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卒業論文研究ゼミ1

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令和2年度以降入学者 卒業論文研究ゼミ1
教員名 閑田朋子
単位数    1 学年    3 開講区分 文理学部
科目群 英文学科
学期 前期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業
教育効果を高めるために、対面授業を受けることができる学生を受講対象とする。

* 初回授業時までにCanvas LMSでコース登録をし、こまめに情報を確認すること。
*(Canvas LMSのコース登録に加え)履修登録期間中にCHIPSで履修登録を行うこと。
卒業論文研究ゼミ1(閑田朋子・前・金5)
Canvas LMSコースID・コース名称 E115054E8 2024卒業論文研究ゼミ1(閑田朋子・前・金5)
授業概要 多くの作品に親しみ、4年時の卒論作成に向けて準備を進めます。図書館に頻繁に通い、たくさんの本を読むことになります。単に読むだけでなく、あらすじを人に説明できるようにまとめ、事前に出した課題について考えてきてください。授業中にグループ内でその課題について説明して、事後にレポートにまとめて提出します。また、卒論を書く際に1785年から2019年までをカバーするThe London Timesのデジタル版The Times Digital Archiveを用いて、小説等の社会背景を調べ、その成果を発表します。毎回、グループ内ディスカッションを行います。
授業のねらい・到達目標 卒業論文で扱う作品を決めることができる。イギリス文学の多くの作品を読み、作品のテーマや登場人物の性格、プロットやストーリー、文体や作家、作品の時代背景など、文学を読むうえで着目する基本的な概念を応用して議論し、レポートや卒業論文を作成できる。(A-1-3, A-3-3, A-4-3, A-5-3, A-6-3, A-8-3)。
この科目は文理学部(学士(文学))のDP及びCPの1 、3、4、5、6、8に対応しています。
(A-1-2)学修から得られた豊かな知識と教養, 及び, 自己の倫理観に基づいて, 英語学・英語圏文学の役割を説明することができる。
(A-3-2)既存の知識にとらわれることなく, 言語現象や歴史的事象を論理的・批判的に説明することができる。
(A-4-2)英語学・英語圏文学に潜む問題を発見し, 専門的知識に基づいて説明することができる。
(A-5-2)新しい問題に取り組む意識を持ち, そのために必要な情報を収集することができる。
(A-6-2)親しい人々とコミュニケーションを取り, 専門的知識について正しく説明することができる。
(A-7-2)学修活動において, 積極的にリーダーシップを発揮し, 他者と協働して作業をすることができる。
(A-8-2)自分の学修経験の振り返りを継続的に行い, 分析することができる。
授業の形式 ゼミ
授業の方法 最初、何を読んでよいのか分からない場合は、イギリス文学の概説書から読み始めます。特定の時代やジャンルに興味を絞ることができたら、その分野の作品を、各自が最低でも一カ月に一作は読みます(ただし作品数は、テクストの長さによります)。次に出席者はお互いに、読んだ作品のあらすじやその魅力を紹介しあいます。そして特に感銘を受けた場面や疑問を持った場面については、原作の英文を引用して、内容だけではなく文体についても各自の考えをグループ内で説明し、レポートを提出します。レポートのフィードバックは、紙面の場合は授業内に、オンライン提出の場合はメールやCanvas LMSを通じて行われます。もし他の学生に紹介された作品で興味を持った作品があれば、次にその作品を読んでもよいですし、自身の読書計画に沿って、次の作品を選んでもかまいません。出席者には多くの文学作品を楽しんで読み進める自主性と、The Times Digital Archiveを使用して現資料から当時の社会背景を学ぶ積極的な姿勢が求められます。 本授業の事前・事後学習は、各3時間の学習を目安とします。
授業計画
1 授業の方法や事前・事後学習、図書館の使い方などについて説明を行います。(A-1-2/A-4-2/A-5-2)
【事前学習】シラバスをよく読むこと。またどのような文学ジャンルに興味を持っているのか、それはなぜなのか、考えをまとめてくること。 (1時間)
【事後学習】イギリス文学史関連の概説書から、自分が興味を持っている文学ジャンルにどのような作品があるのか、確認する。 (1時間)
【授業形態】対面授業
2 興味を持てる分野、感情移入できそうな登場人物に注目して文学作品を読み、それらについて各自意見をまとめて提出。(A-3-2/A-4-2/A-6-3/A-7-3)
【事前学習】前回授業の事後学習で見つけた文学作品から一作を選び、読み始めましょう。授業で、なぜその作品を選んだのか、今のところどの登場人物になぜ感情移入して作品を読み進んでいるのか、説明できるようにしてきましょう。 (2時間)
