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令和2年度以降入学者 | 教育人間学 | ||||
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教員名 | 小山裕樹 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 2~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業(一部遠隔授業) |
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授業の形態 | 対面授業を基本としますが、場合によっては一部オンデマンド型動画配信授業を含む可能性があります。 |
Canvas LMSコースID・コース名称 | J042080S7 2024教育人間学(小山裕樹・後・木4) |
授業概要 | 「教育」という観点から「人間」を考え、「人間」という観点から「教育」を考える。 |
授業のねらい・到達目標 | 「教育人間学」は、20世紀の後半以降に誕生した比較的新しい研究分野で、「教育」と「人間」が相互に織りなす様々な事象を、包括的に捉えようとします。いわゆる教育学の知見に留まることなく、心理学や社会学や歴史学や人類学など近接する学問領域の知見からも積極的に学びながら、「教育」と「人間」について広範な視点から考えます。また、「常識」を疑い、これまで普遍的な「本質」とされてきた事柄を問い直すような自由な発想も兼ね備えています。 授業が終了する頃には、「教育」と「人間」の関わりについて、これまでよりも広く、深く、そして自由な発想のもと理解できるようになっているだけでなく、映画やドラマ、小説、マンガやアニメなどについても、授業で培った思考力を用いて「深読み」できるようになっているでしょう(A-1-3, A-2-3, A-8-3)。 この科目は文理学部(学士 : 教育学)のDP及びCPの1, 8に対応しています。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | 講義を中心としますが、毎回の講義の最後に書いてもらうコメントペーパーの振り返りと応答の時間を設けることで、教員と学生との間および学生同士の双方向性を確保します。 また、各回の講義テーマに沿った視聴覚資料なども活用していく予定です。 ・毎時、1時間以上の予習/復習が必要になります。 ・課題がある場合には、授業にて指示します。課題が出された場合は、必ずやってくること。 ・コメントペーパーの提出をもって「出席」とします。なお、記述内容が最低限の水準に満たない場合(※分量はもちろんですが、内容が深まっているかどうかを重視します)は、提出があっても「出席」扱いとならない場合がありますので、じゅうぶんにご注意ください。 ・コメントペーパーに書いてもらった内容からいくつかピックアップして、次回の授業で紹介します(※何らかの事情があって内容的に「公表不可」の場合、その旨をあらかじめ授業担当者にお伝えてくだされば公表はしません)。このような方法で、受講者が相互に関心を共有し合うとともに、その都度のテーマに対して主体的かつ多角的に考えを深められるよう配慮します。 ・授業計画は、受講生の様子を踏まえて変更する可能性があります。 |
授業計画 | |
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1 |
イントロダクション ―― 教育人間学・入門
【事前学習】シラバスを読む。 (1時間) 【事後学習】配布資料を読む。加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
動物と人間の違い①:野生児への教育を例にしながら、「教育」という事象の「本質」について問い直す。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
動物と人間の違い②:野生児への教育を例にしながら、「教育」という事象の「本質」についての問いをさらに深める。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
教育をめぐる諸概念①:〈教師-生徒〉関係、〈教える-学ぶ〉関係について考える。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
教育をめぐる諸概念②:「子ども」観や「親子関係」観が歴史的にどのように変化してきたのかについて考え、現代の「子ども」観や「親子関係」観を相対化する視点を持つ。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
教育をめぐる諸概念③:「発達」概念および「生成」概念に含まれる「教育」観ないし「人間形成」観の違いについて考える。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
現代社会と教育①:現代社会における「友人関係」の構築の仕方の特徴から、現代の「いじめ」問題の原因とその解決法を考える。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
現代社会と教育②:現代の学校における「スクールカースト」をめぐる問題を、大きな社会的・思想的背景のもとで考える。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
現代社会と教育③:「いのちの教育」について考える。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
現代社会と教育④:「甘え」について考える。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
現代社会と教育⑤:「自立(自律)」について考える。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
教育と権力①:ミシェル・フーコーが論じた「規律訓練型権力」の問題を扱いつつ、権力論の観点から、「教育」という事象の「本質」について問い直す。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
教育と権力②:権力論の新たな展開としての「環境管理型権力」の問題を扱いつつ、いわゆる「教育空間論」を介して、「教育」という事象の「本質」について問い直す。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
媒介者としての教師:「媒介者としての教師」という観点から、「教育」という事象の「本質」について問い直す。(A-1-3, A-2-3, A-8-3)
【事前学習】配布資料を事前に読み、疑問点等を明確にしておく。 (1時間) 【事後学習】配布資料をあらためて読み、加えて、配布資料に挙げられた関連図書を読んで考察を深める。 (3時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
学期末試験と全体の振り返り
【事前学習】1~14回の内容を復習し、試験に向けて万全な準備をする。 (5時間) 【事後学習】試験および授業全体の振り返りを行う。 (1時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 特になし(適宜レジュメと資料を配布する)。 |
参考書 | 西平直(著) 『教育人間学のために』 東京大学出版会 2005年 田中毎実(編) 『教育人間学:臨床と超越』 東京大学出版会 2012年 下司晶(編) 『「甘え」と「自律」の教育学:ケア・道徳・関係性』 世織書房 2015年 渡辺哲男(編) 『ポップカルチャーの教育思想:アカデミック・ファンが読み解く現代社会』 晃洋書房 2023年 クリストフ・ヴルフ(著)、 高橋勝(訳) 『教育人間学入門』 玉川大学出版部 2001年 クリストフ・ヴルフ(著)、今井康雄・高松みどり(訳) 『教育人間学へのいざない』 東京大学出版会 2015年 マルティヌス・ランゲフェルト(著)、和田修二(訳) 『教育の人間学的考察 【増補改訂版】』 未来社 2013年 その他、適宜、提示します。毎回の配布資料に挙げてある関連図書も、ぜひ読んでください。 |
成績評価の方法及び基準 | 試験(40%)、毎回の授業後に書いてもらうコメントペーパーの内容(60%) ・コメントペーパーの提出をもって「出席」とします。なお、記述内容が最低限の水準に満たない場合(※分量はもちろんですが、内容が深まっているかどうかを重視します)は、提出があっても「出席」扱いとならない場合がありますので、ご注意ください。 ・4回以上「欠席」した場合、単位修得が認められない場合があります。 |
オフィスアワー | 授業内容への質問は、コメントペーパーを通してや、授業終了後に直接聞く、などの方法でお尋ね下さい。 |
備考 | ・初回の授業(イントロダクション)には必ず出席すること。 ・コメントペーパーに書いてもらった内容からいくつかピックアップして、次回の授業で紹介します(※何らかの事情があって内容的に「公表不可」の場合、その旨をあらかじめ授業担当者にお伝えてくだされば公表はしません)。このような方法で、受講者が相互に関心を共有し合うとともに、その都度のテーマに対して主体的かつ多角的に考えを深められるよう配慮します。 ・公欠等の条件は授業初回で提示します。 |