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分子生物学2

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令和2年度以降入学者 分子生物学2
教員名 外川徹
単位数    2 学年 2~4 開講区分 文理学部
科目群 生命科学科
学期 後期 履修区分 必修
授業形態 対面授業
Canvas LMSコースID・コース名称 S013260M8 2024分子生物学2(外川徹・後・火1)
授業概要 生命現象の実働因子はタンパク質やRNAである。これらの分子はDNAのもつ情報をもとに合成される。「分子生物学1」では, DNAの情報が複製されるメカニズム,DNAの情報からタンパク質が合成されるメカニズムを学んだ。DNAは環境要因などにより常に傷害を受けている。そのため生物はその傷害を修復する機構を発達させている。また,細胞の持つ遺伝情報全てが常に利用されているわけではなく,細胞によって発現する遺伝子が巧妙に調節されている。「分子生物学2」では,それらのメカニズムについて詳しく解説する。さらに近年における研究の進展が目覚ましい,ノンコーディングRNAとエピジェネティクスについても扱う。
授業のねらい・到達目標 <知識>
・ DNA修復とそのメカニズム,遺伝子発現調節のメカニズム,そしてエピジェネティックな遺伝現象について十分に理解し,説明できるようになる。
・様々な分子生物学的現象に対して,その生物学的意義を考え,説明することができる。

この科目は文理学部生命科学科(学士(理学))のディプロマポリシーDP3, 4, 8およびカリキュラムポリシーCP3, 4, 8に対応している。
・既存の知識にとらわれることなく,物事を論理的・批判的に説明することができる(A-3-2)。
・日常生活における現象に潜む科学的問題を見出し,専門的知識に基づいて説明することができる(A-4-2)。
・継続的に自分の学修経験を振り返り,分析することができる(A-8-2)。

各回の授業・事前学習・事後学習を通して,日本大学教育憲章にある以下の能力を身につけることを目標とする。
A-3 (DP3・CP3): 論理的・批判的思考力
A-4 (DP4・CP4): 問題発見・解決力
A-8 (DP8・CP8): 省察力
授業の形式 講義
授業の方法 液晶プロジェクターを用いたスライド映写と板書を併用した講義形式で行う。各回について教材を"Canvas LMS"で配布する。受講生はこの教材に書き込みながら受講する。そのため,受講生は事前にこの教材をプリントアウトするか,インターネットに接続できるタブレット型端末を使用することが望まれる。
 各回の講義の最後には次回の導入になるような小問を提示する。その内容に対して,受講生と教員あるいは受講生同士でディスカッションすることで次回の講義を受講する準備を整える。また,毎回講義終了後にリアクションペーパーを提出する。記載された内容に対して必要に応じて次の回の講義でコメントする。

