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令和5年度以降入学者 | 発達障害教育論 | ||||
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教員名 | 髙橋智 | ||||
単位数 | 2 | 学年 | 1~4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 教育学科 | ||||
学期 | 後期 | 履修区分 | 選択 |
授業形態 | 対面授業 |
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Canvas LMSコースID・コース名称 | J10808D13 2024発達障害教育論(髙橋智・後・水5) |
授業概要 | これまでに取り組んできた8000人以上の発達障害当事者調査研究、長年にわたる小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床、北欧諸国における25回にわたる子ども・若者の特別ケアに係る訪問調査研究を踏まえながら、発達障害等を有する子どもの発達困難の実態および発達支援のあり方について講義する。具体的には、①発達障害の特性理解、②感覚過敏・低反応、③身体症状、④睡眠・生活リズムの困難、⑤「偏食・摂食障害」等の食の困難、⑥身体の動きにくさ・不器用さ、⑦体育・スポーツの困難、⑧話すことの発達困難(吃音・場面緘黙等)、⑨非行・触法と発達障害等について考察していく。 |
授業のねらい・到達目標 | 授業のねらい:これまでに取り組んできた8000人以上の発達障害当事者調査研究、長年にわたる小中学校の巡回発達相談、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床、北欧諸国における25回にわたる子ども・若者の特別ケアに係る訪問調査研究を踏まえながら、発達障害等を有する子どもの発達困難の実態および発達支援のあり方について講義する。 到達目標:仮説に基づく課題や問題を提示し,客観的な情報を基に,論理的・批判的に考察することの重要性を説明できる(A-3-1)。事象を注意深く観察して,解決すべき問題を認識できる(A-4-1)。 <ディプロマポリシーとの関係> この科目は文理学部(学士(教育学))のディプロマポリシーDP3,DP5及びカリキュラムポリシーCP3,CP5に対応している。 |
授業の形式 | 講義 |
授業の方法 | (1)授業の形式:講義 (2)具体的な授業方法 ①本講義は授業日にCanvasにて講義資料と課題を配布する。 ②各回の講義において課題をCanvasにて指示するので期限までにに提出する。課題提出をもって出席扱いとする。課題等についてはCanvasにてフィードバックする。 ③成績評価は14回分の課題提出(5点・14回:70点)と試験に替るレポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて14回分全ての課題提出と試験に替るレポート提出の双方が不可欠である。 ④対面授業に参加できない学生の代替方法・要件:急病等の諸事情により対面授業に参加できない場合、Canvasに掲載している当該講義の配布資料を学習して、期日までに課題を提出する。 |
授業計画 | |
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1 |
オリエンテーション、「自閉スペクトラム症(ASD)」の概念・定義、それらに対する発達障害教育・発達支援のシステムと実践について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
2 |
「注意欠如・多動性障害(ADHD)、トゥレット症候群」の概念・定義、それらに対する発達障害教育・発達支援のシステムと実践について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
3 |
「学習障害(LD)」の概念・定義、それらに対する発達障害教育・発達支援のシステムと実践について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
4 |
発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害を有する子どもの「身体の動きにくさ・不器用さ(DCD=発達性協調運動障害)」の基礎理解と子どもが求めている発達支援について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
5 |
発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害を有する子どもの「体育・スポーツの困難」の基礎理解と子どもが求めている発達支援について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
6 |
発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害を有する子どもの「感覚過敏・身体症状」について講義する①:感覚過敏・低反応、視覚過敏・アーレンシンドローム、聴覚過敏、LiD/APD(聞き取り困難症/聴覚情報処理障害)
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
7 |
