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令和2年度以降入学者 | 認知心理学実験 | ||||
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教員名 | 望月正哉 | ||||
単位数 | 1 | 学年 | 3・4 | 開講区分 | 文理学部 |
科目群 | 心理学科 | ||||
学期 | 前期 | 履修区分 | 選択必修 |
授業形態 | 対面授業 |
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Canvas LMSコースID・コース名称 | L090101842 2024認知心理学実験(望月正哉・前・金3・金4) |
授業概要 | 認知心理学の基本的手法として実験を実施し,研究実践に必要なスキルを習得する学ぶとともに,実験から認知心理学で扱われる諸概念を学ぶ。 |
授業のねらい・到達目標 | <授業のねらい> 認知心理学では,目には見えない心のメカニズムを明らかにしていくために実験的手法が多用されている。研究においては実施にコンピュータ・プログラムが使用されることも多い。実験におけるコンピュータ・プログラムの使用は実験状況の統制が容易になるとともに,精度の高さが必要な測度を利用するためには必須のスキルであるといえる。そこで,本科目では,既存の実験心理学的研究の追試実験を実施することで,コンピュータ・プログラムに関する基本的スキルを修得するとともに,実験的研究の実践について学ぶ。 <到達目標> (1)適切な文献を収集できる (2)文献の情報を統合し,適切に仮説を生成できる (3)仮説に基づいた実験計画を策定できる (4)計画した実験に適合した刺激,プログラムを作成できる (5)実験倫理を理解する (6)収集したデータを適切に分析・考察できる (7)自身が実施した研究を適切に報告できる <ディプロマ・ポリシーとの関係> この科目は文理学部(学士(心理学))のDPおよびCP5,6に対応している。 <日本大学教育憲章との関係> 研究の実施に不可欠な各要素を学び実践することで,認知心理学的研究を実施できる(A-5-3) グループでの実験研究を行うことで,他者の意見を聴き取って,自分と異なる価値観を理解・尊重した上で,自分の考えを伝えることができる(A-6-3) |
授業の形式 | 実験 |
授業の方法 | 認知心理学実験用コンピュータソフトウェアの基本的な使用法やオンライン実験の実施方法を習得する。それと並行し3〜4名のグループになり,課題となる論文を十分に理解したうえで,その研究の再現実験を行う。なお,本授業は授業内で求められる学習時間は満たされるが,グループの作業進捗によって授業外での作業も必要となる。シラバスに示された事前・事後学習の内容はその例示である。実験報告に対して作成されるポスターについて,実験報告中にフィードバックを行うとともに,その内容を踏まえ討議を行う。 |
履修条件 | 本授業ではコンピュータでの作業,統計解析の実施,グループでの作業が必須となり,他実習よりも負荷が高いと感じる者も多い。そのため,受講選択前に本シラバスをよく読み,特に心理学における実験的検討,プログラミングや統計処理などコンピュータでの作業に興味をもつ者の履修を強く推奨する。ただし,受講開始時点でプログラミングの知識をもっている必要はない。なお,本授業はPCの利用が必須となる。大学での貸与も可能だが,自身のPC(Win/Mac)を利用して授業に臨むことを強く推奨する。 |
授業計画 | |
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1 |
授業のテーマや到達目標,授業方法の説明(A-5-3)
【事前学習】本シラバスを十分に読み,今期に取り組む内容について理解する。自身のPCや貸与のPCのOSが最新状態になっていることを確認する。 【事後学習】各自で選択した文献の情報をまとめる 【授業形態】対面授業 |
2 |
グループワーク:グループ課題の選択と関連資料の収集(A-6-3)
【事前学習】関連する文献を収集する 【事後学習】議論した内容をもとに,必要作業をノートにまとめる 【授業形態】対面授業 |
3 |
グループワーク:実験計画の策定(A-6-3)
【事前学習】メンバーで話し合いをして,計画について議論する 【事後学習】準備に必要な作業や実施に必要な材料を確認する 【授業形態】対面授業 |
4 |
PsychoPyのデモ課題の利用(A-5-3)
【事前学習】デモ課題を拡張しておく 【事後学習】授業で触れなかった課題も実施してみる 【授業形態】対面授業 |
5 |
PsychoPyによる実験の作成(Builderの利用)(A-5-3)
【事前学習】サイモン効果に関する文献を読み,現象内容を理解する 【事後学習】授業内で終わらなかった箇所を完成させる 【授業形態】対面授業 |
6 |
Pavloviaを用いたオンライン実験の作成(A-5-3)
【事前学習】配布した資料も含め,関連する資料を収集し,テーマを絞る 【事後学習】選択した課題に関する論文を読み,内容をまとめる 【授業形態】対面授業 |
7 |
グループワーク:実験用プログラムの作成(1)刺激の作成(A-5-3)
【事前学習】論文を読み,刺激の収集・作成手順を把握する 【事後学習】授業内で終了しなかった作業を完了させる 【授業形態】対面授業 |
8 |
グループワーク:実験用プログラムの作成(2)手続きの作成(A-5-3)
【事前学習】論文を読み,手続きの作成手順を把握する 【事後学習】授業内で終了しなかった作業を完了させる 【授業形態】対面授業 |
9 |
グループワーク:実験用プログラムの作成(3)実施にかかる準備(A-5-3)
【事前学習】実験プログラム以外に実験実施に必要なものを準備する 【事後学習】実施確認で不備があった箇所について修正する 【授業形態】対面授業 |
10 |
グループワーク:実験の実施(A-5-3)
【事前学習】参加者を募集する 【事後学習】実験を実施し,予定人数分のデータを収集する 【授業形態】対面授業 |
11 |
グループワーク:データの分析(基礎集計)(A-6-3)
【事前学習】収集したデータのバックアップを取り,書類を整理する 【事後学習】基礎集計の結果から議論するポイントをノートにまとめる 【授業形態】対面授業 |
12 |
グループワーク:データの分析(仮説に対する分析)(A-6-3)
【事前学習】使用する分析方法について,関連書籍を用いて復習する 【事後学習】分析の結果から議論するポイントをノートにまとめる 【授業形態】対面授業 |
13 |
研究発表(実験報告)の仕方に関する説明(A-6-3)
【事前学習】発表を経験したことがあるものは,そのときに使用した資料を準備し,発表方法を復習しておくこと。 【事後学習】発表のスライドを作成し始める 【授業形態】対面授業 |
14 |
グループワーク:発表準備・予行(A-6-3)
【事前学習】ポスターを完成させる 【事後学習】予行を通じて修正が必要なところを明らかにし,修正する 【授業形態】対面授業 |
15 |
実験報告と討議(A-6-3)
【事前学習】修正したポスターを用いて発表の練習をする 【事後学習】発表での討議の内容をまとめ,その返答を示す 【授業形態】対面授業 |
その他 | |
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教科書 | 適宜,資料を配布する。 |
参考書 | Peirce, J. & MacAskill, M.(著) 蘆田宏 ・十河宏行 (監訳) 『PsychoPyでつくる心理学実験』 朝倉書店 2020年 十河宏行 『PsychoPy/Pavloviaによるオンライン実験』 朝倉書店 2022年 |
成績評価の方法及び基準 | レポート:実験報告(40%)、授業参画度(50%)、プログラム課題(10%) レポートは論文をまとめたレポートと,実験報告に利用する資料(ポスター)を評価する。プログラム課題は提出された実験プログラムを評価する。授業参画度はグループワークや実験報告への関わりとポスター発表における質問・コメントを評価する。 |
オフィスアワー | 金曜5限 本館4階心理学科研究室403(04500)。それ以外ではLMSからメールを随時受け付ける。 |