対面授業に参加できない場合には以下のようにする。
・出来るだけ早く担当教員に連絡する。
・当該授業の内容は,Canvas LMSを通じてオンデマンド型授業を受講する。受講方法(課題提出方法を含む)は該当者がいた場合に,Canvas LMSを通じて連絡する。
・成績評価にかかる「授業内試験」は,他の受講者とともに受験する。
履修条件 生命科学科必修科目の「分子生物学1」を履修していることを前提とする。他学部・他学科の学生が履修する場合には,相談すること。
授業計画
1 ガイダンス,『遺伝情報の流れ』
【事前学習】シラバスを事前に確認し,「分子生物学1」の内容について復習しておく。 (2時間)
【事後学習】配布教材「1. 遺伝情報の流れ」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
2 『DNAの損傷と修復』
タンパク質の構造と多様性について学ぶ。
【事前学習】前回に提示された「DNAの損傷と修復」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「2. DNAの損傷と修復」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
3 『動くDNA』
「転移」「部位特異的組換え」「遺伝子再編成」について学ぶ。
【事前学習】前回に提示された「動くDNA」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「3. 動くDNA」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
4 『遺伝子発現調節1』:遺伝子発現調節の概観とタンパク質のDNA結合モチーフ
【事前学習】前回に提示された「遺伝子発現調節」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「4. 遺伝子発現調節1」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
5 『遺伝子発現調節2』:原核生物の転写調節
【事前学習】前回に提示された「原核生物の転写調節」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「5. 遺伝子発現調節2」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
6 『遺伝子発現調節3』:真核生物の転写調節①(真核生物の転写調節の特徴)
【事前学習】前回に提示された「真核生物の転写調節」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「6. 遺伝子発現調節3」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
7 『遺伝子発現調節4』:真核生物の転写調節②(クロマチンを介した転写制御)
【事前学習】前回に提示された「クロマチンを介した転写調節」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「7. 遺伝子発現調節4」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
8 『遺伝子発現調節5』:RNAのプロセシングと局在の調節,翻訳の調節
【事前学習】前回に提示された「RNAのプロセシングと局在の調節,翻訳の調節」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「8. 遺伝子発現調節5」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
9 『遺伝子発現調節6』:タンパク質の活性化と分解の調節
【事前学習】前回に提示された「タンパク質の活性化と分解の調節」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「9. 遺伝子発現調節6」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
10 『ノンコーディングRNA1』:ノンコーディングRNAとその機能
【事前学習】前回に提示された「ノンコーディングRNA」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「10. ノンコーディングRNA1」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
11 『ノンコーディングRNA2』:miRNA/siRNA/piRNA
【事前学習】前回に提示された「miRNA/siRNA/piRNA」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「11. ノンコーディングRNA2」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
12 『エピジェネティクス1』:エピジェネティクスの概要
【事前学習】前回に提示された「エピジェネティクス」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「12. エピジェネティクス1」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
13 『エピジェネティクス2』:エピジェネティックな機構が関わる現象
【事前学習】前回に提示された「エピジェネティックな機構が関わる現象」に関する小問に対して調べ,自分なりの考えをまとめておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】配布教材「13. エピジェネティクス2」の「まとめ」の空欄を埋め,内容を説明できるようにする。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
14 『理解度の確認とまとめ』
各回で学んだ内容について説明できるか試験を通して確認する(論理的・批判的思考力(A-3))とともに,試験終了後に内容を解説する。
【事前学習】前回までに学んだ内容を十分に理解し,説明できるようにしておく。 (2時間)
【事後学習】本科目全体の内容,そして試験の内容と自身の回答を振り返り,改めて学んだ内容を説明できるようにする(省察力(A-8))。 (2時間)
【授業形態】対面授業
15 『分子生物学的研究の最先端』
最先端の分子生物学的研究に触れる。
【事前学習】提示された分子生物学的研究のうち,興味のあるものについてその背景を調べておく。これにより「問題発見・解決力(A-4)」を養う。 (2時間)
【事後学習】紹介・説明された研究内容のうち,興味のもった内容についてまとめ,報告する。これにより「論理的・批判的思考力(A-3),省察力(A-8)」を養う。 (2時間)
【授業形態】対面授業
その他
教科書 特に使用しない。必要な教材は"Canvas LMS"を介して配布する。
参考書 東中川徹,大山隆,清水光弘 『ベーシックマスター 分子生物学(改訂2版)』 オーム社 2013年 第2版
中村桂子,松原謙一(監訳) 『細胞の分子生物学(第6版)』 Newton Press 2017年 第6版
これらは講義の内容をより深く理解するための参考書であり,必ずしも必要なものではない。初回の講義で紹介する。
成績評価の方法及び基準 授業内テスト(80%)、授業参画度(20%)
・学期末に「授業内テスト」を行い,各回で学んだ内容を説明できるかどうかで,論理的・批判的思考力(A-3)を評価する。
・「授業参画度」を評価するために,毎回リアクションペーパーを回収する。そこに書かれた内容を通して,問題発見・解決力(A-4)ならびに省察力(A-8)を評価する。リアクションペーパーに書く内容については講義中に説明する。
・感染症に罹患するなどで学期末の「授業内テスト」を受けられない場合には,担当教員に連絡する。その場合,追試験の実施を検討する。
オフィスアワー 月~金 10:00-17:00
本館6階 生命科学科研究室605 (06120室)

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