)
【事後学習】pp. 60-86 を読んでおく (2時間)
【授業形態】対面授業
6 ”Come Rain or Shine” タイトルの意味
【事前学習】短篇全体からみる語りの手法を考える (2時間)
【事後学習】” Malvern Hills”を読んでおく pp. 87-100 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 "Malvern Hills" 語り手はどういった人物なのか?
【事前学習】pp.87-100を読んでおく (2時間)
【事後学習】pp. 100-124 を読んでおく (2時間)
【授業形態】対面授業
8 "Malvern Hills" 短編のテーマを議論する。
【事前学習】短篇全体からみる テーマを他の作品との比較で考える (2時間)
【事後学習】与えられた短編読んでおく pp. 125-160 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 イシグロの他の作品との比較:8回目の授業の前に配布する小説を読んでおく
【事前学習】配布資料を読んでおく (2時間)
【事後学習】イシグロ作品の要素とは何かを考える (2時間)
【授業形態】対面授業
10 イシグロ作品との比較
【事前学習】配布資料を読んでおく (2時間)
【事後学習】イシグロ作品の要素を考える (2時間)
【授業形態】対面授業
11 イシグロ以外の作家との比較: ex. カレン・テイ・ヤマシタ、 村上春樹、多和田葉子等
【事前学習】配布資料を読んでおく (2時間)
【事後学習】イシグロと同世代、および日系を扱った作家との比較 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 "Nocturne”: まとめ
【事前学習】短篇全体からみるテーマ (2時間)
【事後学習】"Celists" pp. 187-200 まで読んでおく (2時間)
【授業形態】対面授業
13 "Celists" 音楽と文学との交錯点
【事前学習】”Celists”前半を読み、テーマを考える (2時間)
【事後学習】”Celists” 後半部 pp. 200- 221 読んでおく (2時間)
【授業形態】対面授業
14 ”Celists”まとめ
【事前学習】”Celists”全体を 読んでおく (2時間)
【事後学習】期末ぺーパーの用意 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 短篇集 Nocturne のテーマは何か? 期末ペーパーでのトピックの発表
【事前学習】期末ぺーバーに関する内容をまとめ簡単に発表できるようにする (3時間)
【事後学習】イシグロ作品における音楽とは? (1時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 Kazuo Ishiguro, Nocturnes, Faber and Faber , 2009
指定したテキスト以外はプリントで適宜配布する
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:テーマを選び、担当教員の了解を受けたうえで提出(30%)、授業内テスト:小テスト 全10回の予定(40%)、授業参画度:発表 発言 前期はウェッブ上で判断(30%)
対面授業が不可能であるためZoom を用いて発言、発表を評価する。
対⾯授業に参加できない場合の条件を満たし遠隔で参加した場合、課題の提出によって評価する。
小テストや授業内試験を受けられない場合、Canvas LMSを介した課題提出によって評価する。期日については都度、Canvas LMSで告知する。
オフィスアワー 木曜日、牧野研究室にて/Canvas LMSメール

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