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ドイツ文化講義1

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令和2年度以降入学者 ドイツ文化講義1
令和元年度以前入学者 ドイツ文化講義1
教員名 大石紀一郎
単位数    2 学年    2 開講区分 文理学部
(他学部生相互履修可)
科目群 ドイツ文学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 基本的にはすべての回で対面による授業を行う。ただし、コロナ等の感染状況の変化によっては一部でZoomによるオンライン同時双方向型授業も併用する可能性もある。ZoomミーティングのURLは必要になった場合にCanvas LMSで連絡する。
シラバスに記載した各回の内容はやむを得ず変更することがある。
授業開始までにCanvas LMSに登録しておくこと。
Canvas LMSコースID・コース名称 F014060R5 2024ドイツ文化講義1(大石紀一郎・前・水2)
授業概要 近現代ドイツにおいて重要となったキーワードを元に、政治・社会・文化・思想の展開と関連づけて解説し、現代ドイツを理解するために必要となる知識を具体的な歴史的事例を取り上げて講義する。
授業のねらい・到達目標 ・現代ドイツを理解するために必要となる、ドイツ語圏の政治・社会・文化・思想についての基礎知識を具体的な歴史的文脈に関連づけて理解できるようになり、さらに発展的なテーマに取り組むための枠組みや背景知識を自ら学んで準備できるようになる。
・学修から得られた豊かな知識と教養、及び、自己の倫理観に基づいて、ドイツ語圏の言語文化、さらにそこから見えるヨーロッパ文化の様相を説明することができる。(A-1-2)
・現代社会におけるドイツ語圏文化、ヨーロッパ文化の役割を理解し、そのことを踏まえて、国際社会が直面している問題を説明することができる。(A-2-2)
・自分の学修経験の振り返りを継続的に行い、分析することができる。(A-8-2)
この科目は文理学部(学士(文学))のディプロマポリシーDP1, 2及びカリキュラムポリシーCP1, 2に対応しています。
授業の形式 講義
授業の方法 対面による講義形式をとり、重要な用語・事項を解説する。授業中に質疑応答も行う。
板書以外の解説も含めて、かならずルーズリーフのノート(綴じたノートやPC/タブレット/スマホ等の電子機器の使用は不可)で詳細なノートを取って受講すること。学期中に複数回の授業でその回のノートの提出を求め、それによって理解を確認するとともにそれに基づいて平常点を与える。
コロナの感染状況が非常に悪化した場合はZoomの同時双方向配信を行う可能性もある。その場合は、セキュリティ維持のため、待合室を設定し、氏名のフルネームを表示していない者は基本的に参加を認めないので注意すること。
課題の提出方法やフィードバックについては、授業内で説明する。
履修条件 学科の履修規定による。
授業計画
1 ガイダンス、授業のテーマや目的、受講にあたっての注意事項を説明する。
「ドイツ」「ドイツ的」とは何かについてプレインストーミングしてディスカッションする。(A-1-1)
【事前学習】シラバスを事前に確認し、授業全体の流れを理解すること(A-5)。 (2時間)
【事後学習】受講についての注意をよく理解し、ディスカッションの内容を整理しておくこと(A-6)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 「ドイツ」・「ドイツ的」に関する日本における理解の歴史的展開を解説し、各自のイメージの確認と修正を行う。日本語への翻訳の問題についても取り上げる予定。(A-1-2)
【事前学習】前回のディスカッションの内容の整理に基づき関心を持った事象について調べておくこと(A-5)。 (2時間)
【事後学習】解説された歴史的展開について履修者の間で理解を整理しておくこと(A-6)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 ドイツ語圏におけるキリスト教信仰の歴史的展開とその特徴について宗教改革を中心に振り返る。(A-1-1)
【事前学習】宗教、とくにキリスト教についての自らの理解を確認し、関心のある事象について調べておくこと(A-5)。 (2時間)
【事後学習】日本や母国での宗教との異同について履修者相互で理解を整理しておくこと(A-6)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 プロテスタンティズムの「倫理」と近代における世俗化、経済的な資本主義の成立・発展についてM. ウェーバーの議論も含めて参照し、解説する。(A-2-1, A-2-2)
【事前学習】宗教改革の特徴について、関心を持った事象について調べておくこと(A-5)。 (2時間)
【事後学習】信仰と経済倫理の関係について履修者同士が協力して考えておくこと(A-6) (2時間)
【授業形態】対面授業
5 ヨーロッパにおける「啓蒙」と「理性」の考え方について解説する。日本語への翻訳の問題についても取り上げる。(A-1-1)
【事前学習】啓蒙についての知識と理解を確認しておくこと(A-5)。 (2時間)