【事後学習】同作をある登場人物の外見や言動、行動の動機から読み取れる性格、語り手や本人または他の登場人物が語るその登場人物の性格について、注目して作品を読み続ける。 (1時間)
【授業形態】対面授業
3 登場人物について考える:その登場人物はどのような性格なのか、まただれの視点からどのように人物描写されているのか(写実的な人物描写がされているのか、寓意的な人物描写がされているのかなど)、より具体的に考える。(A-1-2/A-3-2/A-5-2/A-8-2)
【事前学習】1)ある登場人物の外見や言動、行動の動機から読み取れる性格、2)語り手や本人または他の登場人物が語るその登場人物の性格に注目して作品を読んできましょう。 (2時間)
【事後学習】授業内容に即して、あなたがその登場人物がどのような性格か考える上で、何を主要な手がかりとしたのかまとめてみましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
4 登場人物の性格を分析すると同時に、そのような人格・性格がどのように形成されたのか、各自意見をまとめて提出。(A-3-2/A-4-2/A-6-3/A-7-3)
【事前学習】1人または2-3人の登場人物に焦点を絞り、テキストの中からその登場人物の性格が表れていると思われる箇所を探してきてください。その部分を用いて、グル―プ内で性格分析を発表します。 (2時間)
【事後学習】授業のディスカッション内容を受けて、あなたがその登場人物を、1)どのような性格であると考え、2)それはどのような理由からなのか、また3)その登場人物はなぜそのような性格になったのか、説明するレポートを作成しましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
5 テキストのなかの人間関係―構造主義と交流分析:次の作品を読み始めるにあたり、登場人物間の人間関係に注目する方法を紹介します。(A-1-2/A-3-2/A-5-2/A-8-2)
【事前学習】レポートを作成し、提出してください(第一回レポート提出)。また、新たに文学作品を選び、読み始め、授業でなぜその作品を選んだのか、説明できるようにしてきましょう。 (3時間)
【事後学習】授業で説明した点に注目して、選んだ文学作品を読み進めましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
6 テキストのなかの人間関係をどのように読み解くか学ぶ。(A-1-2/A-3-2/A-5-2/A-8-2)
【事前学習】読み進んだところまでの登場人物間の人間関係(家族、友人、隣人などとの人間関係)がどのようなものか、説明できるようにしてきましょう。 (2時間)
【事後学習】授業で説明した点に注目して、選んだ文学作品を読み進めましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
7 テキストの中の人間関係とその変化をどのように読み解くか学ぶ。(A-1-2/A-3-2/A-5-2/A-8-2)
【事前学習】登場人物間の人間関係が安定したものなのか、変化したとしたらどのようになぜ変化したのか、説明できるようにしてきましょう。 (2時間)
【事後学習】授業のディスカッション内容を受けて、あなたが登場人物間の人間関係の変化を、何を主要な手がかりとして考察したのか、まとめてみましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
8 読み解いたテキストの中の人間関係とその変化について、各自意見をまとめて提出。(A-3-2/A-4-2/A-6-3/A-7-3)
【事前学習】登場人物の間の人間関係と、その変化が分かる箇所をテキストから紹介して、グループ内で発表を行う準備をしてきてください。 (2時間)
【事後学習】授業のディスカッション内容を受けて、1)登場人物間の人間関係がどのようなものであり、2)それはどのような理由からなのか、また3)そのような人間関係はどのように変化したのか/しなかったのか、説明するレポートを作成しましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
9 作品の舞台はいつ、どこで、どのような社会・自然描写がされているのか、それがどのような意味を持つのか考察する:次の作品を読み始めるにあたり、作品の舞台設定に注目する方法を紹介します。(A-1-2/A-3-2/A-5-2/A-8-2)
【事前学習】レポートを作成し、提出して下さい(第二回レポート提出)。また次の文学作品を選び、読み始め、授業でなぜその作品を選んだのか、説明できるようにしてきましょう。 (3時間)
【事後学習】授業で説明した点に注目して、選んだ文学作品を読み進めましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
10 作品の舞台はいつ、どこで、どのような社会・自然描写がされているのか、それがどのような意味を持つのか、より詳細に考察する。(A-1-2/A-3-2/A-5-2/A-8-2)