発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害を有する子どもの「感覚過敏・身体症状」について講義する②:触覚・嗅覚・味覚等の過敏・低反応、天気痛・熱中症・自律神経失調症等の各種の身体症状等
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
8 |
発達障害と誤解されがちな「 HSC(Highly Sensitive Child)」(とても繊細な子ども)の問題を取り上げ、またHSCや感覚過敏等の多様な感覚上の困難を有する子どもへの発達支援の方法・技術として 「センソリールーム」 「スヌーズレン」について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義内容を参考にノート・資料等の加筆・修正を行い、 課題を整理する (2時間) 【授業形態】対面授業 |
9 |
発達障害そのものではないが、状態像において発達障害と類似する発達の困難(境界線知能・グレーゾーン、高次脳機能障害)について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
10 |
現代の子どもが抱える睡眠・生活リズムの形成不全や不登校傾向の子どもに多く見られる「起立性調整障害」等の基礎理解と発達支援について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
11 |
発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害等の発達困難を有する子どもの睡眠・生活リズムの困難の基礎理解と発達支援について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
12 |
現代の子どもが抱える「偏食・摂食障害」等の食の困難の基礎理解と発達支援について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
13 |
発達障害当事者調査研究を踏まえながら、発達障害等の子どもが有する食の困難の基礎理解と発達支援について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
14 |
少年院における発達障害等を有する非行少年の発達相談臨床を通して(3か所の少年院で9年間・550人の少年と面接)、「非行・触法・犯罪と発達障害」についての基礎理解と発達支援について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
15 |
「子どもは現在もコロナ禍とコロナ後遺症の最前線にいる」:子どものコロナ禍後遺症(抑うつ・不登校・自傷・摂食障害・自殺(企図)等)というコロナ禍に伴う子どもの発達困難・リスクの実態と発達支援のあり方について講義する
【事前学習】Canvasから講義資料をダウンロードして予習する (2時間) 【事後学習】講義資料を復習しながら受講ノートの加筆修正を行い、 提示された課題に取り組む (2時間) 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 教科書は特に定めず、講義においてダウンロードして入手すべき文献・資料等を指示する。 |
参考書 | 田部絢子・髙橋智 『発達障害等の子どもの食の困難と発達支援』 風間書房 2019年 柴田真緒・髙橋智 『発達障害当事者の睡眠困難と発達支援の研究』 風間書房 2020年 髙橋智監修・あっくん作 『あっくんはたべられない―食の困難と感覚過敏―(改訂版)』 世音社 2023年 髙橋智監修・あっくん作 『あっくんはねむりたい―眠りの困難と発達障害―』 世音社 2020年 参考となる文献・資料等については講義において随時紹介する。 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:各回の講義の学びに関わる課題の提出による評価(単位取得おいて14回分全ての課題提出は不可欠)(70%)、授業内テスト:講義全体の学びをふまえて作成する試験に替るレポート提出による評価(単位取得おいて試験に替るレポート提出は不可欠)(30%) 成績評価は14回分の課題提出(5点・14回:70点)と試験に替るレポート30点の合計100点により行う。なお、単位取得おいて14回分全ての課題提出と試験に替るレポート提出の双方が不可欠である。 |
オフィスアワー | メール、Canvasを用いて質疑応答を行う。 |
備考 | 講義担当者(文理学部教育学科教授・博士(教育学))の専門は特別支援教育・特別ニーズ教育・当事者研究・発達教育学・特別教育史・北欧特別教育ケア・矯正教育等であり、40年以上にわたり、当該分野の理論と実践に取り組んできた(東京学芸大学名誉教授・放送大学客員教授)。これまで法務省矯正局外部アドバイザー・日本特別ニーズ教育学会代表理事・日本特殊教育学会副理事長・地域自立支援協議会会長等の社会的活動を行いながら、現在も毎週1回、児童発達支援センター・少年院・歯科大学病院口腔リハビリテーション摂食外来等における発達相談臨床に取り組んでいる。またこれまでに30年、25回にわたり北欧福祉国家(スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランド、デンマーク)において子ども・若者の特別ケアに関する訪問調査研究に取り組んできたので、それらの研究成果や実践をふまえながら講義を進めていく。 |