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生命科学実験1

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令和2年度以降入学者 生命科学実験1
教員名 中里勝芳
単位数    1 学年 3・4 開講区分 文理学部
科目群 生命科学科
学期 前期 履修区分 選択必修
授業形態 対面授業
授業の形態 対面授業で実施する。尚、感染状況によっては、対面授業の一部を遠隔授業(動画配信等)で行うこともある。
Canvas LMSコースID・コース名称 S074261R8 2024生命科学実験1(中里勝芳・前・火3・火4)
授業概要 実験テキストに記載された4つのテーマの実験を行う。テーマ1および2:生体試料から特定のタンパク質(テーマ1)や脂質(テーマ2)を分離精製するための原理や方法について基本的なことがらを学ぶ。テーマ3:種々の条件下で特定の酵素の反応速度を測定し、その結果を解析することにより酵素の特性を理解する。テーマ4:脂質を用いて細胞膜モデルであるリポソームを作製し、膜を介するイオン輸送系で発生する水素濃度勾配や膜電位を蛍光プローブを用いて測定する。
授業のねらい・到達目標 <知識・技能>
生体試料から特定のタンパク質や脂質を分離精製するための技術を学ぶことができる。また、酵素反応の測定や人工脂質膜小胞であるリポソームを用いるイオン輸送の実験を通して酵素や細胞膜の構造や機能についての理解を深めることができる。
<能力>
この科目は文理学部生命科学科(学士(理学))のディプロマポリシーDP1, 3, 4, 5, 6, 7, 8およびカリキュラムポリシーCP1, 3, 4, 5, 6, 7, 8に対応している。
・学修から得られた豊かな知識と教養,および自己の倫理観に基づいて,科学技術の役割を説明することができる(A-1-3)。
・物事を既存の知識にとらわれることなく,科学的根拠に基づいて論理的・批判的に考察し,説明することができる(A-3-3)。
・日常生活における現象に潜む科学的問題を見出し,専門的知識に基づいて説明することができる(A-4-3)。
・新しい問題に取り組む意識を持ち,そのために必要な情報を収集することができる(A-5-3)。
・さまざまな人々とコミュニケーションを取り,専門的知識について議論することができる(A-6-3)。
・学修活動において積極的にリーダーシップを発揮し,他者と協働して作業に取り組むことができる(A-7-3)。
・学修状況を自己分析し,その成果を評価することができる(DP8-3)。
各回の授業・事前学習・事後学習を通して,日本大学教育憲章にある以下の能力を身につけることを目標とする。
A-1 (DP1・CP1): 豊かな知識・教養に基づく高い倫理観
A-3 (DP3・CP3): 論理的・批判的思考力
A-4 (DP4・CP4): 問題発見・解決力
A-5 (DP5・CP5): 挑戦力
A-6 (DP6・CP6): コミュニケーション力
A-7 (DP7・CP7): リーダーシップ・協働力
A-8 (DP8・CP8): 省察力
授業の形式 実験
授業の方法 実験の目的、原理、方法、課題を記した実験書をガイダンスで配布する。4つの実験テーマごとに5、6名の実験班を構成し,班単位で実験を行う。複数の教員が担当する。各実験のレポートを2週間後の実験日の授業開始前に提出する。提出されたレポートに不備がある場合や結果について科学的、論理的考察が行われていない場合はそれらの点を指摘したレポートを返却するので、次回の実験日に加筆訂正したものを提出する。各自が受講する実験テーマと受講日はガイダンスで知らせる。新型コロナウイルスの感染を予防するために、実験室の入り口で必ず両手をアルコール消毒し、実験室内では必ずマスクを着用する(フェイスシールドも使用可)。尚、期間中に対面授業ができなくなった場合は、各実験テーマのオンデマンド授業を受講し、レポートを提出する。受講方法(課題提出方法を含む)や提出期日はCanvas LMSを通じて連絡する。また、各実験テーマの結果を郵送するので、作成したレポートを指定した期限までに提出する。この場合は4つのレポートの内容で評価し、改善点を指導してフィードバックする。提出されたレポートの内容により、加筆訂正したレポートの再提出が求められることがある。
履修条件 「基礎科学実験1・2」および生命科学基礎実験2を修得していること。他学部・他学科の学生が履修する場合には,相談すること。
授業計画
1 ガイダンス:実験の進め方,実験器具の使用方法,レポート作成の解説など実験についての全般的注意
【事前学習】シラバスで実験テーマを確認しておく。 (2時間)
【事後学習】実験書を熟読して内容を把握し,実験における注意点・レポート作成方法を十分に理解する。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
2 タンパク質の分離精製1:タンパク質の溶解度差や塩析を使った分離実験に取り組む。新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験テキストの「1.タンパク質の分離精製」を熟読し,内容を理解する。実験ノートに実験方法を記載しておく。必要に応じて,当該箇所に関してさらに自ら学んでおく。これにより「豊かな知識・教養に基づく高い倫理観(A-1)」を養う。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ、結果について考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
3 タンパク質の分離精製2:イオン交換クロマトグラフィーによる分離精。新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験内容を理解し、ノートに実験方法を記載しておく。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ、考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
4 タンパク質の分離精製3:自宅での課題学習および実験レポートの作成。実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験結果をまとめておく。この実験に関連する事柄を自ら調べ理解を深めておく。これにより、自主的に学び(A-1),本実験が解決しようとする問題を捉え(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取る(A-3)能力を高める。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。課題について答え、レポートを作成する。自主的に学び(A-1),本実験が解決しようとする問題を捉え(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),科学的内容が読み手に正確に伝わる文章を構築する(A-6)。また,提出したレポートに対する教員からのコメントを参考にして,レポートを修正し(A-8),再提出する。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