【事前学習】この週までに読み進んだところまでの作品の舞台がどのようなものなのか(時代、場所、どのような社会階級・階層など。より詳しくは、どの程度の範囲の地域を扱い、登場人物が住む家のインテリアや土地柄がどのようなものなのかなど)か、説明できるようにしてきましょう。 (2時間)
【事後学習】授業で説明した点に注目して、選んだ文学作品を読み進めましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
11 作品の舞台は一か所に固定されているのか、複数の場所・時代を時系列に沿って移動するのか、複数の場所で同時に起こっていることが併記されているのか、またそれぞれの場合それが何を意味しているのか考える(A-1-2/A-3-2/A-5-2/A-8-2)
【事前学習】この週までに読み進んだところまでの作品の舞台がどのようなものなのか、作品の舞台は一か所に固定されているのか、複数の場所・時代を時系列に沿って移動するのか、複数の場所で同時に起こっていることが併記されているのか、またそれぞれの場合それが何を意味しているのか説明できるようにしてきましょう。 (2時間)
【事後学習】授業内容に即して、あなたが作品の舞台設定およびその変化を、何を主要な手がかりとして考察したのか、まとめてみましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
12 作品の舞台が物語にどのような影響を与えているか、またはなぜその舞台でなければならないのか、作中の舞台の移動は何を意味するのか、各自意見をまとめて提出。(A-3-2/A-4-2/A-6-3/A-7-3)
【事前学習】作品の舞台が物語にどのような影響を与えているか、なぜその舞台でなければならないのか、また舞台の移動が何を意味しているのか、分かる箇所をテキストから紹介して、発表できるようにしてきてください。 (2時間)
【事後学習】授業のディスカッション内容を受けて、1)作品の舞台が物語にどのような影響を与えているか、2)なぜその舞台でなければならないのか、3)また舞台の移動が何を意味しているのか、説明・考察するレポートを作成しましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
13 作者と作品の関係を考える:次の作品を読み始めるにあたり、作品と作者の関係に注目する方法を紹介します。(A-1-2/A-3-2/A-5-2/A-8-2)
【事前学習】レポートを作成し、提出して下さい(第三回レポート提出)。また次の文学作品を選び、読み始め、授業でなぜその作品を選んだのか、説明できるようにしてきましょう。 (3時間)
【事後学習】授業で説明した点に注目して、選んだ文学作品を読み進めましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
14 作者と作品の関係をより詳細に考える。(A-1-2/A-3-2/A-5-2/A-8-2)
【事前学習】授業で、その作品の作家がどのような時代に、どのような家族(場所・階級)に生まれ、どのような人生を歩み、どのような考え方や性格をした人なのか、説明できるようにしてきてください。 (2時間)
【事後学習】授業で説明した点に注目して、選んだ文学作品を読み進めましょう。 (1時間)
【授業形態】対面授業
15 作者と作品の関係を考える:その作品の作家がどのような時代に、どのような家族(場所・階級)に生まれ、どのような人生を歩み、どのような考え方や性格の人物であるのか、またそれはどのように作品に反映されているのか、各自意見をまとめて提出。(A-3-2/A-4-2/A-6-3/A-7-3)
【事前学習】その作品の作家がどのような時代に、どのような家族(場所・階級)に生まれ、どのような人生を歩み、どのような考え方や性格の人物であるのか、またそれはどのように作品に反映されているのか、分かる箇所をテキストから紹介して、発表できるようにしてきてください。 (1時間)
【事後学習】授業のディスカッション内容を受けて、その作品の作家がどのような時代に、どのような家族(場所・階級)に生まれ、どのような人生を歩み、どのような考え方や性格の人物であるのか、またそれはどのように作品に反映されているのか、説明・考察するレポートを作成しましょう。 (3時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 L.T. Dickinson, A Guide to Literary Study , 南雲堂
参考書 授業中に随時、紹介する。
成績評価の方法及び基準 レポート:The Times Digital Archiveを用いて作成したレポートと、これを条件としないレポートの二つのレポートから評価します(50%)、授業参画度:ディスカッションへの参加など(50%)
前期中に読んだ作品の数やレポートの提出状況やその内容、授業中のグループディスカッションへの参画度などから総合的に判断します。
オフィスアワー 授業後に質問等を受け付けます。
備考 進度他詳細は、実際の授業や受講生の学習度に応じて、変更されることがあります。

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