【事後学習】履修者相互で事前理解と授業内容による修正について確認すること(A-6) (2時間)
【授業形態】対面授業
6 「理性」の使用についての哲学者カントの「啓蒙とは何か」における主張を解説する。(A-1-1, A-1-2)
【事前学習】「理性」という用語についての理解を確認しておくこと(A-5)。 (2時間)
【事後学習】「理性」の使用の様態についての理解を履修者相互に確認すること(A-6)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 「理性」についてカントが行った「批判」の意義を解説する。今回も日本語への翻訳を含めて取り上げる。(A-1-1, A-1-2)
【事前学習】「批判」という用語についての理解を確認しておくこと(A-5)。 (2時間)
【事後学習】日常語における使用と哲学用語との違いについて履修者相互に確認すること(A-6)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 古代ギリシア以来の「理論」に関する考え方が18世紀から19世紀にかけてのヨーロッパでどのように変化したかを含めてヨーロッパにおける学問観の変化について解説する。(A-1-1, A-1-2)
【事前学習】「学問」に関する理解を整理しておくこと(A-5)。 (2時間)
【事後学習】概念の歴史的変化について「学問」の例で学んだことを履修者相互に確認すること(A-6)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 18世紀後半から19世紀にかけての「哲学」と「学問」の関係の変化について歴史的に概説する。(A-1-2)
【事前学習】「哲学」という訳語の成立について調べてみること(A-5)。 (2時間)
【事後学習】「学問」概念の変化について履修者相互の理解を確認しておくこと(A-6)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 18世紀末から19世紀にかけてのドイツ語圏における「学問」と「教養」の関係について思想や社会的機能の面から考える。(A-1-2)
【事前学習】「教養」という言葉についての理解を整理しておくこと(A-5)。 (2時間)
【事後学習】「教養」概念の変化について履修者相互の理解を確認すること(A-6)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 日本語で「歴史」と訳される語・概念がヨーロッパにおいてどのように発展し、その意味するところを変化させたかについて解説する。(A-1-1)
【事前学習】「歴史」という言葉についての理解を整理しておくこと(A-5)。 (2時間)
【事後学習】「歴史」という日本語の現代的な理解とは異なる歴史的背景について履修者相互に整理すること(A-6)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 ドイツ語圏における「歴史」に関する哲学的議論の展開と歴史研究の学問化について解説する。(A-1-2)
【事前学習】「歴史」と「歴史学」の関係について理解を整理しておくこと(A-5)。 (2時間)
【事後学習】「歴史」と「歴史哲学」についての解説を履修者相互に確認すること(A-6)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 前回に引き続き、歴史研究の大学における制度化と「ナショナリズム」の展開について解説する。(A-1-2)
【事前学習】「歴史学」の政治的役割についての理解を整理しておくこと(A-5)。 (2時間)
【事後学習】「歴史」と「ナショナリズム」の関係についての解説を履修者相互に確認すること(A-6)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 前回までの授業に関して教室で時間内試験を行う。到達度の確認。
【事前学習】これまでの授業における解説と自己の理解を確認しておくこと(A-5)。 (3時間)
【事後学習】試験の解説について履修者相互に確認すること(A-6)。 (1時間)
【授業形態】対面授業
15 前回の試験の課題について説明し、今学期に取り上げたテーマ、キーワードを振り返るとともに来学期の授業への橋渡しとなる解説を行う。(A-2-2)
【事前学習】今学期の授業内容を振り返って確認しておくこと(A-5, A-8)。 (2時間)
【事後学習】全体のまとめについての解説を履修者相互に確認すること(A-6, A-8)。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 なし
参考書 質問や必要に応じて授業の中で紹介する。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト:原則として14回目の授業時間内にテストを行う。(70%)、授業参画度:関心を持って授業に規則的・積極的に参加しているかどうかに応じて評価する。(10%)、学期中に複数回ノートの提出を求め、理解度・集中度を評価する。(20%)
オフィスアワー 毎回の授業終了後。あるいは oishi-std@mbr.nifty.com 宛のメールでの問い合わせによる。

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