5 脂質の分析1:肉、魚および植物からの脂質抽出。新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験内容を理解し、ノートに実験方法を記載しておく。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ、考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
6 脂質の分析2:薄層クロマトグラフィーによる脂質分析。新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験内容を理解し、ノートに実験方法を記載しておく。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ、考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
7 脂質の分析3:自宅での課題学習および実験レポートの作成,実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験内容を理解し、ノートに実験方法を記載しておく。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ、考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
8 酵素反応の測定1:反応速度の測定、至適pHの測定。新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験内容を理解し、ノートに実験方法を記載しておく。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ、考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
9 酵素反応の測定2:反応速度と基質濃度の関係、解析。新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験内容を理解し、ノートに実験方法を記載しておく。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ、考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
10 酵素反応の測定3:自宅での課題学習および実験レポートの作成。実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験内容を理解し、ノートに実験方法を記載しておく。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ、考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
11 リポソーム系での膜電位とΔpH測定1:逆相蒸発法によるリポソーム作製し、カリウム拡散膜電位の発生を膜電位感受性蛍光色素を用いて調べる。新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験内容を理解し、ノートに実験方法を記載しておく。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ、考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
12 リポソーム系での膜電位とΔpH測定2:リポソーム内のpHを蛍光色素を用いて調べる。新たな実験手法に挑戦して(A-5)技術を修得し,失敗があれば問題点を見出し解決し(A-4),実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験内容を理解し、ノートに実験方法を記載しておく。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ、考察する。 これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
13 リポソーム系での膜電位とΔpH測定3:自宅での課題学習および実験レポートの作成。実験結果から客観的に情報を読み取り(A-3),それについて実験パートナーと議論する能力(A-6)を養う。
【事前学習】実験内容を理解し、ノートに実験方法を記載しておく。 (2時間)
【事後学習】実験結果をまとめ、考察する。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
14 一連の実験内容について理解を深める。自宅での課題学習とCanvas LMSによる質問。これによって、問題を解決する姿勢(A-4),実験結果から情報を読み取る姿勢(A-3)、コミュニケーション力(A-6),省察力(A-8)を養う
【事前学習】分からなかったことをまとめておく。 (2時間)
【事後学習】疑問点について調べ、理解を深める。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
15 一連の実験内容について理解を深める。自宅での課題学習とCanvas LMSによる質問。これによって、問題を解決する姿勢(A-4),実験結果から情報を読み取る姿勢(A-3)、コミュニケーション力(A-6),省察力(A-8)を養う。
【事前学習】前回の授業で十分に理解できなかった事柄について学習し理解を深める。 (2時間)
【事後学習】学習した内容をまとめ、自分なりに考える。これにより「省察力(A-8)」を養う。 (1時間)
【担当教員】中里勝芳、地引和也
【授業形態】対面授業
その他
教科書 実験の内容・原理・方法等を記した実験テキストを配布する。
参考書 使用しない
成績評価の方法及び基準 レポート:4つのレポートで実験内容の理解度、データ解釈の妥当性や表現力を評価する。(50%)、授業参画度:実験に出席した回数および実験へ取り組む各自の積極性から評価する。(50%)
・4つの実験テーマに対する各「実験レポート」の内容で,学んだ知識(A-1),実験で解き明かそうとする内容の理解(A-4),実験結果の読み取り(A-3),読み手に正確に伝わる文章構成(A-6),そして教員のコメントに対する対応(A-8)を評価する。
・「授業参画度」は各回の実験における自ら挑戦する姿勢(A-5),問題を解決する姿勢(A-4),実験結果から情報を読み取る姿勢(A-3),実験パートナーと議論しながら協働して実験を進める姿勢(A-6)を評価する。

対面授業に参加できない場合には以下のようにする。
(1)学期を通じて参加できない場合
・履修登録時に担当教員に連絡し,許可を得る。
・Canvas LMSを通じてオンデマンド型授業を受講する。受講方法(課題提出方法を含む)は該当者がいた場合に,Canvas LMSを通じて連絡
 する。
(2)感染症に罹患するなどで一時的に対面授業に参加できない場合
・出来るだけ早く担当教員に連絡する。
・当該授業の内容は, Canvas LMSを通じてオンデマンド型授業を受講する。
・受講方法(課題提出方法を含む)は該当者がいた場合に,Canvas LMSを通じて連絡する。
オフィスアワー 実験終了後または本館6階生命科学科601中里研究室で対応できるとき。遠隔授業が実施される場合は、別の方法で対応する。

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